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2023年10月５日
ＪＦＡ公式HPより
U-22日本代表に選出された新井
10月９日から10月17日までアメリカで行われる、U-22日本代表の海外遠征のメンバーに、Ｊ２・東京ヴェルディの特別指定選手としても活躍するＭＦ新井悠太（国３＝前橋育英）が招集された。６月のヴェルディへの内定決定から止まらない進化を続けるサイドアタッカーが、７日の関東大学サッカーリーグ（以下、大学リーグ）・筑波大戦後に、自身初となる年代別日本代表への参加について意気込みを語った。
４月29日。大学リーグ初ゴールを初々しく喜んでいた青年は、たった半年で世界と戦う舞台へのスターダムを駆け上がった。
今でこそ大学リーグの目玉サイドアタッカーであり、Ｊ２の舞台でも既に２Ｇ２Ａとプロに引けを取らない活躍を見せる新井だが、サイドハーフでプレーし始めたのは今季から。それでも大学リーグ第４節の国士大戦で２Ｇを記録。本人も「嗅覚的なものが働くようになって来て、ゴール前の意識が強くなった 」と振り返ったように、ここからの新井の成長曲線は、うなぎ上りに上昇した。大学リーグ６節の明大戦で大学サッカー屈指の守備陣を翻弄（ほんろう）し１Ｇを記録すると、６月にはＧＷでの練習参加で打診をもらっていた、東京ヴェルディへの内定と特別指定選手への登録が決定する。
内定までの話でもかなりスピーディーな展開だが、新井はここで終わらない。７月５日のＪ２リーグ第24節の長崎戦で、ヴェルディの一員としてデビューを果たすと、まさかの１Ｇ。次節の町田戦でも１Aを記録し、夢のような２夜を過ごした。夏の大学リーグ中断期間中にもヴェルディの選手として６試合に出場し、１Ｇ１Ａ。特別指定選手の中でも特別な輝きを見せる新井を、Ｕ-22日本代表が見逃すわけがない。
「発表前に少しお話はいただいていた」と代表メンバーとは言われなかったものの、声をかけてもらっていたことを明かした新井。それでも、代表メンバーを見た時には「正直驚きました」と素直な胸の内を語る。
今回の代表には、東京クラシックで対戦した町田の平河悠（22）も選出（※10月９日に怪我で代表辞退）。対戦後のインタビューでは「体を投げ出したり、タイトに付いてくるというのは自分にはないもの 」と平河の守備を振り返っていたが、今回同じ代表に選出されたことで「スピード感やフィジカル面でも、自分より非常に高いレベルでやっているので、間近で見ながら吸収していきたい」と闘志を燃やしていた。
Ｊ１や海外リーグで活躍する選手も多くそろっている、Ｕ-22日本代表。パリ五輪に向けて過酷なサバイバルが始まるが、 左サイドの魔術師は、その壁すら越えてくるのではないかと期待をさせられる。日本最高峰の同世代ライバルたち相手に、爪痕を刻め。
・新井悠太（国３＝前橋育英）
（明後日からＵ-22の海外遠征が始まります。出発はいつですか）
明日の17時30に羽田についているイメージです。
（結構ギリギリまで試合やってましたね）
そうですね。でもやっぱりそこは関係なく、代表に選ばれたからというわけでは無くて、大学でプレーするところは（しっかり）プレーして代表でプレーするところも（しっかり）プレーする感じですね。
（もう荷造りはしましたか）
いや、まったく（笑）。本当に初めてなので、なにを持っていけば良いのかもわからないです。
（代表経験も初めて）
そうですね。
（選ばれた時はどう思いましたか）
発表前に少しお話はいただいていたのですが、メンバーというのを知らなくて。メンバーを見た時には正直驚きました。
（ご家族に電話などはされましたか）
一応電話して、でも電話じゃあんまり伝わらない感じではあったんですけど、多分驚いてたんじゃないかなと思います（笑）。
（対戦経験のある町田ゼルビアの平河選手も同じ中盤で代表に選ばれています。対戦当時は「タイトな部分を学んでいきたい」という話をしてくださいました。間近で彼のタイトな守備を見れるのは貴重な機会か）
大学を卒業して１年目のプレーヤーで、あれだけ活躍できる選手というのはなかなかいないと思いますし、スピード感やフィジカル面でも、自分より非常に高いレベルでやっているので、間近で見ながら吸収していきたいなと思います。
（今回の海外遠征への意気込みを教えてください）
選ばれたからにはやっぱり、自分の力を出してやり切りたいと思っています。
［次節試合予定］
国際親善試合
10月15日（日）※日本時間
U-22日本代表vsU-22メキシコ代表 フェニックス(アメリカ)／Phoenix Rising FC Stadium ７： 00 キックオフ
10月18日（水）※日本時間
U-22日本代表vsU-22アメリカ代表 フェニックス(アメリカ)／Phoenix Rising FC Stadium 11： 30 キックオフ
※メキシコ戦は確認中
アメリカ戦はU.S. Soccer Official Website | USWNT & USMNT (ussoccer.com) とU.S.Soccer（アメリカサッカー協会公式Youtube）にてライブ配信が予定されています。
TEXT／PHOTO＝髙橋生沙矢
