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天皇賜盃第94回日本学生陸上競技対校選手権
6月5日(木)〜8日(日)
JFE晴れの国スタジアム
女子1500m予選
1組6着 平方 杏奈 4'28"46
女子10000m決勝
21位 住野 友理 34'28"68
6月5日から4日間に渡り、岡山県のJFE晴れの国スタジアムで天皇賜盃第94回日本学生陸上競技対校選手権(以下、日本インカレ)が行われた。女子長距離部門からは、女子1500m予選に平方杏奈、10000mに住野友理(食3=斐太)が出場。全国の舞台で鉄紺女子を背負って、力強く駆け抜けた。
女子1500m予選1組に出場した平方は、スタートでやや出遅れ後方に位置取るも、1周を通過すると一気に外から前方へ。先頭争いに加わり、4番手で残り2周を迎える。4着までが着順で決勝進出となるレースで、人数を絞ろうと集団のペースが上がるなか、平方も粘りを見せたが、6着でフィニッシュ。惜しくも決勝進出とはならなかった。
関東インカレに続き、1年生ながら大舞台に挑んだ平方。「1年生で入賞している選手もいる。力不足を感じた」と、更なる目標を見出した。他大のライバルたちからの刺激を受け、東洋大での飛躍を誓う。
女子10000mには、住野が出場。サラ・ワンジル(大東大)がスタートから飛び出すなか、住野は「自分の好きなペースで刻んでくれた」と、1周81-82秒で進む日本人先頭集団中ほどでレースを進める。
徐々にこぼれる選手が出てきてからも、住野はくらいついていく。6000mを通過すると「急にきつくなってしまった」と遅れ始めたが、蔦野萌々香(大東大)に追いつくと、村上果蓮(東北福祉大)を吸収して集団を形成。3名でペースを刻むなか、残り4周で住野がペースアップして抜け出す。
ラスト一周で蔦野に先行を許したが、最後まで懸命な走りで21着でゴール。34分28秒68のタイムで、関東インカレから記録を伸ばした。
次に見据えるのは駅伝シーズン。昨年もメンバーとして活躍した住野が今年もさらなるレベルアップを図り、チームをけん引する存在へと成長していく。
◼︎平方杏奈
ーーレースを振り返って
初めての日本インカレで、関東インカレの反省を踏まえて、しっかり決勝で戦うことが目標でしたが、予選で敗退してしまいました。まだまだな部分がたくさんあるので、次は1500mじゃなくて違う種目でも、勝負できるようにしたいです。
ーー位置取りを大きく前方へ変える場面もあったが
ラスト500mから400mで絶対に上がるレースにはなると想定していたので、前の方に位置取りしておきたかったのですが、最初でいけなかったので、直線になったときにいけるところまでいこうと思いました。
ーー1年生で唯一の出走となったが
1年生から走らせてもらえるというのはとてもありがたいことで、その中でも他大学は1年生ながら入賞をしていたりするので、自分はまだまだ力不足だなと思いました。まだ駅伝などもあるので、負けないように頑張っていきたいと思います。
ーー今後の目標
今後は秋に向けて駅伝がメインになってくるので、そこで他大学と戦えるくらい強い選手になるために、夏の走り込みをまず頑張って、駅伝に向けてやっていきたいと思います。
◼︎住野友理
ーーレースを振り返って
今日のレースは、先頭が少し余裕があるリズムで、自分の好きなペースで刻んでくれたので、最初は余裕をもって入れたんですけど、余裕があった割には一気に離れてしまって。あと2000くらいは最低でもついていきたかったなと思います。
ーー一気に離れてしまったというのは急にきつくなった?
足があがらなくなってしまって。
ーー好きなペースというのは以前話していた1周80秒のペースか
本当は80くらいで押せたらいいんですけど、今日は81、2秒で、今の状態的にはそれがいいペースだったかなと思います。
ーー次に向けて
次は駅伝になると思うんですけど、まずはそこに向けてチーム全体としての記録を伸ばしていけるように、自分ももっと成長して、チームの記録をあげられるように頑張っていきたいです。
TEXT/PHOTO=近藤結希