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2017.10.12
サッカー

[男子サッカー]初スタメンを飾った土田 明大の猛攻を1失点に封じ込め「役割を果たせた」

第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第16節

10月10日(火) 東洋大学朝霞グラウンド

東洋大0-1明大



初スタメンながら堂々としたプレーを見せた土田


粘り強い守備でピンチを守り抜いた



 前期2-3で悔しくも逆転負けを喫した明大との対決は厳しい試合になることが予想されていた。しかし結果は0-1。前期大量失点をくらった相手を1失点で抑えられたのはセンターバックの土田(国1=大宮Y)の奮闘が大きいだろう。

 前節、渡邊(国2=FC東京U-18)の負傷により途中出場を果たした土田だが、スタメン入りはこの試合が初めて。序盤から流れをつかめず守備に徹する時間が長かったが、初スタメンを感じさせない安定した守備で相手の攻撃を封じ込めた。後半立ち上がりに一瞬の隙を突かれ得点を許してしまい、その後何度もゴールを脅かされるも失点はこの1点のみ。古川監督は「十分評価に値する」と堂々とした守備で明大の猛攻を守り抜いた土田を評価した。
 また、土田は「自分が始まりになれたら」と守備だけではなく攻撃にも意欲的だった。38分には土田のセンターライン付近からのロングパスがチャンスを演出。これは惜しくもゴール前にいた宮吉(国4=京都橘)とタイミングが合わず得点に結びつきはしなかったが、攻め込まれている中で数少ないチャンスを作り出したのは確かだ。

 明大の素早いプレスに苦しめられ、最後まで手応えをつかむことができなかったこの試合。その中で、土田は粘り強い守備で攻撃の芽を摘み、シュートまで持ち込まれる場面を簡単に作らせなかった。この後輩の戦いぶりを土田と同じ大宮Y出身でセンターバックの浦上(国3=大宮Y)は「今日の(土田の)プレーはすごいなと思った」とたたえた。
 試合後、初スタメンに「ちょっと緊張した」と語った土田。土田はスタメンを脅かす存在になれるのか。その挑戦は始まったばかりだ。


◾︎コメント

・土田(国1=大宮Y)

(前節の)駒大と同じような戦い方で、前から来る相手で、前半はそれに対してうまく対応できていたが、後半は立ち上がりで気が緩んだわけじゃないけどああいう形で失点して、自分たちも前にパワー使わなければいけないところで明大も守備固めてきて。内容もそうですけど今日は完敗だったかなと思う。(初スタメンだったが)拓也くん(渡邊)が怪我してしまって、今日の試合スタメンあるのかなって思っていたので準備はできていた。ちょっと緊張したが役割を少しは果たせたかなと思う。(チームに求められていることは)やっぱりDFの選手は相手の攻撃を防ぐっていうのと、ビルドアップで自分のところから攻撃に発展させるっていうことが特徴だと思っているので自分が攻撃の始まりになれたらいいと思う。(この試合の手ごたえは)守備の部分はあった。攻撃の部分で相手のプレッシャーが早い中で、自分がもっと主導権握って味方の選手動かしてやっていかなきゃいけなかったと思う。(1失点について)正直失点の匂いはしていなかった。ああいうところで決められて負けるっていうのは悔しいことで。そこの失点がなかったらって考えたら悔しい失点かなと思う。DFなので失点はしたくなかった。(次節へ向けて)次は今1位の筑波大なので、ここで連勝は止まってしまいましたけど切り替えて次また勝ってインカレ出場できるように頑張りたいと思う。


TEXT=金澤瑞季 PHOTO=金澤瑞季、美浪健五