Article

記事


2017.10.17
アイススケート

[アイスホッケー]1次リーグ最終節 接戦を制し早大に勝利!

平成29年度関東大学アイスホッケーリーグ戦

10月15日(日)東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ

東洋大4―3早大

[ゴール・アシスト]

22:54 清水(猪狩)

37:07 阿部(山田・成田)

51:02 佐藤(柴田)

59:04 川口(佐藤・柴田)



決勝点を決めた川口


清水は果敢に攻めた


貴重な追加点を挙げた佐藤



 明大・中大と苦しんだ2戦が続いたリーグ戦。一巡目最終戦は早大に「勝ち切る」という気持ちで挑んだ。1ピリで先制点を決められるが、その後接戦を繰り広げ、早大に見事4―3と勝利。順位を3位に付け2次リーグへと臨む。


 開始8分、早大に先制点を許してしまう。果敢に攻めようとするものの、1ピリは早大のペースで試合が進んだ。PP(パワープレー)とチャンスもあったがシュートをあまり打つことができず、思ったよりも攻撃ができないまま終了した。

 「自分たちのプレーを取り戻そう」と鈴木監督が選手たちに話して迎えた2ピリでは東洋大らしいプレーをみせた。開始3分FW猪狩(社1=駒大苫小牧)のアシストから清水(社1=白樺学園)が鋭いシュートを決め、東洋大に流れをつくった。SH(ショートハンド)で厳しい状況になるもののGK古川駿(社3=八戸工大一)を中心に早大のシュートを何度もセーブした。その後も東洋大の攻撃は止まらず、FW阿部(社3=白樺学園)が1点を奪い2―1と逆転した。

 1点リードで迎えた3ピリであったが、早大の攻撃も止まることはなかった。SHの局面でゴールを決められ、試合は振り出しに。何としてでも1点を取り返したい状況の中PPでDF佐藤(社3=駒大苫小牧)がシュートを決めたが、2分後、またしても早大に1点を許した。スコアは同点で残り時間は1分、東洋大がPPで残り1分の状況でとられた早大のタイムアウト。鈴木監督は選手たちに「最後まで気を抜かず、決めてこい」と語った。タイムアウト明けのプレーで、最後に勝利を手繰り寄せたのは東洋大だった。試合終了まで残り56秒でFW柴田(社3=武修館)のパスからDF川口(社2=白樺学園)のゴールが試合を決め4―3と見事に勝利を収めた。

 秋リーグ前半戦を勝利で終えた今試合、「最後まで勝ち切るという気持ちが全面に出ていた」と鈴木監督は選手たちを評価。次週から始まる後半戦にむけて「東洋大の力を全部出し切りたい」とDF川口は気合十分だ。2次リーグも東洋らしいプレーを見せてほしい。そんな彼らの戦いにまだまだ目が離せない。


◾︎コメント

・鈴木監督

(今日の試合を振り返って)チームが60分間良かった訳ではないが、明治・中央と苦しんでいたところ、今日も苦しい展開ではあったが、最後まで勝ちきるという気持ちが全面に出ていたというところが最後の勝利に繋がったと思う。今日の1勝はチームにとってはすごく大きな1勝だったと思う。 (前半戦が終了したがそこで見つけた課題)リーグで考えるとスタート開幕で良いスタートを切ったが、接戦を数試合したことで1次リーグ全体的に見て最後決めきる、勝ちきるというところのエネルギーが出すことができなかった。それは守りに行く感じがチーム全体的にあったからだと思う。そこが課題としてある。(後半戦にむけて)今日の試合のようにみんなで守って最後まで点数も取って勝ち切るというエネルギーを出していけるようにしていきたいと思う。


・佐藤(社3=駒大苫小牧)

最初に得点決められて、またすぐ決め返されてってゲームだったが最後は勝ちきれてよかった。(チームの調子)明大中大って強いところと戦ってきて、いい内容じゃなかったのでメニューも走る系統のものが多かった。調子悪いかったわけではないが、万全ではなかった。(得点シーンに関して)決めた時逆転できたので嬉しかった。だがすぐに自分が出ている時に入れられたので、改善しないといけない。(チームのディフェンスに関して)シュート数を倍ぐらい打たれていたが、失点を3点に抑えられたのはよかった点。(接戦の要因)最初からシュートブロックっていう意識をコーチから言われていた点。(タイムアウト明けのプレー)早大はワンチャンス狙ってくると思ったが、そこを守りに入らないで普通に攻めて決めることができたので良かった。(2次リーグに向けて)明大と中大に負けたので、そこをリベンジしたい。


・川口(社2=白樺学園)

先週、先々週負けて、とても大事な試合だったから先制点はとられたけど接戦をものにできて良かった。(決勝点を決めて)PP(パワープレー)でいいパスをもらって、空いているところに打ったらそのまま入ったからパスをくれた人に感謝したい。(DFとして今日のチームの様子は)ゴールに向かう姿勢はけっこうみんなもっていて、敵に攻め込まれる場面が最初は多かったけどそこは出ている5人が連携とって、GKとも連携とって守りきれて、そこからの攻めの展開というのが多かった。そういう状況でも焦らずプレーできていたのは良かったと思う。(前半戦の総括と後半戦に向けて)勝てる試合とか、明大戦もそうだったが最初2点入れてから負けたり、中大だったら先制点とられてそこからいいホッケーができなかったり。いいところまではいけるが、最後力が発揮できなくて終わるっていう場面が多かったので、二周目は東洋の力を全部出し切って全勝できれば良いなと思う。


・清水(社1=白樺学園)

明治にはリードしてから逆転負けして、その次の中央にも負けていて、チーム的にもコンディションは良くなかった。この1週間は早大戦に向けてバトル系や1対1などに力を入れてきた。いざ早大戦になって、全員バトルに対しての意識を高く持つことができて勝利につながったと思う。(得点したときの心境)素直にうれしかった。先制点を取られていて苦しい展開になりそうなところで決められて良かった。(オフェンスの調子)どのセットもオフェンスはバトルというのを意識できていたので良かったと思う。僕たちのセットは、奥でバトルして攻められないように自分たちのゾーンでやろうと話していたことが、しっかり実行できたと思う。(3ピリのタイムアウト後のチームの雰囲気は)PPで、東洋のゲームキーであるゲームウイニングゴール(決勝点)をとるぞということで、みんなゴールに向かう意識があり得点につながったと思う。(1次リーグを振り返って)よい点も悪い点もあった。2次リーグに向けて、また来週から気を引き締めて、全勝することに向かって頑張っていきたい。


TEXT=岡村珠里 PHOTO=川口朋珠、越塚日南