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2017年度オープン戦
5月21日(日) 東洋大グラウンド
〇東洋大 54{21-33、21-0}21 山学大
東洋大 | スコア | 山学大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
3 | 5 | T | 3 | 0 |
3 | 4 | G | 3 | 0 |
0 | 0 | P | 0 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
21 | 33 | 計 | 21 | 0 |
54 | 合計 | 21 |
番号 | 選手 | 出身高 | 学年 |
1 | 金柿 俊哉 | 國學院栃木 | 3 |
2 | 舘澤 徹士 | 盛岡工業 | 3 |
3 | 小山内 健 | 昌平 | 3 |
④ | 常泉 逹 | 國學院栃木 | 4 |
5 | 鴨澤 享祐 | 黒沢尻工業 | 2 |
6 | 黒川 眞琴 | 石見智翠館 | 4 |
7 | 須田 拓真 | 明和県央 | 3 |
8 | 小玉 裕平 | 秋田工業 | 2 |
9 | 高橋 太一 | 延岡星雲 | 1 |
10 | 平原 賢 | 國學院栃木 | 4 |
11 | 田淵 恵太 | 昌平 | 3 |
12 | 古川 拓実 | 目黒学院 | 4 |
13 | 菊池 優介 | 国学院栃木 | 3 |
14 | 小枝 孝至 | 石見智翠館 | 2 |
15 | 伊藤 千貴 | 仙台育英 | 2 |
Reserve Member | |||
16 | 石井 勇輝 | 日体荏原 | 4 |
数的有利の中で2トライを奪い、流れを作ることが出来た
体格的に不利な相手でも、寄せ付けずに走り続けた
前回欠場した古川も闘志あふれるプレーでチームを盛り立てた
昨年の雪辱に燃えた山学大との一戦は、後半無失点に抑えて勝利。外国人相手でも積極的にタックルし、秋のリーグ戦で対戦する山学大に一矢報いた。
炎天下の中で試合が行われ、選手たちは去年の雪辱に燃えていた。前半は、序盤に相手選手が危険なタックルで10分間退場になり数的有利に。その中で、2本のトライを奪取し、幸先の良いスタートを切る。しかし、相手選手が10分間の退場を終えるとその選手の勢いで山学大のペースに飲み込まてしまう。スピードに乗った外国人選手に対して果敢にタックルに向かうものの、ハンドオフで跳ね返される。苦戦を強いられながらも、必死に食らいついて同点で前半を折り返した。後半は「いい入り方が出来た」と古川主将(総4=目黒学院)が言うように、前半の均衡した試合展開から一変して東洋ペースに。FWが押し込んでのトライはもちろんのこと、今年から積極的に活用しているキックパスがしっかりと決まり5本のトライを奪取。守備面でも、選手が互いの声掛けで外国人選手に好きにプレーさせないような陣形を作り、無失点に。結果として、54-21と大差で勝利を収めた。
上位校を相手にし、課題も見つかった。「特殊なスクラムだった」と常泉(ラ4=国学院栃木)が言うように、マイボールスクラムで相手にボールを奪われる機会が何度か起こってしまった。再びリーグ戦で戦う相手であり、1部昇格に向けて、秋までに対策は必須だ。また、これまでの試合では自己判断でプレーを止めてしまったりと「セルフジャッジ」が課題になっていた。しかし、この試合では互いに流れを切らないように声がけを徹底。そのような場面はほとんど見受けられなかった。
これでオープン戦4戦で全勝。特に慶大と山学大には去年敗戦していることもあり、成績以上に成長を遂げている。次は東海大との一戦。昨年1部優勝校であり、レベルの高さは明らかだ。「体で感じていきたい」と常泉が言うように、上位校との力試しで課題点を持ち帰れれば、秋のリーグ戦でより良い結果に繋がる。オープン戦全勝を目標に、チームは勝ち進む。
■コメント
・古川主将(総4=目黒学院)
去年負けた相手だったので、今年は勝つというモチベーションで臨みました。前半の最後にトライを一本取られて悪い雰囲気になりかけた。仕切りなおそうとして、後半いい入り方出来たので良かったと思います。(後半は無失点だったが)これを前半から出来ればもっといい試合が出来た。次は前半からこういう試合展開をしていきたい。自分たちが掲げてるハードのタックルが良かったと思う。(セルフジャッジが減ったのは)毎試合言ってることだったので浸透してよかったと思う。
・常泉(ラ4=仙台育英)
シーズンで当たる上位校が相手だったが、相手より強くハードにという気持ちで臨んでそれはできていた。FWのセットプレーの面で相手の特殊なスクラムの組み方とうまく合わなくてミスが多かった。試合をうまく運べたのに自分達からミスをしてリズムを崩してしまっていたのでそこが反省点かなと。ディフェンスを中心に練習していてそこはできていた。(山学大は)力の差は感じなかったし自分達も体づくりに力を入れているので、成果が出て対等に戦うことができた。(ラインアウトは)前半はよかったが、後半相手に対応されてきたので、シーズンでは対応されることを前もってしっかりと対策していく。(東海大戦に向け)目標にしている1部でトップクラスのチームなので、自分達がどれだけ通用するか体で感じていきたい。オープン戦の大一番の試合なので成果が出るようにしたい。
・伊藤(法2=仙台育英)
昨年のシーズンで負けている相手だったので前半良かったが、昨年後半で負けていて、後半の入りの部分をしっかりしようと言う話だった。(後半で点差が離れたが)前半いい分、自分たちがもっといってやろうという気持ちでやれた。(相手の体格が大きかったが)自分たちは結構けが人が多くて、Aチームが少なかったが、体を当てる練習をしてきたのでそこが出せた。(一番の収穫は)昨年負けた相手に勝ったことは大きい。秋までこの差をしっかり維持できるようにもっといい練習をして勝ちきれるようにしたい。(東海大に向けて)格上なので今日みたいにチャレンジ精神を持って、しっかり体を当てて、しっかりゲームメイクをして勝ちきれるように頑張りたい。
・高橋(済1=延岡星雲)
今日は強い相手として緊張したが、ディフェンスでしっかり前に出てたのが良かった。球さばきと、(今日の)スタンドが変わってて、スタンドに頼りきりで自分で考えていなかったことがダメだった。外国人選手がいるだけでプレッシャーで、自分が蹴ろうとしたが、プレッシャーで打てなかったなどということがあった。同ポジションには、去年出ていた4年生と1年生が3人いるが、全員同じくらいのレベルなので負けないようにしたい。次回の試合では、今日出来なかった〝考えてプレーする〟ことと〝速い球さばき〟を意識していきたい。
TEXT=青池藤吾 PHOTO=水野桜、星川莉那