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2016.06.06
相撲

[相撲]団体戦3年ぶりに3位入賞も、悔しさ残る結果に

95回東日本学生相撲選手権大会・団体戦

6月5日(日) 両国国技館

 

団体戦 第3位


Aクラス優秀8校決勝トーナメント)

準決勝

日大
4対1
東洋大
○古川(貴)
肩透かし
●村田
●木崎
はたき込み
○白石
○トゥルボルド
突き落とし
●城山
○片村
押し出し
●大波
○小山内
押し出し
●西野



3年ぶりに3位入賞を果たした

積極的に攻めた城山

昨年の覇者には圧倒されてしまった


勝ちへのこだわりが強く出た試合内容であった。東日本学生相撲選手権大会が行われ、東洋大は3年ぶりに3位入賞を果たした。しかし、優勝を目指していたチームにとってこの結果は決して満足いくものではない。選手達の顔に笑顔はなかった。

 

昨年の覇者には気迫負けしてしまった。迎えた決勝トーナメント準決勝。土俵上で戦う仲間に、今までより多くの応援や檄が国技館の四方八方から飛んでいた。ここまで全勝でチームに勢いをつけていた先鋒の村田主将(法4=金沢市工)が肩透かしでまさかの敗北。先勝を許してしまう。その後、1勝2敗となり、しんと静まりかえった会場で迎えた副将戦は、ここで負ければ敗退が決まってしまう大一番。大波(法4=学法福島)は立ち合いから完全に相手に圧倒され、押し出しで勝負あり。準決勝敗退が決まってしまった。優勝を目指していたチームであっただけに、3位入賞を喜ぶものはおらず、選手の表情からは悔しさがにじみ出ていた。

 

しかし、この日の東洋大は取り組みの序盤から積極的な相撲を見せ、「勝ち」へのこだわりが強く出ていた。立ち合いから勢いよく当たっていき、さらに力強い突きで相手を圧倒する。一度かわされたとしても、落ち着きを失うことなく冷静に攻め、1つ1つ勝ち星を重ねていった。予選の3戦目で対戦した中大は、昨年の同大会でも、そしてインカレでも東洋大の入賞を阻んだ相手である。それだけに気持ちは強かったのであろうか。それまでの取り組みより勝ちへのこだわりが強く、積極的に攻めて相手を圧倒。全勝し、勝ち点を奪った。

 

中でも1年生で唯一団体戦のメンバーに入った城山(法1=金沢市工)は、決勝トーナメント第1回戦では昨年のインカレ個人戦の覇者、黒川(拓殖大)と、第2回戦では昨年の天皇杯の覇者、トゥルボルド(日大)と対戦。勝ち星をあげることはできなかったものの、主要大会の覇者に対しても臆することなく積極的に攻めた。

 

インカレの前哨戦とも位置つけられる今大会。悔しい結果となったが、その中にも収穫があったことは確かだ。“序盤から積極的に攻める相撲”これがインカレ団体戦覇権奪還へのキーワードとなる。


TEXT=伊藤梨妃、PHOTO=伊藤梨妃、水野桜、吉川実里

第67回東日本学生相撲新人選手権大会
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