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第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第9節
6月9日(土) 味の素スタジアム西競技場
東洋大4-1東国大
だめ押しの2得点目を奪い取る
ヒーローにも選出された
8節終了時点で未だ1勝と苦しい展開が続く東洋大。しかし迎えた第9節、今季初の4得点を奪い東国大に快勝した。その中、2得点を挙げチームに大きく貢献したのは10番を背負う坂元(社4=前橋育英)だ。
前半、後半序盤の2点リードを1点返され、あと一歩決定打がほしい東洋大。しかし巻き返しを狙う東国大に阻まれ思うようにゲームを運べずにいた。 87分、待ち望んだ3点目に観客がどよめく。GK松本(国3=柏U-18)のFKからのボールがこぼれ、ラインを割るかというところに一人走り出た坂元。身体を反らし利き足とは逆の右足を振り抜き、相手GKの意表を突いたシュートで得点した。その前にGKとの1対1を決めきれなかっただけに坂元も「なんとしても決めたかった」と振り返る。そして90+2分、またしても観客を沸かせた。足元に受けたボールを相手DFとの競り合いの中シュート。これがネットを揺らし2点目となった。まもなく試合終了となり、東洋大は勝ち点3をもぎ取る結果となった。
昨季は実に7得点をマークし、まさにチームの要的存在だった坂元だが、今季の得点は第3節での1点のみとなかなか満足のいく結果を出せずにいた。6試合ぶりの得点となった今試合はエースへと返り咲く一戦となった。
次節は集中応援。対するは今季から1部リーグ参戦となっている国士大。昨年2部リーグ2位のチームだけに気は抜けない。坂元も「今日に満足して次負けることのないように」と意気込む。このまま流れを引き寄せ今季初連勝といきたいところだ。
▪コメント
・坂元(社4=前橋育英)
まず先制点を決めることが出来ていい流れに乗れたが、2点目が入った後すぐに1点を返されて押し込まれる展開が続いた。その中で自分が2点を決められてよかった。DFがそこで我慢してくれたからこその得点だったと思う。(前・後半で違う動きが見られたが)前半は相手の守備陣が結構裏を気にしていたので、間の空いたところから自分のいたところの裏を誰かが狙う形だった。後半は押し込まれる時間帯が続いて、前に自分しかいない場面がほとんどで自分がいくしかない状況だったので狙いにいった。(得点シーンは)1点目はGKからのキックを裏に抜け出して、コースがあまり無い中打ったら入った。その前に相手GKとの1対1を外しているのでなんとしても入れたかった。2点目も自分の思うようにドリブルでいった訳ではなくて、前にこぼれてきたのを右足で押し込むだけだったが入ってよかった。(次戦、集中応援に向けて)まだ自分たちは降格圏ギリギリのところにいるので、これで満足して次負けることのないようにしたい。
[次戦試合予定]
第92回関東大学サッカーリーグ戦1部
第10節 6月16日(土)vs国士大
味の素フィールド西が丘にて 11:30キックオフ!
TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=美浪健五、金澤瑞季