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第63回関東学生剣道選手権大会
5月14日(日) 日本武道館
ベスト16
我妻 ※全日本大会進出
4回戦敗退
三山 ※全日本大会進出
三輪 ※全日本大会進出
3回戦敗退
青木
1回戦敗退
勝田
児玉
井田
ベスト16入りを果たした我妻
三山は気持ちを切り替え勝負に臨んだ
三輪も粘り強く試合を進め、2人と共に全日本の切符を手にした
全日本学生剣道選手権大会(以下、全日本)への切符をかけた大会が、日本武道館で開催された。東洋大からは7名の選手が出場。我妻(法4=京浜)、三山(文3=九州学院)、三輪(ラ2=麗澤瑞浪)の計3人が全日本の出場を決めるという、創部以来初の快挙を成し遂げた。
最終学年となった我妻。4度目の挑戦となる今大会はこれまでより一層気を引き締め、1回戦から積極的な攻撃で試合を勝ち進めていく。2回戦は2本先取し勝利するなど、圧倒的な強さを見せつけた。そして迎えた4回戦。ここで勝てば全日本出場が決まるという正念場だ。「普段は小手のほうを狙ってしまう」と課題を挙げていた我妻は、果敢に相手の面を狙いにいく。試合は拮抗(きっこう)し、延長戦へと突入。油断のできない時間が続いた。そして一瞬の隙を逃さず、我妻は華麗な面打ちを見せる。一本勝ちで試合を制し、見事全日本への出場権を手にした。続く5回戦も面打ちで制すなど、攻めの攻撃が見られた。6回戦で惜しくも敗れてしまったが、結果はベスト16。全日本に挑むうえでの自信を付ける大会となった。
三山と三輪の全日本出場の可否は、敗者復活戦へともつれ込んだ。忍耐力が試される試合となったが、両者ともに接戦を制し見事に出場権を獲得。3名が全日本への出場を決め、同時に東洋大剣道部としては最多の出場人数を記録した。「板原監督は「練習を詰めてやった結果が出たと思う」と喜びをあらわにした。
今季は今までにない最高の幕開けとなった。3人は全日本へ向け、個人個人の課題と向き合い、日々の練習に力を注いでいく。また、1週間後には女子の全日本予選大会が開催される。「女子も必ず全日本」と監督の意気込みも十分。めざましい飛躍を遂げている剣道部の活躍に、今後も要注目だ。
■コメント
・板原監督
最後の最後に練習を詰めてやった結果が出たと思う。(我妻選手について)ベスト16までいき素晴らしい成績が残せたので、これを持って全日本でさらなる上を目指してまた頑張っていきたい。(三輪選手、三山選手も全日本を決めたが)三山の方は敗者復活でも審判の方で判定が上がってしまったが、そこで気持ちを切り替えて次に挑めたのが良かったと思う。合計3人が全日本で、剣道部で3人というのは今までない。みんなが一丸となってできた結果だと思う。(来週は女子が控えているが)女子も必ず全日本。まず、そこに出られるように。あと1週間しかないが、もう1度しっかり稽古をしていく。
・我妻(法4=京北)
(試合を振り返って)普段は小手のほうを狙ってしまうのだが、今日は面で勝負できたので、全日本大会出場といういい結果がついてきたと思う。(昨年からの成長は)勝負の中で面にいくというのを課題としていたので、そこで面で勝負できたというのが成長だと思う。(全日本に向けての課題や意気込みは)やはり体力がイマイチなので、打ち合いができるように、体も一回り大きくしていきたい。本番では3位以上、優勝を目指して試合に挑んでいきたい。
TEXT=小野由佳莉 PHOTO=吉川実里