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2018.06.30
硬式野球

[硬式野球]日本代表直前合宿打ち上げ V奪取へアメリカへ出発

平成30年度侍ジャパン代表直前合宿

6月28日(木)〜6月30日(土)

バッティングパレス相石ひらつか


クローザーとしての期待が高い甲斐野



佐藤は打撃で復調の兆しを見せた


先週の大学野球日本代表選考合宿を通過した24名が再び平塚で直前合宿を行った。東洋大からは甲斐野(営4=東洋大姫路)と佐藤(法3=聖光学院)が参加。明日アメリカへと飛び立つ。


  選考合宿とは裏腹に晴天に恵まれた今合宿。1日目には守備練習を中心に、サインプレーなどの確認を行った。シートノックで右翼のポジションに入った佐藤は「全部守れることを前提に選んでもらっている。頑張らなくては」と理想との差を痛感させられる結果に。この日は体を動かして終えた甲斐野は「任されたところで全力を尽くす」と日本代表でも変わらぬ姿勢を見せた。

  2日目からは社会人チームとのオープン戦に挑んだ。3番右翼に入った佐藤は二回に好機で打席に向かう。「チャンスで打てたのは大きい」と本人が語るように、選考合宿では聞かれなかった佐藤の打棒から響いた。一方、甲斐野は九回にマウンドに上がる。安打こそ浴びなかったものの、2人の走者をいずれも四球で出してしまう。しかし、ここは三振を奪い無失点で抑えた。

  そして迎えた最終日は2日目と同様にオープン戦が行われた。この日佐藤はリーグ戦で座ることのない2番打者として出場。2日連続安打をマークするなど好調ぶりをアピールした。「タイブレークは初めてだった」と語る甲斐野は延長十回に登板。「普段と変わらない感覚で投げた」と初めての状況にも動じずに投げ込んだ。


  2人がチームに戻るのは約1ヶ月後。世界を経験した男たちの大きく成長した姿が見られる秋季リーグが今から楽しみだ。


■コメント

・生田監督

このピッチャー陣は社会人相手でも打てないだろうと話した。持ち味を出せば連打だったりはないというのは今日(2日目)の結果にも出た。ただ3点目をとりたかったがとれなかったとこは、タイブレークやったときに送りバントが決まらなかったりというとこにつながってるのかなと思う。クローザーは甲斐野、小郷、伊藤の3人の中から調子の良い投手を抑えにまわす。タイブレークがあるのでそこのピッチャーの練習もしていかないといけない。社会人さんとやるときは普通のボールで、チームで練習するときは日米の大会で使うボールにしてる。(2日目の甲斐野は)キャッチャーがまだ受けたことのないキャッチャーだったので。佐藤くんがキャッチャーで入ってるんですけど、彼はバッティングを生かすために外野に入っているので今日初めてバッテリーを組んだ海野くんとちょっとまだ合わなかったのかと思う。

・甲斐野(営4=東洋大姫路)

代表入りを知ったのは帰りの車の中。4人で居て2人だけ受かったので少し気まずさはあった。でも、2人からは「頑張ってこい」と言われたので2人の分もやらなければという気持ちになった。練習前にコーチから「お前は後ろに回ってもらう。フル回転もあると思うけど、頑張ってほしい」と声をかけられた。1試合目のオープン戦ではスライダーが良くて捕手とのやり取りで、スライダー主体でいった。2試合目は前日とは違ってスプリットが良かった。落差とかは自分自身ではあまり見えていないけど、落ちる球で空振りも取れているので状態は上がってきている。アメリカでは日米野球で1度しか敵地で勝てていないので、しっかり勝って2度目にしてきたい。オランダでは世界各国から集まって来るので、日本の野球を見せて優勝をつかみたい。

・佐藤(法3=聖光学院)

合宿最後の試合だったがいい形で、いい試合内容でしめられたのでよかった。合宿で初めて会う選手もたくさんいたけどいい雰囲気でできたなと思う。力を入れたのはバッティング。そこを期待されているので。外野は、バッティングだけに集中させてもらえるけど、守備はまだ怖さというか不安がある。練習で外野の練習をしていたことはあるけど実践として試合に外野で出るのはこれが初めて。不安をなくすためにキャプテンの辰己(立命館大)さんや、逢澤(明大)さん、向山(法大)さんなどに聞いたりしている。(意気込み)日本代表として、日本らしい、自分らしいプレーをしたい。いろんな国の人たちと野球を出来ることは楽しみ。チームに貢献できてチームに迷惑かけなければいい。バッティングで一番貢献できると思うので頑張りたい。


TEXT=須之内海、PHOTO=望月優希、川口朋珠