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2016.10.08
硬式野球

[硬式野球]あと一本が遠のく…今季初の黒星喫す

平成28年度東都大学野球秋季1部リーグ戦・国学大2回戦

10月7日(金)神宮球場

●東洋大2-4国学大

(イニングスコア)

2回戦









東洋大





国学大





(東洋大)

●飯田(2勝1敗)、片山翔、山下-西川元

本塁打:笹川(4回ソロ)、安西(8回ソロ)


打順                    
守備
名前




(二)
阿部健(営4=帝京)


(右)安西(営4=聖光学院)



(指)
中川(法2=PL学園)



(中)笹川(営4=浦和学院)

(三)田中将也(営3=帝京)


(一)鳥居(営4=愛工大名電)

打一
上島(営4=佐久長聖)




(遊)津田(総1=浦和学院)


宇佐川(営3=済美)




(左)西村(営4=広陵)



打左
茶谷(営4=東北)


宝楽(営3=PL学園)


(捕)
西川元(営3=浦和学院)






31



名前


球数四死球
●飯田(営3=常総学院)10/328



片山翔(法3=大社)61/323
99



山下(営1=東邦)2/3
10


中大戦以来となる一発を放った笹川


片山翔は点を与えながらも粘投した


 首位を走るチームは、急きょ決定した国学大との未消化試合に臨むも、先発の飯田(営3=常総学院)が連続被安打や暴投から失点し、わずか28球で降板。打線は笹川(営4=浦和学院)と安西(営4=聖光学院)に本塁打が飛び出したが、大事なところで一本が出ずつながりに欠けた。結果2対4と黒星を喫し、開幕からの連勝は5でストップ。2011年春以来となる6連勝には惜しくも及ばなかった。

 意地の一発だった。2点を追う四回、前の打者2人が凡退し、打席が回った笹川は内角の球をフルスイング。左飛かと思うほど非常に高く上がった打球は風に味方され、フェンスギリギリのところへスタンドイン。この時は思わず白い歯を見せ、ダイヤモンドを駆け抜けた。無得点で負けまいという主将の思いが光った一振りだった。

   七回にはあわやフェンス直撃かと思われる打球に、ダイビングキャッチの好反応。しかし「胸のあたりが苦しく立ち上がれなかった」とその場で倒れ込み、担架で運ばれる場面も。一時、球場全体に不安な雰囲気が漂ったが、1年生から出場する男はそんなことでへこたれない。奮闘する片山翔(法3=大社)と元気にキャッチボールする姿を見せ、何事もなかったかのように守備に就いた。

 空き週も影響か、コンディション調整が万全でなかったこの試合、7三振と相手投手陣に翻弄された。飯田の後を受けた片山翔は八回まで粘投したものの、勝ち星は付けられなかった。指揮官は、前カードをストレートで勝ち点を得ていた勢いのある相手に「ていねいにやり過ぎた」と今季初の敗戦を悔やんだ。試合後、主将は「やることができていない」と言葉少なに振り返った。次カードは、今春ストレートで勝ち点を落としてしまった亜大戦。「隙のない細かな野球をしてくる」という印象を持つ春の東都王者に対して、気を抜いていられない。


■コメント

・高橋昭雄監督
   惜しかった。片山翔は点を取られたのは仕方ないけど、よく投げました。(チームとして)勝とうという気持ちがもう少し前に出ても良かったな。ていねいにやりすぎた。

・片山翔(法3=大社)
   飯田がいつもより調子が良くないと聞いていたので、二回の頭から肩を作った。国学院とやるのは2試合目。ていねいに、低めに投げようと思っていた。代わってすぐに先頭に犠牲フライを打たれてしまったけど、すぐに切り替えて、次の打者をゲッツーに打ち取れて良かった。(四回、点を取ってもらった直後に失点したが)普段投げないチェンジアップを投げて、先頭打者を出したことが失点につながった。(今季は好投が続いているが)春はケガもあってしっかり調整ができなかったんですけど、秋はキャンプから調整ができたからだと思います。(亜大戦が控えているが)自分が投げるポイントは同じ。しっかり抑えていきたい。


TEXT=美馬蒔葉 PHOTO=菅野晋太郎、永田育美