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2016.11.22
水泳

[水泳]アジア選手権後半 大橋が大会新記録で優勝!

第10回アジア水泳選手権2016

11月17日(木)〜20日(日)東京国際辰巳水泳場


 (3日目・予選)

◆女子100m平泳ぎ

2組

 1着 青木 1’0828

 →全体1位で決勝進出

 (3日目・決勝)

◆女子100m平泳ぎ

2位 青木 10799


(4日目・予選)

◆女子200m個人メドレー

2組

 1着 大橋 2’1622

 →全体2位で決勝進出

◆男子4×100mフリーリレー

2組

 1着 JAPAN 3’2160

(松元-吉田-天井-長谷川)

→全体1位で決勝進出

 

 (4日目・決勝)

◆女子200m個人メドレー

1位 大橋 2'11"46 ※大会新記録

◆男子4×100mフリーリレー

2位 JAPAN '17"25

(中村-古賀-松元-天井)

 


前半型の大橋だが、後半も粘り強さを見せる

 

大会新記録を更新し、表彰台の真ん中に上った


100m平泳ぎは悔しさが残るが、堂々と2位の青木

伸びのある泳ぎを見せた青木


天井は今大会三つ目のメダルに輝く


 4日間に渡って繰り広げられたアジア選手権2016。初日から大活躍を見せた、青木(営4=武蔵野)、天井(文4=天理)、大橋(国3=草津東)、中野(文1=長岡大手)の日本代表に選出された4名の選手だったが、その勢いは衰えない。大会最終日は大橋(国3=草津東)が女子200m個人メドレーにおいて大会新記録で優勝を飾った。

 大会4日目の女子200m個人メドレーには大橋が出場。1日目の400m個人メドレーにも出場したが自己ベストからもほど遠く、順位も3位と望んでいた結果ではなかった。レースのない大会2日目と3日目に青木と天井の優勝を見ると、「勇気をもらえたし、自分もそうなりたいと思った」と、200m個人メドレーでのリベンジを胸に秘めレース本番を迎えた。スタートのバタフライから1位につくとそのまま50mを泳ぎ切り、続く背泳ぎで差を広げ最後まで攻めの泳ぎを貫き1位でゴール。見事に大会新記録を更新した。

 「誰かに勝ちたいと思わないで、自分の方に気持ちを向けた」。大橋は、自分のレースができなかった400m個人メドレーから気持ちを切り替えるために対戦相手のことを考えるのではなく、自分のタイムや自分自身に気持ちを向けることにした。その甲斐もあってか、自己ベストにはわずかに届かなかったものの大会新記録を更新。「大会新記録はあまり気にしていなかったが、やっぱり嬉しい」と振り返った表情には、笑みが浮かんでいた。この試合で初のテレビカメラでの取材を受けたことについて、「緊張した」と語った大橋。今後の更なる活躍に注目だ。

 大会3日目の女子100m平泳ぎには、2日目の女子200m平泳ぎで優勝した青木が出場。2日目同様、トップで予選通過を果たした青木が狙うのはもちろん表彰台の頂上。1位スタートを切り、最後まで順位が予想できない接戦だったが惜しくも2位で今大会を終えた。

 大会4日目の男子4×100mフリーリレー(以下、4継)には天井が出場。中村(イトマン東進)、古賀(第一三共)、松元(明大)というメンバーの中、アンカーを託される。松元から1位で受け継ぎ、前半は1位を守っていたが後半50m、中国に追い上げられ2位でゴール。200m、400mが専門の天井にとって、日本代表で4継メンバーに選ばれることは珍しく、前日に電話がかかってきたという。日本トップレベルの選手になってきていることを象徴するレースだった。レース後には「とてもいい経験をさせてもらった」と清々しい表情で振り返った。

 アジア選手権を泳いだメンバーに加え、12月にカナダで開催される世界短水路選手権の日本代表には菊池(営3=作新学院)と露内(文3=京都外大西)も選出されている。その他の選手も、11月21日から24日まで東京スイミングセンターで行われている、ジュニア優秀選手招待公認記録会に出場し、自己ベストを目指す。世界で戦う仲間に刺激を受けながら、鍛錬の秋が始まった。


■コメント

・青木(営4=武蔵野)

-3日目(19日決勝レース後)-

(今日のレースを振り返って)1'06は最低でも出したいと思っていたのですごく悔しい。(前半の入りは)前半も目標は31秒真ん中で入ろうと思っていたので、前半も遅いし、後半も遅いし、いいところが無かったかなと思う。(平井監督からは)とにかく落ち着いて、焦らないで、最低でも1'06台と言われた。(東洋大水泳部の応援は)入場の時とかもみんなの顔が見えて、すごく励みになって、頑張ろうと思った。(東洋大に入ってよかったことは)最高の仲間、監督、先生に出会えたこと。色々成長できたかなと思う。(今後の目標)まずは4月の日本選手権で世界選手権の代表権を獲得したい。

・天井(文4=天理)

-4日目(20日決勝レース後)―

(4継について)最初はこの種目に出る予定じゃなかったし、アンカーも予定ではなかった。めったに4継の代表で出ることはないので、とてもいい経験をさせてもらった。昨日の夜のバスのなかで、電話でとりあえず予選で泳ぐと言われたので本当に急だった。社会人としてこれからも続けるので、来年は世界水泳の代表に入ってメダルを争う位置にまでなりたい。4月の日本選手権ではリレーだけでなく、200m、400m自由形で個人の代表権を獲得したい。世界と戦う舞台に行くのが1番の目標。

・大橋(国3=草津東)

-4日目(20日決勝レース後)-

(大会新記録優勝での優勝は)400m個人メドレーの時は負けてしまって、日本の国歌ではなかったが、その時に自分も日本の国歌を流したいなと思っていたので嬉しかった。正直に言うと、優勝できると思っていなかったので、すごく嬉しかったというのと大会新記録はあまり気にしていなかったが、やっぱり嬉しい。(今日のレース)まだラップタイムがわからないが、自分の思っていた通り、前半から積極的なレースができたのでとても良かったと思う。(平井監督からのアドバイスは)シニアの代表は初めてなので、少し慣れていないところがあって400mはだめだったが、200mは何も考えずに思い切っていけという言葉をもらったので、その通りに思い切っていった。(1日目からどう切り替えたか)誰かに勝ちたいと思わないで、とのかく自分のレースをしようとか、自分の目標タイムを切りにいこうと考え、自分の方に気持ちを向けて頑張りました。(レース直前の心境は)400mの時とは違って、直前になってもいい感じでできていたので、平井先生に言われた通り思い切っていこうという気持ちしかなかった。(結果が出せた要因は)春の日本選手権からずっといいレースができていて、それが自信になって結果につながっているのかなと思う。(2日目、3日目の東洋大水泳部の活躍を見て)玲緒樹さん(青木)が優勝したのも、翼さん(天井)の4フリもとてもかっこよくて、勇気ももらえたし、自分もそうなりたいなと思った。(今後の目標は)今大会で200mは良かったが400mは全然できていなくてタイムも足りないので4月は200m、400mとも代表に入れるようにしっかり練習していきたいと思う。


TEXT=望月優希 PHOTO=吉谷あかり

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