記事
東都大学野球 秋季2部リーグ戦 立正大戦 第1回戦
9月3日(月)等々力球場
〇東洋大1ー0立正大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 | |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
立正大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
※9回を終了して同点のため、連盟規定により、タイブレーク
大坪、南、桝川、前田、島田ー政所
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (一) | 山内(総1=東海大相模) | 5 | 2 | 1 |
2 | (左)→中 | 秋元(済3=木更津総合) | 5 | 1 | 0 |
3 | (右) | 花田(総3=大阪桐蔭) | 5 | 0 | 0 |
4 | (三) | 池田(営3=三重) | 4 | 2 | 0 |
5 | (遊) | 髙中(総1=聖光学院) | 3 | 1 | 0 |
6 | (指) | 前髙(営2=熊本工) | 4 | 1 | 0 |
走 | 鹿田(営2=常総学院) | 0 | 0 | 0 | |
7 | (二) | 馬場(総2=九州学院) | 4 | 1 | 0 |
8 | (中) | 大城戸(総1=九州学院) | 4 | 1 | 0 |
走→左 | 山田(総2=木更津総合) | 0 | 0 | 0 | |
9 | (二) | 政所(営3=天理) | 4 | 0 | 0 |
計 | 38 | 9 | 1 |
・守備成績
勝敗 | 名前 | 回 | 球数 | 被安 | 四死球 | 三振 | 責 |
大坪(総2=智辯学園) | 3 | 31 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
南(総1=大阪桐蔭) | 2 | 32 | 1 | 0 | 2 | 0 | |
桝川(営2=関東一) | 1 | 19 | 0 | 1 | 0 | 0 | |
前田(営2=近大附) | 1 | 18 | 1 | 1 | 0 | 0 | |
勝 | 島田(総3=木更津総合) | 3 | 46 | 2 | 1 | 3 | 0 |
1点のリードを守りきった3年バッテリー
大坪は開幕投手として試合をつくった
決勝打を放った山内
髙中の好守が球場全体を湧かせた
勝利後の東洋ナイン
夏の練習期間を終え迎えた秋のシーズン。東洋大の1部を目指す戦いが再び始まった。開幕戦から延長タイブレークにもつれ込む、熱い接戦を繰り広げた。
先発のマウンドに上がったのは、大坪(総2=智辯学園)。井上監督の「全力でいけ」の言葉通り、3回までを無失点に抑える全力投球を見せ、開幕投手としての役割を果たした。
一方攻撃は、初回二回と連続で走者を出すも後続が続かず、先制点をあげることができない。
4回から南(総1=大阪桐蔭)が、7回からは前田(営2=近大附)がそれぞれ登板し、無失点リレーを続け、大坪から受け取ったバトンをつないでいく。
なんとしても先制点をあげたい打線だが、5回6回7回と三者凡退に抑えられ、攻撃の糸口を見出せない。粘る投手陣と1点が遠い野手陣、両チームのスコアボードに0が並んでいく。重い空気の中、0は9回まで並び、試合は延長タイブレークにもつれ込むことになった。
十回表の攻撃、先頭の大城戸(総1=九州学院)の犠打が内野安打となり無死満塁に。東洋大サイドは一気に盛り上がりを見せる。続く打者が打ち取られ三塁走者が封殺されるも、なおも1死満塁で打席には、この日1番打者として起用された山内(総1=東海大相模)が入る。カウント1-2と追い込まれてからの4球目、低めの球を捉え、中適時打を放ち念願の先制点を挙げた。見事期待に応えた山内は一塁ベース上で力強く右手拳を突き上げた。
1点のリードを守りきりたい、十回裏の守り。8回からマウンドに上がっていた島田(総3=木更津総合)がこの回も続投。2死満塁と最後まで攻められるも、マウンド上では笑顔を見せ落ち着いた投球で、最後の打者を空振り三振に抑えきった。
春のリーグ戦開幕では苦杯をなめた対戦相手・立正大。今季は勝利でスタートした東洋大ナイン。完封の試合には好守がある。四回裏の遊撃手髙中(総1=聖光学院)や終盤の捕手政所(営3=天理)の好守が光った。秋季リーグ戦は始まったばかり。勢いこのまま全員野球で、勝利を掴んでほしい。
■コメント
・井上監督
ーー今日の試合は
今日も結果としては打ててないんですけど、でも可能性がある打席が多かったんです。そうは言っても、もうちょっと野手頑張ろうって、さっきのミーティングで言ったんですけど。あれだけ若いピッチャーで踏ん張っていたので。
若い選手もこれだけやれるので、秋は出し惜しみしない、ショートイニングどんどんいこうって方針です。
ーー先発の大坪投手、もう少し投げるとかは?
昨日も言ったんですけど、前倒しはあっても伸ばすことはないから、全力でいけと打たれていいから全力でいけという方針でやりました。
ーータイブレークは島田投手
島田の力を信じて、本当は2イニングの予定だったんですけど、タイブレークの1イニング目までは島田でいこうと。
ーータイブレークの戦いは
一応、練習はしたので。バッテリー中心に本当に頑張ってくれました。
ーー4年生については
僕は期待しています、本当に。だから本当は明日、試合あって欲しかったなと思います。
・大坪投手(総2=智辯学園)
ーー今日の投球のよかったところは
高さとコントロールで、高さ間違えずに、変化球でしっかりカウントとれて投げられたのが良かったと思います。
ーー勝ち投手はつかなかったが
先発としてのマウンドだったので、良い流れを作らないとだめなので、その中でこうやってタイブレークまでいったんですけど、勝てたのでそこは本当にほっとしたと言うか良かったです。
ーー高校・大学と村上(R3年度総卒=阪神タイガース)投手と同じだが
村上さんをイメージというわけではないですけど、目標の選手として見ています。
ーー変化球の球種は
カーブ、カット、スライダー、チェンジアップです。
ーー島田投手も目標として?
めちゃくちゃ目標にしています。
ーー改めて今シーズンの目標は
チームとしては2部優勝、個人としては防御率0点台を目指します。
・島田投手(総3=木更津総合)
ーー今日は後ろでの登板
自分は去年、一昨年って1、2年の時に抑えと中継ぎをやらせてもらっていたので、どこでも投げられるピッチャーとしてチームに貢献できるように今シーズンはいこうと思ってます。
ーー真っ直ぐ中心に?
真っ直ぐに自信があるので。春終わってジャパンの合同合宿に行かせてもらって、そこで課題が見えたのでもう一度一から真っ直ぐを磨く、って感じでこの春終わってからやってきて、今日その成果が出たんじゃないかなと思いました。
ーーその課題とは
1番は自分が打たれて気づいて、今のままじゃやっていけないなと思ったので、もう一回自分を見つめ直して一からトレーニング方法だったり練習方法を変えて取り組みました。
ーーひとつ変えたことをあげるなら
ウエイトトレーニングで、今までは後ろだったのを前に担ぐようにして、そしたら腹圧が抜けにくくなるので、それが投球で力が抜けにくくなるので、それが球にいきてくると。フォームも変わりましたし、それを練習で実感できたので。
ーー改めて今シーズンの目標は
優勝をずっと目標にしているので、頑張って2部優勝してもう一度1部に上がって、来年は1部でプレーすることで。個人の目標は全部タイトル取りにいくつもりでやるのと、防御率0点台を目指してやっています。
TEXT=一ノ瀬志織・PHOTO=一ノ瀬志織、馬場栞