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第41回内閣総理大臣杯
平成27年度全日本大学レスリング選手権大会
11月14日(土)〜15日(日)大阪・堺市金岡公園体育館
男子フリースタイル
57㌔級 井上(法2=埼玉栄) 1回戦敗退
61㌔級 岡迫(社2=霞ヶ浦) 1回戦敗退
65㌔級 成富(社1=花咲徳栄) 1回戦敗退
70㌔級 南條(法3=育英) 8位
74㌔級 菊地(済2=山形商) 予備戦敗退
86㌔級 伊藤翔(社2=倉敷総産) 予備戦敗退
97㌔級 鈴木雄(文3=霞ヶ浦) 予備戦敗退
125㌔級 黒木(法3=宮崎工) 8位
常に冷静になることを心がけた南條
黒木は力強いレスリングを見せた
賞状を手に笑顔を見せる黒木(左)と南條
大阪・堺市で行われた全日本大学選手権。部内より選抜された各階級8名が今大会に臨み、70㌔級南條と125㌔級黒木が見事8位で入賞した。
昨年に引き続き70㌔級に出場した南條は、1試合目を連続のローリング技で難なく突破する。「グラウンドでバックからうまくポイントにつなげられたのが良かった」と振り返るように、2試合目でもバックに回ってからのアンクルホールド技を決め、テクニカルフォール勝ちで準々決勝へと駒を進めた。準々決勝では同大会昨年3位の中村(日体大)と対戦する。しかし、有力選手を前に防御することしかできず、反撃の間もなくここで敗退。「力の差を感じた。もっと練習しないと」と試合を振り返った。結果としては序盤の試合で主に寝技でポイントを稼ぎ、8位入賞を収めた。
125㌔級の黒木主将は初戦を連続ローリングで10点差を付け、テクニカルフォール勝ちで相手を圧倒する。2試合目は積極的にタックルに入ったところを返され惜しくも敗戦したが、試合内容などを考慮され8位に食い込む。入賞には届いたものの、「勝てる試合だったので悔いが残った」と唇を噛んだ。また、黒木は新主将に就任。今大会を「負けてしまったがみんないい試合をしていた」と温かく評価した。
昨年は重量級で鈴木勝(法4=南京都)のみの入賞だったが、今回は2人の入賞者を輩出。しかし「メダルが1個もないのは悔しいね」ともらした船津コーチ。来週には秋季新人戦が控えており、多くの1、2年生が出場する。大きなベスト8の壁を超えるべく、選手たちは練習に励んでいく。
■コメント
・船津コーチ
メダルが一個もないのは悔しいね。全体的に元気がなかったかな。今大会でそれぞれ課題も見つかったし、大きな舞台で経験も積めたし収穫がなかった訳でもない。岡迫はよく攻めてはいたけど、相手に上手く利用されてしまった。敗者復活では一つは勝ったけど、二つ目は勝てない相手じゃなかっただけに残念。本人の準備不足もある。黒木についてはもう一歩ってところかな。(新チームについて)3年生が中心になって引っ張ってくれている。徐々に3年生にも自覚も出てきている。雰囲気も良い。チーム全体としていい練習もできている。(今後について)1、2年生については来週新人戦があるので頑張って欲しい。なんとかメダルを取る者がいるといいね。
・黒木(法3=宮崎工)
一つ目の試合は調子が良く、自分の思った通りに試合ができた。二つ目の試合は勝てる試合だったので悔いが残った。最後、自分で打って勝とうとしたのが負けにつながった。(主将に就任して)最近チームの雰囲気が良くなってきて、負けてしまったがみんないい試合をしていた。このまま新人戦も入賞者が出るように頑張りたい。目標は来年のリーグ戦で去年よりいい結果を残すこと。次の新人戦でみんなで勝てるように頑張ります。
・南條(法3=育英)
この前の全日本グレコローマン選手権で5位に入ったときは不戦勝だったが、今回は2回勝てたので良かった。(良かったところ、悪かったところ)1試合目から100%で動かないと、身体も実力が上の選手はでかかったりするので、基本的なことやらないとだめだと思った。グラウンドでバックからうまくポイントにつなげられたことは良かった。(意識していたこと)周りをよく見て、常に冷静になるようにした。(苦戦した試合は)最後の負けた試合。力の差を感じた。もっと練習しないとって思いました。(今後は)黒木を中心にやっていくと思うので、うまくサポートしていきたい。
TEXT=坂口こよみ PHOTO=青池藤吾、小賀坂龍馬、木谷加奈子