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第66回兵庫リレーカーニバル 兼 ジャガルタ2018アジア競技大会日本代表選手選考競技会
4月21日(土)〜22日(日) ユニバー記念競技場
▼2日目
グランプリ男子
3000m障害 決勝
5位 小室 8'49"21
位置取りや切り替えに課題を残した小室
兵庫リレーカーニバル2日目、グランプリレースの3000m障害決勝に小室(済3=仙台育英)が出場。6月に行われる日本選手権を想定したレースとなったが、5位入賞も課題の残る結果となった。
3000m障害のスペシャリストがそろうグランプリレースに出場した小室。今レースを日本選手権の想定レースとしつつ、8分40秒切りを目指して試合に挑んだ。レースは落ち着いたペースで進むも、横に大きく広がる集団の中に位置しなかなか前に出ることができない。「ペースアップについていけなかった」と小室。1000m付近でペースアップがかかると自分のペースを乱し、2000mを越えたところで先頭集団がロングスパートをかけると集団から遅れをとってしまう。結果は5位入賞も最低目標であった自己ベスト(8分48秒)切りを達成できず、悔しさの残る結果となった。
今試合は位置取りやペースアップの対応について課題を残した小室。しかし、普段の記録会とは違いトップクラスのランナーと競い合ったからこそ見えた課題とも言える。酒井監督はこの結果について「小室はここで悪くなるのではなくこれからどれだけよくするのか」と期待を寄せる。小室は関東インカレ、日本選手権とこれからも大舞台でのレースが続く。今回の課題を受け止め、自身のさらなる飛躍につなげる。
■コメント
・酒井監督
グランプリだが、小室は日本選手権に出られるので、そういう面子と一緒に学生だけでなく、実業団の選手と一緒にやる仮想日本選手権としてのレースだったが、位置取り等で課題が残ったし、あと10秒以上はタイムを短縮できるし現状の課題は確認できたと思う。なかなか切り替えもできなかったし大学生にも負けているので、関東インカレ考えても40秒は出さないと表彰台には上がれないのでこの後も練習を続けていきたい。小室はここから悪くなるのではどれだけよくするのかを考えていかなければいけないので、出て学ぶこと。グランプリレースはやっぱり違うので、記録会と違って得るものは大きいのでこれから前を向いてやっていきたい。
・小室(済3=仙台育英)
昨日の相澤の走りを踏まえて、今日は僕の番だとやってやろうという気持ちはあったが、あまり動きもよくなくて1000mからのペースアップに対応できなかった。調整や練習不足が出たのかなと思う。最低でも(8分)48秒の自己ベストは切りたかったが、六大学で57秒で走れていて、条件のいいこっちでタイムを出せなかった。関カレもあるので今回負けてしまった相手に勝って表彰台に上がって点を稼ぎたい。(関カレ、日本選手権へ向け)基本的に走るメンバーは変わらないと思う。今回の順位じゃ全然だめで、上位の人と戦うために今回みたいなレースはできない。今回の反省点としてしっかり受け止めたい。
TEXT/PHOTO=大谷達也