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2015.06.07
相撲

[相撲]個人戦振るわず 全員が予選敗退

第94回東日本学生相撲選手権大会・個人戦

6月7日(日) 両国国技館


予選敗退 西野、白石、中嶋、太田、村田、大波、岡田


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体格差のある相手にも的確な組み付きを見せた太田

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大波は冷静に相手の隙を見定めた

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迫力の押し相撲で勝ち上がる岡田


 昨年は大道(H26年度法卒)が優勝を飾った東日本学生相撲選手権大会、個人戦。団体戦ともに期待がかかったが、今年は各々が予選敗退で肩を落とす結果となった。

 太田主将(ラ4・飛龍)は、1回戦で体格差を逆手にとった取組で強敵を下し、会場を沸かせた。団体戦で受けた右腕の負傷をにおわせることもなく、勢いのある攻めで勝ち進む。昨年は3位入賞を決めている大会でもあり、ベスト8は堅いと思われたが番狂わせは突然だった。迎えた3回戦、相手にはたき込みで技をかわされ、土俵に手をついてしまう。皮肉にもはたき込みは太田の得意技。悔しさをにじませながら予選敗退で土俵を降りた。

 勢いよく4回戦まで駒を進めたのは大波(法3・学法福島)と岡田(法4・金沢市工)だ。大波は頭の低い相撲で相手に積極的に食らい付く。毎試合違う技で相手を破る柔軟性を持ちながら、冷静さも失わない安定した取組を見せた。4回戦で対戦した日大選手にも、前向きな姿勢で攻めたが体勢の甘さをつかれ、ベスト8の壁の前に屈した。岡田は押し相撲を貫き、優秀8選手入りまであと一歩の4回戦で宮下(拓大)を相手にする。強敵である宮下の力攻めにしがみついたが、最後は小手投げで敗北。実力差を大きく実感させられる一戦となった。

 直前インタビューでは調子が良いと話した選手が目立った今大会だが、成長を重ねてきたのは東洋だけではない。1人も入賞しないという過去最低の結果だが、個人として不足しているものも見えただろう。夏に向けての大きな通過点として、今回の結果が持つ意味は大きい。


TEXT=佐田毬絵 PHOTO=吉川美里、伊藤梨妃