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平成27年度東都大学準硬式野球春季2部リーグ戦・亜大2回戦
4月22日(水) 新座市総合運動公園野球場
東洋大5-6×亜大
六回3失点と試合をつくった松下
荻原主将は打撃でもチームを引っ張る
五回、阿部(済3・松戸国際)の二塁打を皮切りに一挙3点を奪う。七回には荻原主将(営3・宇都宮北)の本塁打も飛び出し勝利ムードが漂ったが、後を任された曽根(済3・東亜学園)が踏ん張り切れず、5対6で敗戦した。
「このチーム状況では自分がしっかりしないと」。先発のマウンドに上がったのはエース松下(ラ3・西湘)だった。ひじを痛め、決して本調子とは言えない中での登板となったが、初回を三者凡退に切って取る上々の立ち上がりを見せる。自身の課題として挙げる六回に2失点したものの、六回までを3失点に抑え、エースの意地を感じさせた。七回には荻原主将の本塁打が飛び出す。5対3と相手を引き離し、そのまま逃げ切りたいところであった。しかし九回、3番手・曽根が先頭打者に安打で出塁を許すと、次打者に初球をレフトスタンドへ運ばれ、試合は延長戦へ。二死1、3塁と好機をつくるもあと一本が出ず、延長十回、無念のサヨナラ負けを喫した。
まさかの幕切れに選手たちは肩を落とした。今日の試合に勝利し、なんとか3回戦まで持ち込みたいところであったが、リードを守り切ることができなかった。しかしリードしていたとはいえ、八、九回は三者凡退に打ち取られるなど、流れを渡してもおかしくない状況であった。次は駒大との一戦。リーグ戦の最後まで気を抜かず、勝利を重ねていったその先に目標である2部優勝が見えてくる。春季リーグはまだ始まったばかりだ。
■コメント
・荻原主将(営3・宇都宮北)
今日は勝つべきゲームだったのでもったいなかった。勝たなくちゃいけない試合だった。試合前は、勝たなきゃ勝ち点を落とすということと、前回と同じ投手なので、攻略できるように士気を高めた。みんなで一つになって絶対に勝とうという話をした。やっぱり失点がもったいなかった。もっと頭を使えば結果は変わっていたと思う。(九回まで勝てると思っていた)そこが隙だったのかもしれない。だけど選手は絶対に勝とうという思いでやっていた。(次の試合に向けて)勝たなきゃ優勝はないので、気持ちを切り替えて、全員で勝ちにいきたい。
・松下(ラ3・西湘)
前の試合も六回に点を取られて、今日も六回に点を取られてしまった。整備が入った後の六回が悪かったのが直っていないので、そこを直したい。(けがの状態は)正直痛い。球速とか勢いなどの制限がある中でコントロールや変化球で、ゴロやフライで打ち取るピッチングを心がけた。治療に専念するのもありだが、このチーム状況では自分がしっかりしないとという思いがあるので、頑張っていけるところまでやりたい。
TEXT=中田有香 PHOTO=坂口こよみ