スポトウ｜東洋大学スポーツ新聞編集部

平成28年度春季関東学生卓球リーグ戦

５月６日（金）　港区スポーツセンター

女子２部リーグ

東洋大４ー３東女体大

慣れないトップバッターを任されるも確実に勝ち点を取った村山主将

荒井は２－３と追い込まれた場面でプレッシャーに負けず川上へつないだ

自らの勝利でチームの勝利を決めた瞬間ガッツポーズを見せた川上

　春季リーグ戦が開幕した。一時東女体大にリードされる場面があったものの、最終の６・７試合目を勝ち切り開幕白星を挙げた。

　接戦だった。第１試合目では１セットを先に奪われるがその後まったく相手を寄せ付けず余裕のある点差で３セットを難なく勝ち取った村山主将（社４＝武蔵野）。第２試合目の中本（法４＝明秀日立）も１セットこそ取られるものの３セットを連取。順調に２試合を制し東洋大に風向きが回っているように思えたが、ダブルスの勝利の女神は微笑まなかった。江尻監督いわくダブルスは「２点がかかる重要な試合」であったが、２試合連続で東女体大に勝利を許してしまう。しかし第６試合の荒井（済３＝正智深谷）が粘り強さを見せ３セットを勝ち取り、最終第７試合の川上（文４＝真岡女子）も緊張感の高まる中、接戦をものにし、見事白星をあげることができた。勝利を決めた川上は「最終戦は自分の試合がチームの勝利を決める展開でプレッシャーはあったが、ダブルスで自分が落としてしまったことが申し訳なかったので一生懸命頑張った」と振り返り、競った試合を勝ち抜いたことで自信をつけた。

　「正直な話、もっと楽に勝てるかなと思っていた」と本音を漏らした江尻監督。昨秋のリーグ戦４位の相手に、ここまでの接戦は予想していなかった。しかし「接戦の中で勝ちを取るべき選手が取ってくれた。そういう部分では総合力がついてきたのではないかと思う」と成長を再確認したようだ。

　主将の村山は「とにかく全勝優勝、１部昇格しか考えていない。」と気合十分だ。目標の２部リーグ優勝、１部昇格に向けてあと２日続く春季リーグを戦い抜く。

◾︎コメント

・江尻監督

女子卓球部が強化部に上がって初めての第１戦だったので、正直な話、もっと楽に勝てるかなと思っていたので、ここまで追い込まれるとは思っていなかったが、最後接戦の中で勝ちを取るべき選手が取ってくれたので、そういう部分ではチームの自力というか、総合力がついてきたのかなと思う。選手の調子そのものは悪くなかった。どこのチームも弱くないので接戦になることは想像してたが、ダブルスに関しては２点ある重要な部分にも関わらず落としてしまったところが追い込まれる状況を作ってしまった。（春季リーグの目標は）２部優勝で１部昇格が目標、そこをポイントにしながら、今回のように競った試合を勝ちにいける力がチームで出てくるといいかなと思う。初戦が取れたので、連戦一つずつ勝ちを重ねていって最後返り咲けるようにしたい。

・村山主将（社４＝武蔵野）

今大会に向けてはチームの士気を高めることだけを考えていて、個人的にもチームに貢献できればとだけ思っていた。主将としてのプレッシャーはあるのかもしれない。シングルスはトップで出るのが久しぶりで少し緊張してしまった。ストレートで勝つことができればもっとチームを勢いづけることができたのに、苦戦してしまって申し訳なかった。ダブルスは自分たちのところで勝っていればチームが楽になったのに、そこで結果を出せなかった。力の差的には自分たちの方が全然上だが、思っていたより結果に出なくてチームが苦しくなってしまった。でも最後の二人が緊張の中すごく頑張ってくれた。荒井はダブルスパートナーであり、エースだと思っている。期待できる後輩。川上はメンタルが強いのでとても頼りにしている。（次戦に向けて）前の試合のビデオを見て相手の分析をしてきた。筑波大は選手層的には格上のチームなので向かっていく気持ちで頑張りたい。とにかく全勝優勝、１部昇格しか考えていない。

・川上（文３＝真岡女子）

今大会のためにダブルスを強化していた。組み替えもしたりしたが今日までに完成できなくて、ダブルスを落としてしまった。東女体大とは力の差があったので、その部分に甘えてしまった。相手に向かっていく気持ちが足りなかった。最終戦は自分の試合がチームの勝利を決める展開でプレッシャーはあったが、ダブルスで自分が落としてしまったことが申し訳なかったので一生懸命頑張った。緊張して足が動かないときもあったけど、競った場面で一本取ることができたのは大きかった。（同時進行で荒井さんの試合が行われていたが）少しは気になっていた。でも、荒井なら勝つだろうなと思って自分の試合に集中できていた。次の筑波大も東経大も実力的には上だけど、戦術をうまく組み立てて勝っていきたい。

TEXT＝玉置彩華　PHOTO＝木谷加奈子