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11日(土)に東洋大学グラウンドにて立正大学を迎えて開幕する平成27年度東都大学野球2部リーグ。なんとしても5季ぶりの1部復帰へ、開幕を控えた硬式野球部の声を5日間に渡りお届けする。
第4日目は副主将を務める林悠平内野手(営4・桐生第一)。下級生が多い野手陣の中で重要なまとめ役として期待されている。「雰囲気を変えられるような選手になりたい」。冷静なプレーでチームを支えてきた男がいつになく真剣な目で思いを口にした。自他共に認める真のリーダーへ。内に秘めたる熱き魂がその原動力となる。(取材日・3月27日、聞き手・伊藤拓巳)
――副主将として、ここまで意識してきたことは何ですか。
キャプテンが原(営4・東洋大姫路)でピッチャーということで、練習からも(自分が)野手のリーダーでキャプテンとしてやらなきゃいけない。原に任せるのではなく、自分が先頭に立って、キャプテンのつもりで、態度でも結果でも引っ張っていけるように意識してきました。
――内野手を見ると、林さん以外には4年生はいません。その中で心がけていることはありますか。
阿部(営3・帝京)にしても鳥居(営3・愛工大名電)にしても去年から(試合に)出ているので、そんなに心配はしていないです。でも、自分が唯一の4年生で外野でも4年生はたぶんいない。原が投げているときはバッテリーが4年生ですけど、あとはみんな年下なので、自分の結果だけにこだわらず周りを見て、声を掛けるようにしています。
――今のチーム状態はどのように思っていますか。
(オープン戦は)勝ち越してはいますが、自分たちは内容にこだわってきたので、ただ勝つだけではなく、内容のある勝ち方を心がけてきた。やることをしっかりやって負けたこともあったし、それは力不足だと感じた。勝ってもチャンスで全然だめで何で勝ったのだろうという試合もあって、そういうのだとリーグ戦につながらないので、自分たち一人一人がやることを考えて内容にこだわってオープン戦をするようにはしていました。
――3番を打たれていますが、何か意識していることはありますか。
4、5番が年下の笹川(営3・浦和学院)と中川(法1・PL学園)ですけれど、自分が信頼している2人なので、そこに何とかつなげようと。自分で(走者を)返すというのも大事ですけど、やっぱりその形でつなごうというのは意識しています。
――1年生の中川選手はどう思われていますか。
チャンスでもしっかり打ってくれるし、監督を始め、選手みんなが信頼している、期待しているバッターの1人だと思います。
――話を変えまして、昨シーズンの反省点は何だと思われていますか。
去年の秋から(自分は)3番を務めさせてもらって、打率から見ると2割7分くらいで3番にしては低いかなと。打点は挙げられたんですけど、やっぱりアベレージ、最低3割は打たなきゃなと思って、そこは反省点です。
――それを克服するには何が必要だと思っていますか。
さっきの反省という面で、自分は三振が多かった。秋(のシーズン)が終わってから、いかにファーストストライクを打ちにいけるかというのを考えて、ファーストストライクを打ちにいくことで打率も上がってくるのではないかと考えました。
――最後にチームと個人の目標をお聞きしたいのですが、まずチームとしての目標をお願いします。
(リーグ戦、入れ替え戦を含め)12勝0敗で1部に上がるということがチームとしての目標なので、そこは自分も貢献できるように、負けずに一戦一戦戦っていきたいと思います。
――個人的な目標は。
3番で、チームのリーダーとして、ホームランや打率、打点とか数字は大事ですが、チーム(の状態)が落ちているときに空気を変える1本を打てたり、ここぞという場面でタイムリーを打てたり、数字ではない、雰囲気を変えられるような選手になって、結果でも姿でもチームを引っ張っていきたいと思っています。