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2015.04.10
硬式野球

[硬式野球]特集 開幕直前5日連続独占インタビュー第5日 原樹理主将 

 11日(土)に東洋大学グラウンドにて立正大学を迎えて開幕する平成27年度東都大学野球2部リーグ。なんとしても5季ぶりの1部復帰へ、開幕を控えた硬式野球部の声を5日間に渡りお届けする。

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 最終日第5日目は原樹理投手(営4・東洋大姫路)。甲子園ベスト8の立役者となった夏から4年。先発失格、2部降格、右ひじ手術、連続ノックアウト、度重なる試練を乗り越えてきた。思えばあの夏の栄光も高校最後の夏にしてようやくつかんだものだった。ラストイヤー。主将としてそしてエースとして、明日から開幕する春季リーグの命運を握る男の言葉で連載を締めくくる。(取材日・3月21日、聞き手・浜浦日向)


――昨年末に主将に就任。春先からオープン戦などを戦ってきましたが、新チームの船出はいかがでしょうか。

 序盤はチームの雰囲気も良かったし、打線もつながっていた。ピッチャーを含めた守備も良かったので、ああこれならいけるなといった感じはありました。中盤になって疲れが出できた時期に、みんながみんなしんどいと思うけれどそこで(気持ちが)落ちていってしまったらいい形でリーグ戦に入っていけないと思うので、ここを踏ん張っていこうと思います。

――ご自身の投球内容としては。

自分のピッチングとしては、やることはいつも一緒なので気にならない。ただ、投げていて感じる。周りを見て、ああしんどそうだなって。

――大学野球も4年目。最終学年となった今の心境は。

今までは誰かがやるだろうという気持ちでやっていたけれど、今年は自分がしっかりやらないと、という気持ちが強いです。

――当然、今年はエースとしての働きが求められると思います。

 1戦目で自分が先発して勝って、そこでアドバンテージを取らないと後に投げるピッチャーも精神的にしんどいだろうし、自分が崩れたら他の人に影響が出る。そこはやっぱり自分がガタガタではいけないと思っています。

――今年はどんな投球をテーマにしていますか。

 1戦目、2戦目、3戦目も投げられるように、省エネピッチングを掲げていきたい。

――その具体的な取り組みは。

 基本的にストライクゾーンで全部勝負しようと考えています。カウントが0-1とか1-1とかになった時が勝負ポイントだと思っている。そこで打ちにくいところに投げて打ち取ったら球数も少なくなってくると思うので、そこを自分のピッチングの中では三振よりも心がけています。

――投球の組み立ての変化は。

 一番はシュートを覚えたことです。2年の時、ひじを痛めていてまっすぐ投げても痛いし、スライダーも曲がらない。そんななかで一番投げやすかったのがシュートだった。苦し紛れに投げ始めたボールですが、今年はそれを武器にしたいと思っています。

――高校時代からの武器であるスライダーについては。  

スライダーも今までは自分の納得のいくようなボールは投げられていなかったけれど、今はこういう球が投げたいなと思って投げることができている。それが一番大きいと思います。

――最後に、今季にかける意気込みを教えてください。

今はあまり苦しいといった感じがない。下の(学年の)やつらのためにも1部に上がらないといけないと思う。(2部)に落ちた時の学年は自分たちが最後。自分たちがやれるのもあとちょっとなので、なんとしても頑張りたいです。