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2016.05.18
準硬式野球

[準硬式野球]リーグ最終戦も勝利!好調支えた“指揮官”の存在

平成28年度東都大学準硬式野球春季2部リーグ戦・筑波大3回戦

5月16日(月) 朝霞市営球場


東洋大8-3筑波大


(イニングスコア)

3回戦










東洋大










筑波大











(東洋大)

松下(ラ4=西湘)、松本(法2=広陵)、中村(ラ3=青森)-多田(ラ2=高松西)


ベンチで戦況を見守る佐藤彰


黒瀧は2本の長打を含む猛打賞の活躍


五回まで一人も走者を許さなかった松下


 春季リーグ最終戦を迎えた。序盤から木藤主将(法3=浦和学院)、黒瀧(文2=朋優学院)の適時打などでリードを広げる。先発の松下は六回を投げ12三振を奪う圧巻の投球を披露。最後までリードを保ち、対戦した5大学すべてから勝ち点を奪う完全優勝を達成した。


 この快進撃に欠かせない男がいる。ほとんどの試合で監督が不在の中、代わりに采配を振るい続けた佐藤彰(ラ3=早稲田佐賀)だ。昨年からこの役割を担っている。木藤主将が優勝の要因に「佐藤彰が頑張ってくれた」ことを挙げるなど、チームからの信頼も厚い。

 今季は練習を例年以上に行った。佐藤彰は今季の優勝の要因についても「練習をたくさんやってるから俺たちは勝つんだ、ビハインドでも逆転するんだという気持ちがあって、逆転のゲームとかを取れてきた」と語るなど、練習に込めた思いは強い。優勝を決めたその週末も普段と変わらず練習をこなした。彼自身もノッカーを務めるなど試合への出場機会が無い中、縁の下の力持ちとしてチームを支え続けている。今季序盤の敗戦の際には「気持ちの面で傲慢さ、おごりがあった」とチームに言い聞かせた。

 この日は「今日と入れ替え戦の計3戦を頑張ろう」とする中の初戦。松下が完璧な投球内容でゲームを作るなど、さらなる収穫を得た。訪れた入れ替え戦の対戦相手である帝京大の視察団にも、現在のチーム状態を見せつけた。悔し涙を飲んだ前回の入れ替え戦から5年、再びチャンスが巡ってきた。佐藤彰は「リーグ戦でやってきたように一戦必勝」と意気込む。9連勝でリーグ戦を終えたこの勢いのまま、チームは1部の舞台へと突っ走る。


■コメント

・松下(ラ4=西湘)

最近すごい調子が良かったのもあって今日もいける気はしてたが、まさかあんな感じで三振をたくさん取れるとは思ってなかった。五回までと言われていたので最初から飛ばした。(完全優勝だが)正直筑波大(2回戦)に負けた時に自分が中途半端なピッチングをしてしまって、4年でせっかく残ってるのに申し訳ないなと思ってたところで割石(社2=越谷南)や他の投げたピッチャーが連勝をしてくれた。勢いも良くてみんなでカバーし合ってできたので、すごくうれしい。4年やってきてこんなこと無かった。やってやったぞっていう感じ。最後に結果が出て良かった。(入れ替え戦へ向けて)自分も力になれると思うし、割石が頑張って打線もしっかりやってきた。自分自身も最後のチャンスで気合も入ってるので、絶対に1部に上がる。


・佐藤彰(ラ3=早稲田佐賀)

この間の優勝で気持ちを切り替えている。今日と入れ替え戦の計3戦を頑張ろうということでやっている。(今季連勝を重ねた要因は)一番は練習を例年以上にやって、その練習の意識を変えてやれたこと。練習をたくさんやってるから俺たちは勝つんだ、ビハインドでも逆転するんだという気持ちがあって、逆転のゲームとかを取れてきたと思う。(課題と継続していきたいことは)気持ちの持ちよう。自分たちが2敗した時にずっと言っていたのが、気持ちの面で傲慢さ、おごりがあったから2敗したということをみんなに言っていた。優勝したというよりはやっと1部への挑戦権を得たということなので、おごりの気持ちを捨てて、また挑戦者としてやっていかなくちゃいけないのが課題。継続したいのは勝ち気を保つこと。(入れ替え戦へ向けて)リーグ戦でやってきたように一戦必勝で。優勝や昇格を目指していたらまた足元をすくわれると思うので、目の前の一戦、一球一球を大事にして、結果勝利できたらいい。


TEXT/PHOTO=當麻彰紘