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2017.09.11
剣道

[剣道]2年ぶりの快挙 団体戦で全日本

第66回関東学生優勝大会

9月10日 (日) 日本武道館


1回戦 東洋大 7-0 日本工大

2回戦 東洋大 1-0 日大

3回戦 東洋大 4-0 東学大

4回戦 東洋大 0-2 中大
※ベスト16
※全日本大会進出



攻めの姿勢で戦う三山


激しい攻防戦を繰り広げる三輪



 全日本学生剣道優勝大会(以下、全日本)出場権をかけて挑んだ団体戦。1回戦は相手を圧倒し、続く2回戦では接戦を制し勝利。3回戦では先鋒の1本勝ちを機に猛攻し勝利を納め、見事全日本出場を決めた。


 7人制の団体戦、初戦は日本工大。チーム全体が攻めの姿勢を見せ、素早い攻撃で相手を圧倒。誰もが認める完勝を果たした。続く日大戦では、初戦で見せたハイペースな展開に持ち込もうとするがなかなか1本を取ることができず、相手の攻撃に耐える苦しい展開を見せる。一進一退の長引く攻防の末、副将・三山(文3=九州学院)が面を奪い1本勝ちを決める。続く大将戦で新保(ラ4=東京学館新潟)が引き分け、東洋大は1-0で勝利を手にした。


 全日本出場権がかかる3回戦の相手は東学大。気が抜けない一戦となった。先鋒・三輪(ラ2=麗澤瑞浪)が攻めの姿勢で開始早々1本を奪うとそのまま1本勝ちを決め、続く我妻(法4=京北)が攻撃を仕掛け相手にプレッシャーをかける。3-0で迎えた副将戦。全日本がかかる中、三山が激しい攻防戦を繰り広げた。「攻めの姿勢に意識的に変えていった」と相手の防御を上回る攻めの姿勢を見せ、積極的に1本を狙いにいく。そして試合中盤、三山の面が決まり、試合終了。この1本勝ちがチームを全日本へと導いた。


 昨年の早大戦の惜敗から1年、今大会では積極的に1本を取りに行く姿が随所で見られた。全日本でも攻めの姿勢で戦っていく。また、1週間後には女子の団体戦が控えている。昨年1回戦敗退を喫した悔しさを胸に、チーム一丸となり大会へ挑んでいく。


■コメント

・板原監督

(全日本を決めたのは)本当に学生たちのチームワーク。出れなかった選手も一緒になって盛り上げて今大会に臨めた。(特に好調だった選手は)みんな調子良くはなかったが、そんな中でチームワークで戦えたことが良かった。(配置は)前回の仏教系(全日本仏教系大学剣道大会)で優勝したときの大会を参考に1番いい流れになるように組んだ。(今大会までは)あまり日にちがなく部内で選手選考をしながら合宿も行ってきた。(全日本に向けて)桐生くんにあやかってみんなもリラックスして試合に挑めるようにもう一度つくり直して全日本でいい成績が残せるように頑張りたい。


・三山 (文3=九州学院)

今日は自分を含めて調子・雰囲気ともに良かった。他の人は分からないが日大戦前の集合で全日本選手権出場を確信した。3回戦は自分で出場が決まる場面で回ってきて意識してやった。(途中足を痛めるアクシデントがあったが)むしろやる気になった。ここで押し切ろうと思って攻めの姿勢に意識的に変えていった。(全日本選手権に向けて)優勝したい。いや、優勝します。


・三輪(ラ2=麗澤瑞浪)

(全日本出場は)みんなで掴んだ勝ちなのでうれしい。(東学大戦では)やっぱり自分が先鋒で一番後輩なので後ろの先輩を楽にできるように自分が最初に勝たなきゃいけないなと思った。(日大戦は)接戦でとても苦しかった。(全日本では)一戦一戦頑張っていきたいと思う。



TEXT=森美香子 PHOTO=吉川実里、須之内海