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2018.04.02
準硬式野球

[準硬式野球]「みんなと新しい歴史を作れて良かった」 創部初の関東選手権優勝!

第60回関東地区大学準硬式野球選手権・決勝

3月31日(土) 上柚木公園野球場

〇東洋大5-0国士大

(イニングスコア)

決勝







国士大
東洋大

×


(東洋大)
割石(社3=越谷南)、木村(工2=青森)-多田龍(ラ3=高松西)

◆関東選手権 チーム防御率0.885


優勝が決まり、喜びがこみ上げる

関東選手権で防御率0.386の割石

高橋の適時打が先制点となり流れを呼び寄せた

生還した若原(左)と三浦(右)は喜びを分かち合う

3打点と4番の実力を見せた内藤

チームメイトに胴上げされる遠藤

全員の力で創部初の優勝を果たした


関東選手権決勝は創部初の優勝。木村(工=青森)が最後の打者を抑えるとグラウンドに歓喜の輪ができた。

全員の力で勝ち取った優勝だった。守備では3度目の関東選手権である割石(社3=越谷南)が最高学年の意地を見せる。国士大の傾向を見極めた割石は、タイミングをずらしながら相手打線を崩していく。「生きたまっすぐ」を心がけた投球で得点の隙を与えず7回途中無失点。割石の力投に応えるように、野手陣は三回に高橋(法1=八戸学院光星)の右前適時打で1点を先制した。続く4番、内藤(営3=藤代)が左前へ運びこの回2得点。

五回、1死二、三塁の好機で再び内藤に打順が回る。2球目、「ポイントを詰めれば結果が出ると思っていた」と内角のストレートを捉えると打球は中前へ。この一打で2人が生還し、4-0と国士大を突き放した。続く六回、若原の適時二塁打でダメ押しの1点を追加。七回途中からマウンドを継いだ木村が最後の打者を打ち取ると5-0で試合終了。グラウンドは歓喜に沸き、木村の元にチームメイトが駆け寄った。

「今大会はバッテリーが勝因だったと思う」と小田辺監督。遠藤学生コーチ(営2=都立文京)と瀬下(営2=藤代)が考案した投手リレーで7試合、61イニングを6失点に抑えた。一方で野手陣も打線がつながり好機をものにする場面が目立った。関東選手権で2本の本塁打を放った若原やフル回転の活躍を見せた高橋は勝負所での強さを発揮。さらに関東選手権が公式戦初出場である三浦(文1=東北)は「自分にできることをやろうと思っていた」と攻守ともにチームに貢献。「下級生だが、上級生までも引っ張っていくプレーをしてくれていた」と学生コーチの遠藤も期待を寄せる。

「ピッチャーも仕上がっていてバッター陣も勢いがある」と内藤。春季リーグ優勝へ、新チームの快進撃が始まる。


◾️コメント

・小田辺監督
最初は少し嫌な雰囲気はあったが、全然ベンチが暗くなることはなく、期待してた高橋が先制のタイムリーを打ってくれて、内藤も3打点あげて、3番4番という打つべき人が打ってくれた。主導権を相手に渡すことなく、うちの流れのまま終えることができたので良かった。(投手陣には)本当に感謝ですね。ここまでの7試合全て2点以内で抑えていて、今日は完封リレーで。全体を通して、今大会はバッテリーが勝因だったと思う。(今大会の結果により全日本が決まったが)去年は1回戦負けしているので、全日本の借りは全日本で返したいと思ってる。関東の代表として優勝を当然狙っていきます。


・印南主将(文2=浦和学院)
関東大会は初優勝ということで、みんなと新しい歴史を作れて良かったし、新チーム初の公式戦で優勝出来たのは幸先がいいですね。これから始まるリーグ戦も周りのレベルが高いので、しっかり結果を出せるように一からチーム見直して、作り直していきたい。(全日本は)もちろん優勝を目指していく。去年は1回戦で負けてしまったので、1点でも多く点を取ることを目標としてやっていきます。


・遠藤学生コーチ(営2=文京)
この大会を通して、みんなが個々の能力を最大限にだすことが出来たと思う。やるべきことをしっかりやってくれた。あとは、残ってくれた新4年生3人が本当に引っ張ってくれた大会だった。今日も内藤さんの一本で勢いづいたし、そこには感謝しかないですね。(連戦だったと思うが)今年の投手のローテーション等は瀬下と一緒に考えようという話しをしていて、瀬下は周りがすごく見えていているので任しているところはある。あとは、いいポイントで継投できたことと、次の対戦相手に先発を見せることなく試合を進められたので良かった。打者だと、土屋が怪我をして代わりに入った三浦のおかげで助かった部分がある。下級生だが、上級生までも引っ張っていくプレーをしてくれていたので良かった。(全日本は)去年1回戦で負けてしまっているので、一つ一つ目の前の試合をみながらやっていくのと、もちろんこれから練習、試合を通して優勝を目指していきたい。


・内藤(営3=藤代)
ピッチャーがよく頑張ってくれた。あとは高橋が最初タイムリーを打ってくれたのでそこに自分が乗っかれました。(3打点については)昨日、自分がチャンスを潰してしまったのでチャンスは絶対打とうと思っていた。今日は打てて良かったです。(5回)2、3塁だったのでとりあえずポイントを詰めてバッティングできれば結果は出ると思っていたのでそれだけです。あそこで点を取れたのは試合的にもピッチャーのことを考えても良かったんじゃないかなと思います。(打ったのは)インコースのまっすぐ。(4春残ることに決めた理由は)まだ野球をやりたいという気持ちが僕はあって、去年のリーグ戦の終わり方が悔しい終わり方だったのでもう一回チャレンジしたいなと思って残りました。(春季リーグに向けて)前回は優勝まであと少しのところで負けてしまった。今回はピッチャーも仕上がっててバッター陣も勢いがあるのでこの勢いのままリーグ戦に入っていけたらなと思います。


・割石(社3=越谷南)

(関東選手権優勝して)僕自身、優勝するというのは2部優勝した時と関東選抜日本一の時と今回の3回。なので、どんなかんじかなと思ってたんですがやっぱり率直に嬉しいですね。(4年生で残ることを決めた理由は)関東選抜に出て優勝した時にもっとレベル高いところに出て、自分のレベルを上げたいと思いました。チームメイトだったやつが敵になるのでそいつらとやってみたいなと思ったのがきっかけです。(どんなボールを意識して投げていましたか)今日フォームを忘れてしまって(笑)やばいなとは思ってたんですが生きたまっすぐをストライクに入れていくことを第一に考えました。(国士のバッターは)昨日試合を見た時に振ってくるなという印象だった。今日はタイミングをずらしながらやっていったのでうまくいったかなと思います。(春季リーグ戦に向けて)1日から始まるので、また最多勝取れるように。リーグ戦で自分のおかげで1位が取れたら嬉しいので、投手陣で頑張っていくだけです。


・三浦(文1=東北)
最初の仮登録では入ってなくて。ポジションが同じ土屋が怪我して代わりに自分が出たから負けたと言われるのがいやで、でもこの結果になって嬉しいです。(調子は)バッティングに関しては全然。自分にできることを最低限やろうと思っていた。守備のミスだけはしないようにしようと思っていて結果的になかったのでそこは良かったです。(今日のヒット)ずっと3番の高橋にチャンスで回せてなかったのでノーアウトで若原さんが塁に出てくれて、チャンスで回そうと思っていました。サードが前に来ていたので抜けてくれてラッキーというかんじでした。(守備での声出しが印象的ですが)声が出れば自然と足も動くと思うので、そこは意識して声を出すようにはしています。(春に向けて)自分個人としては、今同じポジションの土屋が怪我しているので戻って来ても2人どっちも使えるように。そうすれば相手チームにもプレッシャーになると思うのでその準備をしていきたい。チームはこういういい結果をとって、相手チームも意識してくると思うのでその中で結果を出していればいいなと思います。


TEXT/PHOTO=望月優希