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2024.06.08
ラグビー

[ラグビー]「我慢比べができなかった」前半持ち味発揮するも今季2度目の黒星

第13回関東大学春季交流大会 筑波大戦

会場:CHUBU UT FIELD


●東洋大 31{19-19、12-26}45 筑波大

番号

Pos.

名前

1

PR

笠巻晴太

2

HO

小泉柊人

3

PR

石川槙人

4

LO

植田宗優

5


山岡快翔

6

FL

金井悠隼

7


森山海宇オスティン

8

NO8

ステファン・ヴァハフォラウ

9

SH

飯島乾太

10

SO

土田修也

11

WTB

モリース・マークス

12

CTB

岡本有生

13


アダム・タマティ

14

WTB

ボンド洋平

15

FB

坂本琥珀

16

Re.

小川雄大

17


後藤大樹

18


高嶋大夢

19


ジュアン・ウーストハイゼン

20


マタリキ・チャニングス

21


日髙創太

22


栗原大地

23


佐々木健人

24


林星安

25


佐藤航大

26


浅尾至音



 慶応大戦での敗戦から3週間。チームの立て直しを図り練習に励んだ東洋大は今節、筑波大と対戦した。後半15分まで同点だったものの、相手に隙を突かれ 連続トライを許し31-45で今季2度目の黒星。悔しさの残る一戦となった。




モールから抜け出してトライを決める小泉


エースは今季初先発で1トライを挙げた


キッカーを務めた土田 



 「肩を当て続けるという自分たちの原点に戻る」(笠巻晴太・済4=北越)。慶応大戦での敗戦を受け、プレースタイルをチームで再確認した東洋大が、前半FWプレーで優位な状況に。6分、モールでインゴール間近まで押し進んだところを、小泉柊人(済3=目黒学院)が抜け出してトライ。流れをものにした東洋大はその後、ボンド洋平(済4=東海大相模)、モリース・マークス(総4= Hoërskool Noordheuwel)がそれぞれトライを挙げ、開始15分で3トライ差をつける。



 ここからさらに点差を広げていきたい東洋大だが、相手も引き下がらない。20分、24分に筑波大が立て続けにトライを挙げると、19-12に迫られる。リードを保ちたいが、スクラムで押されてしまう場面も。「相手の組み方が特徴的だったので、そこに対応しきれなかった」(笠巻)。強みを抑えられ、42分相手にトライを許し、同点に追いつかれ前半が終了した。



 同点で迎えた後半は開始5分でトライを許し勝ち越されるも、14分に小泉がモールからのインゴール。再び同点に並ぶが、ここから筑波大の流れるようなパスワークに苦戦を強いられる。自陣へと攻め込まれると隙を突かれ、3連続トライを許し、37分の時点で点差は19にまで開いた。残された時間で巻き返しを図りたい東洋大は、41分に後藤大樹(総4=関商工)がトライを挙げるもそのままノーサイド。今季2度目の黒星を喫した。



 後半途中まで同点だっただけに悔しさの残る一戦。「ミスが立て続いてトライを重ねられてしまったのが敗因だった」と小泉は振り返る。次節は今季、筑波大を撃破した日大との勝負。昨年度のリーグ戦では8点差で敗北し、屈辱を味わった相手だ。天敵攻略のためにも、この一戦で見つけた課題は修正して臨みたい。「同じことをやり続ける我慢する力をつけていかないと、日大の勢いにのまれてしまう。自分たちがどこまでいけるのかということにフォーカスして練習していきたい」(笠巻)。今敗北から得られたものを最大限に生かし、宿敵相手に白星をつかみ取る。



 



◾︎選手コメント


◇笠巻晴太

(本日の振り返りを)

前節の慶応大戦の時は、多少受けてしまったので、自分たちで肩を当て続けるという自分たちの原点に戻ってやり続けようとしていました。途中でできなかったところもあったんですけど、前半では自分たちから前に仕掛けて良い雰囲気を作っていけたことは良かったと思います。

(前節おっしゃっていた気持ち面での立て直しとは)

自分たちがこの環境でプレーできていることは当たり前じゃないという事を全員で意識しました。練習も4年生は一日一日が最後になってくるので、一つ一つの練習を丁寧にしようと言っていて、今回の試合は入りから良い雰囲気で何本か取れたのは良かったんですけど、中盤になって自分たちが疲れてきた時にそれを我慢比べできるかと言ったらできなかったです。試合はまだ続くのでそこまでに直していきたいと思いました。

(前半ペナルティが目立ったが)

自分たちが勢いに乗ってきている時ほど落ち着いてやらないといけなかったんですけど、そこで我慢しきれずに自分たちのミスから良くない雰囲気になってしまったのかなというのはあるかもしれないです。

(スクラムで押されている印象があったが)

相手の組み方が特徴的だったので、そこに対応しきれなかったというのがあって、自分たちのスクラムを組めた時は押せる場面もあったんですけど、それをいかに試合の途中で修正して自分たちの方に持って行けるかというのが課題になってくるかなと思います。

(次節は筑波大に勝利した日大との対戦になるが)

自分たちの強みであるコンタクトのところだったり、スクラムとかのセットプレー、ラインアウト、モールとかを生かしつつ、同じことをやり続ける我慢する力をつけていかないと、日大の勢いにのまれてしまうと思ったので自分たちがどこまでいけるのか、ということにフォーカスして練習していきたいと思います。



◇小泉柊人

(本日の振り返りを)

前半は自分たちの強みを出せた良い試合運びができていたんですけど、後半ではミスが立て続いてトライを重ねられてしまったのが敗因だったと思います。

(ご自身のトライに関して)

強みのモールと外に展開していくアタックがトライにつながって良かったです。

(前半でペナルティが多く見られたが)

相手との駆け引きが上手くいかず、そういったところからミスが生まれて相手にチャンスを与えてしまっていたので、次は自分たちにフォーカスしてミスをなくせるようにしていきたいです。

(スクラム押されている印象があったが)

前節に比べてFWの体重が軽くなってしまったのと、相手のスクラムにはやく合わせられれば押されるスクラムでもなかったかなと思います。

(次節は筑波大に勝利した日大との対戦になるが)

昨年負けているので勝ちたいというのもありますし、日大さんもFWが強みだと思うので、自分たちも強みであるFWで良い試合をしたいと思います。





TEXT/PHOTO=北川未藍