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東洋大相撲部のインカレ団体優勝を記念して、相撲部の調理場にお邪魔させていただき、美味しいちゃんこの作り方を教わってきました。日頃、選手の身体の源となっているこのちゃんこ鍋は、野菜も沢山摂取でき、なおかつ自分流にアレンジもできます。ぜひ皆さんも一度は自分好みのちゃんこ作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今回、私たちが教わったのはシンプルな味付けで、野菜のうまみを味わえる塩ちゃんこ。
教えてくださったのは、マネージャーの宮下和馬(ラ4=金沢市工)。寮の調理場を任されるようになったのは、大学3年の夏から。部員21人の母親のような存在であり、日本一を目指し頑張っている仲間に美味しいものを食べて体を大きくしてもらおうという思いで、健康面に配慮した献立を考え、朝夕と美味しい食事を作っています。得意料理は、煮物などの和食料理。ちゃんこ作りに絶対に欠かせない具材はごぼう。旨みが全然違うそうです。
完成したちゃんこをよそう宮下
【材料(30人以上)】
※運動する男子の為の料理なので、分量は基本的に適量が多いです。
ちゃんこ鍋の具材です
○スープ
だし(昆布)汁 10リットルくらい
料理酒 700ミリリットルくらい
塩 3握り(適量)
鶏がらスープの素 25グラムくらい(適量)
○具材
白菜 1株
大根 1本
にんじん 2本
ごぼう 1.5本
えのき 3株
しめじ 3株
ねぎ 9本
ニラ 3束
鶏もも肉 2キロ
厚揚げ 8枚
(肉団子用)
鶏ひき肉 2キロ
豚ひき肉 1キロ
ごぼう 0.5本
干ししいたけ 適量
大葉 適量
調味料(味噌、片栗粉、
ごま、塩、こしょう、料理酒) 適量
【作り方】
1、肉団子に入れる干ししいたけを水で戻しておきます。
[ポイント①]干ししいたけの戻し汁は、だし汁とともに鍋に入れてください。
2、だし汁を鍋に入れ、火にかけておきます。
10リットルのだし汁を沸騰させるにはなかなか時間がかかりそうです
3、具材を先に切って準備をしておきます。
(1)ごぼうをささがきにし、水につけておきます。
[ポイント②]ごぼうの皮は、アルミホイルをくしゃくしゃにしたものでしごくことによって、ちょうどよく取ることができます。
(2)鶏もも肉、しめじ、えのき、厚揚げ、白菜は一口大に切ります。
[ポイント③]鶏もも肉への下味は調理する直前につけます。
(3)大根、にんじんを半月切りにします。
(4)ニラは5センチ幅で切ります。
(5)長ねぎは斜め切りにします。
4、肉団子を作ります。
(1)干ししいたけは水に戻さず、大葉とごぼうとともにみじん切りにします。
[ポイント④]大葉をきざむ前にしっかりと手で叩きましょう。叩いてあげることによって、大葉の風味がよくなります。
(2)ボウルに、(1)と鶏ひき肉、豚ひき肉、味噌、ごま、片栗粉、塩、こしょう、料理酒を入れ、よく混ぜます。
空気が入るように混ぜるのがポイント
(3)だし汁が沸騰したら、(2)の肉団子のたねを一口大にし、入れます。
5、肉団子が浮かんできたら、まずはごぼうを入れます。
[ポイント⑤]ごぼうをつけておいた水も一緒に入れます。
ちゃんこにはごぼうの旨みが欠かせません
6、切っておいた鶏もも肉に塩コショウで下味をつけ、オリーブオイルで軽くこげめがつくまで炒めます。そしてそのまま鍋に入れます。
慣れた手つきで、肉を炒めていく宮下
7、塩、料理酒、鶏がらスープの素を加え、一度味見をします。
だし汁に塩、料理酒、鶏がらスープの素と、野菜の旨みをいかすシンプルな味付けです
8、大根、にんじんを入れ、ある程度火が通り柔らかくなってきたら、厚揚げを入れます。
9、しめじ、えのきを入れます。
10、食べる直前に白菜、長ねぎ、ニラを入れて完成です!
野菜たっぷり塩ちゃんこの完成です
出来上がったちゃんこは相撲部の皆さんと一緒に美味しくいただいました。忙しい中、取材に協力してくださった相撲部の皆さん、ありがとうございました。
いつもお手伝いをしてくれる1年生の重松(法1=金沢市工)(左)と浅野(法1=学法福島)
途中から村田主将(法4=金沢市工)も参加してくれました
ちゃんこを美味しくいただく寺沢(法3=金沢市工)
ぜひ皆さんも作ってみてください!