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2017.09.10
バスケ

[バスケ]ディフェンスに課題を残し、連敗続く

第93回関東大学バスケットボールリーグ戦

9月9日(土) 駒沢オリンピック公園総合運動場体育館

東洋大64-99国士大

 16|1Q|16

 15|2Q|28

 26|3Q|26

 7|4Q|29


スターティングメンバー

5 渡邉浩平

16 澤井大輝

28 佐久間澪

29 岩淵俊也

50 唐澤恵介



                               ゴールに果敢に向かう唐沢


                              チーム全体をまとめる岩淵


 ここまで2連敗で迎えたリーグ3戦目。ディフェンスからチャンスを作り出し、得点につなげたいところだが決定的な場面で決めきることができず、国士大に64―99と敗北した。

 1Qは取って取られての攻防が続き、お互いになかなか点数が伸びない。相互の様子を見合うかのように1Qを16―13で3点リードして終えようとしたが、終了間際に相手の速攻をくらい焦ってファールをしてしまう。結局、2点カウントとフリースローで1点を決められると、16-16と同点で1Qを終えた。その流れを払拭できないまま、2Qは試合開始から10点差をつけられて悪い流れに。そんな中、川上(済3=市立船橋)、佐久間(済3=東海大相模)、唐沢(文4=伊那弥生ヶ丘)のスリーポイントがリズムよく決まり、国士大に食らいつく。残り20秒でマイボールから得点を決めて、気持ちよく前半を終わりたかったが、パスが上手く通らず31―44で折り返す。唐沢は「自分たちで流れをつかむところでつかめなかった」と一連の流れを振り返った。

 3Q、春から強化してきたディフェンスで国士大との点差をじわじわと詰めた。ゾーンディフェンスから岩淵主将(済4=新潟商)がパスカットをすると速攻から点数を重ね、5点差まで詰め寄る。しかし、タイミング悪くファールをしたことを皮切りに再び離されてしまう。オフェンス面でもイージーシュートを決めきれず、「自分たちの追いかける力が足りてない」と岩淵主将はオフェンスでの得点力にも課題があることを示した。その後、57-70で最終Qへと向かい、4Qはわずか7点しか奪えず、64―99で試合を終えた。

 3連敗の敗因として「マンツーマンのディフェンスが後手になっているせいか、ベースの部分が崩れている」と中嶋監督はディフェンス面に課題を示した。次戦の江戸川大戦は「相手にポイントゲッターがいるが、その選手をどれだけ抑えられるかというのがキーになる」と岩淵主将は警戒する。どれだけ失点を抑えるかが初勝利の条件となるだろう。今季初白星をあげ、勝利への波に乗りたいところだ。


■コメント

・中嶋監督

3連敗というのはやっぱり残念な結果にはなるが、まだまだ自分たちのバスケットが出し切れてないというのが敗因になっている。(ディフェンスは)マンツーマンの精度が悪いので、なかなかつけないかなというところでゾーンディフェンスに変えたりとか、チェンジングという形をとって、若干効いてる感じにはなってきたが踏ん張りきれなかった。ディフェンスでいい形でボールは取れているが、オフェンスが上手くいってなかったので、なかなか両方が噛み合わないというのが現状。(ここまでの3戦の敗因)ベースになるディフェンスの部分。もっと彼らはできるはずだが、マンツーマンのディフェンスが後手になっているせいか、ベースの部分が崩れているのが一番の良くないところ。ゲームを通してそこの精度を上げていくというのがこれからの課題。(出場メンバーの交代が多く見られたが)ゲームタイムのシェア。ベストな状態でコートに立たせてあげるというのが必要なことだと自分の中で認識しているので、タイムシェアと考えていただけたらと思う。(次戦に向けて)長いリーグ戦の中で良くないとき、もう3回良くないことがあったのでそろそろいい形で自分たちの力で切り替えていかなきゃいけないし、本当だったら勝ったときに怒って、負けたときには逆に怒ってばっかりでもしょうがないというのが私の考え方にある。その中でもやっぱりベースの部分変わってはいないものの的確にプレーをするために選手たちには一つ一つアドバイスしていって、それを表現してもらえればいいだろうと思う。そうすれば結果もついてくると思っている。

・岩淵主将(済4=新潟商)

(振り返って)何て言っていいかわからないくらい崩壊していた。先週の試合もそうだったが、2Qからだめになって、ディフェンスができないってことはオフェンスにも悪影響になって、結果今日99点取られて、それだけ点数取られたら勝てないし、悪い影響が細かいところで出て大きな傷になってしまった。(3連敗の原因は失点の多さか)そうですね。失点ですね。自分たちでターンオーバーとかリバウンドを取れなくて、それで相手のブレイクとかでやられてしまって、それが1試合通して20点くらいはある。その20点が大きいのかなと思う。自分たちがターンオーバーしなくてシュートで終わっていれば、20点ビハインドが10点プラスになるかもしれないし、そういった細かいところができていない。そこを修正しないと全敗もありえる。(3Qでいい時間帯があったが)あの時間は本当によくて、オフェンスもうまく機能していて。ただシーソーゲームが続いてて、相手の流れが断ち切れないまま、ずるずる行ってしまったので、そこを断ち切らないと10点ビハインドを追っていたんですけど、そのまま10点差で終わってしまうので。自分たちの追いかける力が足りてない。(次戦へ向けて)もう2Qから崩れるというのはわかっているので、わかってて変えられないというのもあるので。2Qの入りとかも大事にしたい。あとは相手にポイントゲッターがいるが、その選手をどれだけ抑えられるかというのがキーになる。10点代に乗せられれば勝てると思う。20点オーバーされたら負けると思うので、そこは一人で守らせるんじゃなくて周りがバックアップして点数を抑えたい。あとは外国人選手がいるので、そこのリバウンド。自分たちが負けているのはリバウンドでもあるので、リバウンドをしっかり取れれば自ずと勝利も見えてくると思う。細かいところからしっかりやっていきたい。

・唐沢(文4=伊奈弥生々丘)

負けてしまったが、切り替えて明日からまた頑張りたい。(敗因は)イージーミスやディフェンスでもイージーミスがありましたし、自分たちで流れをつかむところでつかめなかったのでそこが敗因だと思う。(ディフェンスは)春から練習してきたディフェンスだったのでそこで流れを掴みたかったが、流れにのりきれず最後離されてしまってそこをもう少しこれから変えていきたい。(メンバーの交代は)出る人はみんな同じくらいなので、出る人がしっかり自分の役割を果たしていかないと勝てないので、チーム全員で勝ち抜きたいと監督も言ってますし、みんなもそう思っている。(次戦に向けて)チームはこんな感じだが、明日はハッスルして初勝利を挙げられるように頑張りたい。


TEXT=水野桜 PHOTO=藤井圭

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