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第51回東日本大学空手道選手権大会
5月17日(日)いしかわ総合スポーツセンター
男子団体組手 3位
女子団体組手 ベスト8
強豪相手にも果敢に攻めた宮坂
成海は優秀選手に選ばれた
突きを狙う粟野
第51回東日本大学空手道選手権大会が開催され、男女ともに実りのある団体戦となった。女子はベスト8進出、男子が長年の目標であるベスト4進出を果たし、3位に入賞した。
男女ともに1年生をメンバーに迎え、予選を順調に勝ち上がる。
ベスト8進出を決め、目標としてきたベスト4まであと一歩に迫った女子。全試合に出場した宮坂(法1・日本航空)は、1年生ながら確実に結果を出した。無失点での勝利を重ね、チームに貢献するが、その勢いは強豪・帝京大に阻まれてしまう。「帝京大が強いのは分かっていた」と宮坂も話すように、実力の差は圧倒的だ。女子団体戦でのベスト8越えは次に持ち越しとなった。
一方、男子は3位入賞を果たし、ルーキー成海(法1・仙台城南)が優秀選手に選ばれる見事な結果を残した。成海の特徴は強い攻めの姿勢と素早い蹴りだ。同じく、1年生の粟野(法1・埼玉栄)も爆発的な攻撃力を誇る。両選手のキレのある動きと瞬発力は、チームにとって大きな武器だ。積極的な攻めを繰り出し毎試合を確実につかんだ男子。女子と同じく帝京大に敗れ決勝には駒を進められなかったものの、3位に入賞をして4年越しの目標を達成した。
シード権を獲得し、「最近では1番良い結果」と工藤主将(法4・東洋大牛久)が話すように、部全体のレベルは目に見えて上がってきている。今季のテーマである団結力を武器に、次は全国の上位を目指す。
■コメント
・工藤主将(法4・東洋大牛久)
3位という最近では1番いい結果を出せて、部として良かったと思う。最後の試合では実力の差もそこまで大きくないと感じることができた。自分の調子的にも良かった。1年生の時からの部の目標であるベスト8越えを達成し、シード権も獲ることができた。来年はベスト4の壁を越えることを目標にしていきたい。結果に甘んじて休むこともしたくない。次の大会に向けて反復練習を重ねていく。全日本ではベスト16の壁を目指し、全国の上位に食い込めるように頑張りたい。
・粟野(法1・埼玉栄)
大学1年生で初めての団体戦だったので緊張したけど、先輩に助けられながら試合ができて良かった。全体としてもいい結果だったと思う。今回は反則をもらわないようにすることを気を付けたが、点を取られてから焦ってしまって、反則をもらったり点を取られたりしたことが多かったので、次から直していきたい。だが、出た試合で全部勝てたのは良かったと思う。次回は今回の3位という結果よりもっと上を目指して、自分でもしっかり勝てるように努力していきたい。
・宮坂(法1・日本航空)
最初の2戦は無失点だったが、自分のスタイルで組手ができていなかった。アップをしっかりして初戦から自分のスタイルで戦えるようにしたい。3回戦目の帝京大は強いとわかっていたので、挑戦者として本気でぶつかっていった結果なら納得できると思った。それで1対2だったので自分的には納得いっている。しかし次対戦する機会があれば、勝ちきれる実力をつけていきたい。チーム的にも初戦から盛り上がっていけた。このメンバーでやったのは初めてだったので、もっと固まっていけばベスト4も狙える。(意識した点は)初戦の相手以外、個人戦でも当たった相手だったので、慎重にかつ守りすぎないように、自分からいけるように、でも感情的にならないようにということを意識した。(今後に向けて)やっと大学の組手がわかってきた。なので次までにしっかり大学のスタイルに自分がはまっていけるようにして、表彰まで頑張りたい。
TEXT=佐田毬絵 PHOTO=内田りほ、松井彩音