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2017.04.14
サッカー

[特集:サッカー]リーグ戦開幕直前カウントダウン企画!第3弾 今年は自分がチームの中心に〜坂元達裕〜


右サイドを果敢に攻め上がる坂元


 2年生ながら昨シーズンはリーグ戦全試合に出場し、仙頭(H28年度卒)や佐藤(H28年度卒)らの陰でチームを支えた坂元。東洋大の1部昇格になくてはならない存在だったと言っても過言ではない。「今年は自分が攻撃で中心になってやらなければいけない」。新体制となり絶対的エースがいない今、攻撃の要としてチームを引っ張っていくという自覚がある。


 8歳の誕生日に祖父にサッカーボールを買ってもらったことがきっかけで、サッカーを始めた。中学時代はFC東京U−15むさしに所属。高校は、練習会で「ここなら成長できるなっていうことをすごく感じた」前橋育英高校へ進学した。高校時代に得たものは大きく、坂元は高校時代を「その時が一番成長できた」と振り返る。


 坂元の持ち味は右サイドを駆け上がるドリブル。ボールを持つとリズムが変わり、それが起点となり得点につながることも多い。坂元自身も「ボールを取られないドリブルはすごく自信がある」と話す。そんな「自分のプレースタイルが180度変わったのが高校の時」だった。それまで「裏に走って頑張るタイプ」だったが、高校生の時に北村仁コーチに余裕持ってプレーすることを教わり、足元でパスを受け、落ち着いて周りを見てサイドから仕掛けることを学んだ。坂元が「自分の今の武器になっている」と話す通り、そのプレースタイルは今でも生きている。

 最初はメンバーにも入れなかったが、インターハイでスタメンに選ばれるようになった。そして迎えた高校最後の全国高校サッカー選手権。決勝まで進み、結果は準優勝。「何としても勝ちたい」という強い思いで挑んだだけに「すごく悔いが残った」と振り返る。しかしそれ以上に「決勝はすごく観客が多くて、大舞台の中でできて、それがすごい印象に残っている」と語った。


 昨シーズンのリーグ戦を「去年2部で6点しか取れなかった」と悔しそうに振り返った坂元。「自分もやっぱり右サイドハーフってなると点を取らなければいけない立場なので、もっと自分にはアシストする力だったり、点を取る力だったりが必要だなと感じた」とまだまだ満足していない。また、「(選手権決勝のような)大きな舞台でやりたいっていうのは今でもすごく思っている」と語る坂元の目指す先はプロ。「1部で10点取ればプロという道も見えてくる」と淡々と話した。そのためにも1年で2部に降格するわけにはいかない。「今年は自分が攻撃で中心になってやらなければいけない」。チームのために、そして自分の夢のために、勝負の1年が始まる。


持ち味のドリブルでチームを勝利に導く


▪坂元達裕(さかもと・たつひろ)

170㌢/60㌔

H8・10・22

学部・学科/社会学部・社会文化システム学科

出身/前橋育英高校

ポジション/MF

好きなサッカー選手/香川真司、イニエスタ、メッシ

好きな芸能人/出川哲郎


TEXT=金澤瑞季