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第34回コナミオープン水泳競技大会KONAMI OPEN 2018
1月17日(土)~1月18日(日) 東京国際辰巳水泳場
1日目・決勝
◆女子800m自由形
15位 濱田 9'05"85
◆男子1500m自由形
16位 山本悠 15'44"72
◆女子50m自由形
7位 岩本 26"11
8位 遠山 26"26
◆女子400m個人メドレー
1位 大橋 4'34"99
◆男子200m自由形
6位 中村 1'50"24
◆女子100mバタフライ
6位 中野 1'00"09
2日目・決勝
◆女子100m自由形
6位 岩本 56"51
◆女子200m背泳ぎ
7位 大久保 2'14"30
◆女子200mバタフライ
7位 中野 2'14"35
◆女子50m背泳ぎ
6位 渡邊 29"19
◆男子400m自由形
4位 山本悠 3'51"96
◆女子200m個人メドレー
1位 大橋 2'09"42
力泳を見せベストを更新した中村
シーズンベストを出した中野
今季好調が続く渡邊
東洋大として出場する最後のレースとなった大橋
好タイムで決勝進出をした山本悠
2月17日から18日にかけて開催されたコナミオープン水泳競技大会KONAMI OPEN2018。初日には中村(文2=比叡山)が自己ベストを更新。レベルの高いこの大会でそれぞれが調整を行った。
初日の男子200m自由形に出場した中村が練習の成果を見せた。予選、好スタートを切った中村は前半から積極的なレースを展開。100mをトップで折り返すと後半もスピードをキープし、1着でゴール。タイムが表示されると中村からは笑みがこぼれた。1分49秒99と自己ベストを更新し、全体5位で決勝進出。決勝の舞台、入場では東洋大チームメイトからの大きな声援に手を挙げて応えるシーンも見られた。「緊張しすぎてしまった」とレースを振り返るが、萩野(H28年度文卒=ブリヂストン)をはじめとした強豪がそろう中で6位。「練習でもコンスタントにいいタイムが出せるようになってきた」と語る中村の今後のレースからも目が離せない。
女子100mバタフライ決勝には中野(文2=長岡大手)が出場。予選に続き、スピード感のある泳ぎで100mを泳ぎ切った。レース後には「59秒の壁は大きかった」と悔しそうに振り返るが、1分00秒09のタイムはシーズンベスト。大会が続くこの時期に調子を上げている中野は「前半からいいレース」を目指して調整を進めていく。
女子50m自由形決勝には岩本(済3=京都外大西)、遠山(国2=八代白百合学園)が進んだ。50mという短い距離でのレース。スタートすると全員が横一線に並び、岩本が7位、遠山が8位でゴールした。決勝で遠山と泳いだことに関して「いい刺激をもらっている」と岩本。お互いを意識し、高め合う二人がこれからも女子の自由形を引っ張っていく。
2日目、女子200m背泳ぎでは大久保(国3=草津東)が決勝に進出した。レース後「全力で泳いだが、後半思うようにタイムを上げることができなかった」と悔しさをかみしめた。東洋大生として最後となる日本選手権ではこの悔しさを晴らす泳ぎを見せてくれるだろう。
女子50m背泳ぎには渡邊(営2=東北)が登場した。予選で自己ベストを更新すると決勝ではそのタイムをさらに更新。レース後は笑顔を見せた。先日の北島康介杯の100mにおいても7年ぶりに自己ベストを更新し、勢いづいている渡邊に注目していきたい。
男子400m自由形では予選2位通過で山本悠(法3=智弁学園)が決勝に出場。前日の1500mではあまり結果が振るわなかった。しかし、調子の悪さを感じさせず200m地点では3番手で泳ぎを進めた。結果は惜しくも4位となったが、良いタイムで終えることができた。日本選手権では表彰台に上がることを期待したい。
今回の大会は、これまで東洋大を引っ張ってきた大橋(国4=草津東)にとって東洋大生として最後の大会となった。世界水泳で銀メダルを獲得してからはプレッシャーからか、レース前にネガティブな発言が増えたという。しかし、最高学年、そして日本記録保持者としてのプライドを見せつけ200m、400m個人メドレー共に好タイムで優勝を果たし、有終の美を飾った。
全体を通して今大会の結果はベストを更新した選手もいたが、全員が良い結果だったといえるものではなかった。個々人が冬の練習で培った力を日本選手権で出せるように、約1ヵ月半調整してレースに臨むことが求められるだろう。
■コメント
-1日目-
・大橋(国4=草津東)
バタフライが直前のアップで予選よりは修正ができたので自信を持っていこうと思って前半からいった。バタフライと平泳ぎで上体が上がっていって動作が高くなっていると指摘を受けたので修正ができた。今日は前半もしっかり泳げたし、明日の200m個人メドレーでは9秒台は絶対。ライバルもたくさん出てきて、緊張すると思うが上手く自分をコントロールして4月の日本選手権の練習だと思ってしっかりと頑張りたい。
・岩本(済3=京都外大西)
(今日のレースは)思うようにいかなかったのでちょっとダメだった(短い距離で心がけていることは)集中して、浮き上がりが得意なので前に出られればよかったが、前に出れずにダメなレースになってしまった。(遠山選手と一緒に泳いで)後輩で、自分より早い選手なのでいつもいい刺激をもらっている。一緒に自由形を引っ張っていけたらいいなと思っている。(明日の100m自由形に向けて)100mも予選から自己ベストを出すぐらいじゃないと決勝に残れないので、予選から動くようにしていきたいと思う。
・中野(文2=長岡大手)
(今日の100mバタフライのレースは)最近ずっと調子がよくて予選の感じで泳げば個人記録は出るかなと思ったが、やはり59秒の壁は大きかった。でもシーズンベストだったのでそれは良かった。(前半型か後半型か)自分は200mの方が得意なので、前半型ではないと思う。明日は50mがある。この種目で選手権をきることを今回の大会の目標にしているので、明日は前半からいいレースをできるように頑張りたい。
・中村(文2=比叡山)
(今日のレースは)予選で自己ベストを出したが、それも満足できるタイムではなかったのでさらにいいタイムを決勝で出したいと思っていた。緊張しすぎてしまったせいか、思っていたタイムは出せなかった。(いつぶりの自己ベストですか)インカレぶりのベストです。(萩野選手(H28年度文卒=ブリヂストン)について)日本選手権に向けて、練習は別になるが公介さんと一緒にリレーを組みたいので頑張りたい。(現在の調子は)練習でもコンスタントにいいタイムが出せるようになってきたので、あとは試合の1発で集中していいタイムが出せるようにしていきたい。(明日の100m自由形に向けて)今日決勝に残れたので明日も自己ベストを出して決勝に駒を進めたい。
ー2日目-
・大久保(国3=草津東)
予選を結構全力で泳いで、後半もう少し上がるかなという感じだった。決勝で150のタイムが見えて上げようと思ったが自分が思っているほど上げることができなかった。最後の日本選手権は納得のいく泳ぎができるように頑張りたい。
・山本悠(法3=智弁学園)
初日の1500があまり良くなくて今日は優勝するくらいの気持ちで泳いだ。前回よりタイムは出たので結果はあまり良くないが、タイム的には良かったと思う。これから日本選手権に向けてしっかり追い込んで表彰台に上がれるように頑張りたい。日本選手権での目標タイムは3分50秒51。目標は49秒台に入ることなので日本選手権で達成したいと思う。
・渡邊(営2=東北)
予選も決勝もベストで泳げたので今日は良いレースができたかなと思う。今日くらいで泳いだら日本選手権でも決勝に残れるかなと思うのでしっかり予選から頑張って決勝に残りたい。昨日の100は9番で決勝に残れなかったけど、最近の自分のタイムを見ると2秒で泳げていて、今日も予選、決勝共にしっかりベストを出せたので日本選手権につながる泳ぎができたと思う。日本選手権では、100は準決勝に残ることが第一の目標で1分1秒のベストを出して、50は今日29秒19だったので29秒0、欲を言えば28秒9を狙って練習していきたい。
TEXT=望月優希、伊藤なぎさ PHOTO=越塚日南、梅山織愛