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2015.10.13
空手道

[空手道]男女共に2回戦敗退 全国へ不安残る結果に

第58回関東大学空手道選手権大会

10月12日(月) 日本武道館


男子団体組手 2回戦敗退

女子団体組手 2回戦敗退


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先鋒を務めた宮坂


 男女共に2回戦敗退に終わった。5月の東日本大学空手道選手権大会で、3位に入賞した男子。今大会でも上位進出を狙ったが、昨年と同様2回戦止まりとなる。女子も昨年より成績を落とし、課題の残る大会となった。

※写真は随時、掲載致します。


 「1番手の反則が痛かった」。工藤主将(法4=東洋大牛久)は1回戦の試合をそう振り返った。先鋒の成海(法1=仙台城南)が反則負け。大将戦まで勝負がつかないという苦戦を強いられた。次の拓殖大戦では強豪相手に歯が立たず、3対0で敗戦。昨年と同じく2回戦で姿を消した。5月の大会では3位に入賞していただけに、悔しい結果となった。苦戦の原因の1つにWKF(世界空手連盟)の新ルールに伴い今年4月から施行されたルール変更がある。相手をつかむだけで反則を取られるようになり、投げができなくなった。東出(法2=青森北)や粟野(法1=埼玉栄)が投げを得意としており、影響を受けている。工藤主将も「投げられなくなったため流れが悪くなることもある」と語る。今後ルール変更にどう対応していくかという点にも注目だ。

 一方の女子は1回戦では力の差を見せつけ、危なげなく勝利する。2回戦では先鋒、次鋒を1年生に委ねた。しかし先鋒の宮坂(法1=日本航空)が0対4で敗れると、次鋒の真室(法1=光明学園相模原)もポイントを奪えず敗戦。芳賀女子主将(法4=横浜創学館)は1年生を、「自分の試合ができてなかったので、落ち着いていけば流れも作れたと思う」と評価する。次に控える団体戦の舞台は全国だ。大舞台でも、落ち着いて自らの試合運びをすることが求められる。

 

 「自分の組手ができなかった」と工藤主将、芳賀女子主将は口をそろえる。相手のペースで試合が進み、思うような試合を展開することができなかった。全国大会まで1ヵ月以上残されている。今大会よりも厳しい戦いになることは必至だが、今大会で得た課題を修正し上位進出を狙う。

 

 

■コメント

・工藤主将(法4=東洋大牛久)

一回落ちると上がってくることの難しさを感じた。全体的に相手のペースで自分の組手ができていなかった。1回戦の防衛大は正直あそこまで接戦になるとは思っていなかった。1番手の反則も痛かったが、全体的にアップも足りてなかった。2回戦の拓殖大は基本をたくさんやっていて下から攻めてきてこっちが上ずってしまい得点を取られることが多かった。上ずらないような練習をしないといけない。チーム全体的に相手の技を見すぎていて、相手が動いてから何かやろうとしてしまった。ルール変更に伴う影響としては投げ中心だった選手が、つかむだけで反則になってしまい投げられなくなったため流れが悪くなることもある。自分の試合は今回1番悪かった。相手のペースになることや上ずってしまうのも全て自分に当てはまる。全日本に向けては、自分は最高学年なので絶対勝たないといけないと思う。もっと落ち着いてしっかり相手を見てできるようにしたい。チームとしては、取れるとこではしっかりとって、危ないと思うところでも踏ん張って最悪でも引き分けにもっていけるようにしたい。


・芳賀女子主将(法4=横浜創学館)

先鋒からいい雰囲気は作れた。自分の試合については、自分の組手ができずぐちゃぐちゃになってしまった。2回戦は正直勝てる相手だと思っていたが、相手のレベルが上がっていたので予想外だった。先鋒が1年生で、試合の作りがうまくできていなかった。バタバタして自分の試合ができてなかったので、落ち着いていけば流れも作れたと思う。1年生については、気持ちが先走っているところもあるが、やる気があり根性がありいい試合をしてくれている。一人一人が試合の作り方や技の一つ一つを改善していけばもっと上にいけると思う。(次の団体戦である)全日本は今季の締めくくりで、引退試合でもあるので、チーム全体で今まで作ってきたものを全部出し切りたい。


TEXT=内田りほ PHOTO=松井彩音