記事
吉岡隆徳記念第71回出雲陸上競技大会
4月23日(日) 県立浜山公園陸上競技場
招待男子ウォームアップレース 100m
1組 (風:+1.1)
1着 桐生 10"11
7着 吾郷 10"92
YOSHIOKAスプリント男子100m 決勝
(風:-0.5)
1位 桐生 10"08
一般男子100m 決勝
(風:-0.9)
2位 吾郷 11"05
桐生は2レース目でタイムを伸ばし好調をアピールした
出雲陸上競技大会で今季国内初の100mのレースに挑んだ桐生(法4=洛南)。1本目のレースで挙がった課題を修正し、決勝では向かい風ながらも10秒08の圧巻の走りを披露した。
雲ひとつない快晴に恵まれた今大会。午前中のウォームアップレースから桐生は自身の強さを見せつけた。横並びの中から一人飛び出すと、その勢いのままにゴール。1本目から10秒11をマークし、調子の良さを感じさせた。
ベストを狙い迎えた決勝レース。桐生の隣のレーンには昨年、リオデジャネイロ五輪で同じリレーメンバーだった高瀬(富士通)が並んだ。スタートし、上体が上がったときには高瀬との一騎打ちに。しかし、スピードに乗ってきた中盤に桐生が突き放し1位でフィニッシュ。1本目では追い風だったが、2本目では向かい風が吹いた。そんな中でも記録を伸ばした桐生だが、「追い風吹いてくれよ」と思わず口にした。
桐生は来週に織田記念大会を控えている。そこでも100mに出場予定で、挑む相手は山県(セイコー)だ。「気を引き締めてしっかりベストを狙いたい」と意気込む。大学生最後の年となる今季。自己ベストの更新だけでなく、世界で十分に戦っていくためにも9秒台を目指し、走りにさらなる磨きをかける。
▪コメント
・桐生(法4=洛南)
(決勝レースを振り返って)ベストを狙っていた分、悔しい思いがある。追い風吹いてくれよと思った。(1本目から修正した点は)後半に少し腕を抱えていたのでそれをなくすように。後半は手をグーで走っているがそれをしっかりパーで走るように。向かい風でも10秒0少しと9秒台出したい。出さないと世界では戦えない。もっとトレーニングして向かい風でも9秒台狙えるようにしたい。1週間後に織田記念があって、そこでは山県さんとの勝負になると思うので、気を引き締めてしっかりベストを狙いたい。(今シーズンは)大学卒業の年でもあるのでベストを5年間出していないので10秒01どころではなく9秒台を狙っていきたい。
TEXT/PHOTO=福山知晃