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2015.05.11
射撃

[射撃]本選に向け収穫の多い大会に

平成27年度関東学生ライフル射撃選手権春季大会予選会

5月7日(木)~5月9日(土)埼玉県長瀞総合射撃場

◆50mライフル伏射60発

土屋 561点

浅見 557点

新里 548点

靍田 550点


◆50mライフル3姿勢×20発

新里 523点

浅見 541点

靍田 520点


◆10mAR立射60発

永井 597.4点

西谷 550.6点

小田切 600.6点


◆10mAR立射40発

吉本 396.4点

岩松 390.5点

丸山 398.6点


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靏田は本選までに課題を克服したいところだ


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新里は主将としてチームを優勝へと導く


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小田切はただ一人600点越えをマークした



 埼玉県長瀞町で関東学生ライフル射撃選手権春季大会予選会が行われ、東洋大から10人が出場。月末に行われる本選に向けて各自の課題を確認する大会になった。


 「主戦力を担わないといけないプレッシャーとどう向き合うか」。副将を務める靍田(法3・大宰府)は振り返る。50mライフル伏射60発では550点とまずまずな得点であったが、「点数を追い求めすぎて射撃本来の姿をしていない」と納得のいく結果につながらなかった。そして、50mライフル伏射60発に出た土屋(法3・岐阜済美)は自身の結果に対して「あまり満足していない」と厳しい表情を浮かべた。だが、チーム全体には「射撃に対する姿勢もよくなってきた」と評した。今季主将を務めることになった新里(法4・糸満)は50mライフル伏射60発に加え50mライフル3姿勢×20に出場。「点数は良くなかったが手応えを感じた」と語り、前向きな滑り出しとなった。

 昨季と変わらない面々が活躍する中で、若い力も伸びてきている。10mAR立射60発で唯一600点台をマークした小田切(法2・甲府城西)だ。10点圏内に半分近くの弾を収め、本選での活躍に期待がかかる。女子は目立った成績を残すことはできなかったが、本選では一人でも多く入賞者を出したいところだ。


 本選まで残りわずか。主将が目標とする“団体戦でのインカレ優勝”を実現するためには一人一人の射撃術の向上が不可欠だ。今回見つけた課題を克服し、強みに変えていく。


■コメント

・新里(法4・糸満)
(伏射について)あまり得意な競技ではない今練習している最中だが、その中でも練習中には気付けなかったことを試合中に気付けたりして、フォームなどに課題も多く見つかり点数もあまり良くなかったが、手応えのようなものは感じられた。(3姿勢については)伏せて打つ競技と膝立ちで打つ競技が苦手で、やはりその苦手意識が先行してしまい点数もあまり伸びなかった。(チーム全体を見てみて)SB競技に関しては少し不安が残るが、AR競技に関しては去年のレギュラーがほとんどメンバーとして残っており本来の実力を出せれば十分上位を狙えると思っている。だから、後はSB競技の方に力を入れていくだけなのでインカレを視野に入れて練習していきたい。(主将としては)東洋大学射撃部は練習場の方を持っていなくて練習費用などもかかってしまう。また射場も午前中しか使えないため多くの選手がイブニングコースの学生であるため、少ない練習時間の中でどれだけ効率良く練習できるかというのが大事になる。さらに、幹部がチームの舵を取るのも大事だが、下級生の意見も聞いて部員全員で意識の統一を目指している。(今年の目標は)個人としてはインカレで上位入賞、団体としてはインカレ優勝を目標とし、それ以外にも一人一人の射撃術の向上を目指していきたい。


・靍田(法3・大宰府)

合宿で見つけた課題に向かって射撃をした。自分に妥協し、負けてしまった。主戦力を担わないといけないプレッシャーにどう向き合うかという射撃をした。今、射撃本来の姿をしていない。射撃の本質に近い射撃をしなければならない。点数を追い求めず、同じ動作を繰り返せばおのずと点数は出る。場ならしという意味で今大会は皆、課題も見つかっている。個人の課題は徐々に克服できていると思う。少しずつの進歩はある。チームも今シーズンは色が去年と全く違う。今年は主将が広く下の意見を求めてそれでいて引っ張るというよりも一緒に走って行こうという感じ。主戦力として1つ上はかけがえのない存在。最後に勝たせて優勝に導きたい。そのためにも手伝えるような射手になりつつ、4年生の負担も減らしていきたい。サポートの1年にしたい。


・土屋(法3・岐阜済美)
今大会は出ない予定だったが手違いで出なければならなくなった。本戦に出られるような点数を取っていきたいと思っていた。去年の新人戦以来SBは大会で打ってなかったので、久しぶりの大会だった。試合でどんな風に打てるのかを思い出しながら、今できる限りの射撃をしようと打った。いつも通りの力が出せたと思う。(満足度は)あまり満足はしていない。本戦までには自分の納得のいく点数が出せるように練習していきたい。(部全体としては)新体制になって新入生も入り、活気付いてきた。射撃の点数も例年に比べてだいぶ高くなってきている。射撃に対する姿勢も良くなってきていると思うので、その雰囲気を引っ張っていけるように自分も活躍していきたいし、他の選手を育てて部としても活躍していきたい。


TEXT=高橋雪乃  PHOTO=高橋雪乃、伊藤空夢