Article

記事


2018.08.28
硬式野球

[硬式野球]麦のように強く!岡麦の適時打出るも大正大に惜敗

平成30年度東都大学野球交流戦・大正大戦

8月27日(月)神宮球場

東洋大2ー3大正大

(連盟規定によりはちあ回で試合終了)


東洋大
大正大0X

(東洋大)

中島、野村、小林、谷、篠原ー田中将、早津

三塁打:森川(三回)

二塁打:森川(一回)

・打撃成績

打順守備名前
(中)松尾(営1=佐久長聖)

(中)岡(法1=つくば秀英)
(遊)森川(総1=浦和学院)
(右)阿部(法3=石見智水翠館)

(右)井奥(営2=東洋大姫路)
(指)野瀬(法3=栄北)

(打指)速水(社2=佼成学園)
(三)吉岡(法1=高鍋)

(打)鈴木(法1=総和工業)

(走三)岡田(営1=三重)
(一)大堀(営2=千葉黎明)

(打)河野(総1=華陵)

(打一)杉本(営2=中京大中京)
(二)泉(法1=阪南大学)

(二)柏原(法1=尚志館)

(打二)石川(法1=上尾)
(捕)田中将(法3=石見智水翠館)

(打捕)早津(法3=上尾)
(左)豊田(法3=長野日大)

(打左)廣瀬(法3=江戸川)


285

・投球内容

名前球数四死球三振
中島(法3=県立川口)465052
野村(法1=清水桜が丘)322220
小林克(法1=常総学院)2/3153011
谷(法1=高鍋)1/341000
篠原(法3=八王子)280200


岡は持ち味を存分に発揮した

先発を任され2失点にまとめた中島

長打2本の活躍を見せた森川

    雷鳴轟く中、雨の影響もあり遅延しながらも開催された東都大学野球交流戦。「普段2部生で頑張ってる選手が中心」というチーム構成でリーグ3部に所属する大正大との試合に臨むも惜敗という悔しい結果に終わった。

    二回、先発の中島史(法3=県立川口)が大正大打線に捉えられる。1死を取りながらも連打で得点圏に走者が進む展開に「もらった機会。楽しんでやりたいと思っていた」と振り返る。その後、2死まで漕ぎ着けるも満塁のピンチに。悔やまれる1球は中堅の目の前に落ちる適時打となり、2点の先制を許す。

   チームに勢いをつけたのは途中出場の岡(法1=つくば秀英)と、「守備が持ち味」と語る森川(総1=浦和学院)の1年生で組まれた1・2番コンビだ。森川は試合前半に長打を2本放つなど、木製バットにはやっと慣れてきた」とさらなる飛躍に向けて糸口を見つけたようだ。迎えた五回、「アピールポイントは走塁」と語った岡に見せ場がやってくる。下位打線が四死球で出塁すると無死一、二塁で打席に入る。「あまりバントは得意じゃないんですけどね。サインが出てていいところに転がってくれました」と語る一本は三塁線に綺麗に転がるバントヒットに。自慢の脚力を存分に披露する。
    その後の六回には好機で再び打席が回る。「伸ばしていきたいのは打撃」と語る自らの修正点だが、ここでは勝負強さを見せ右前適時打を放った。ここで若き韋駄天(いだてん)は賭けに出た。相手外野手の送球を見るや否や二塁を陥れようとする。しかし、これは相手内野手の好判断により阻まれた。

   そんな岡の名前は麦の一文字。由来は「麦は台風に襲われても再び立ち上がる。踏まれてさらに強くなる。そういう逆境に立ち向かえる人になって欲しい」というものだという。その名の通り、これから訪れる逆境に立ち向かい次はリーグ戦の舞台として神宮球場に戻る。そう固く決意し、試合終了後に降り始めた大雨の中に消えていった。

■コメント

・杉本監督
神宮でプレーできる喜びというのを感じてもらえたと思う。個人個人の課題もわかり、神宮でプレーするにはこういう努力をしなければいけないというところを感じたと思う。

・井上コーチ
負けは負けなのでね。まずは、この負けを通してしっかり練習しないといけないということを自覚してくれたのではと思う。大正大さんは3部だけど、うちのある程度上のレベルを出さなくては勝てないようなチームだったと思う。そう言った意味では今日連れて来た投手陣で3失点ですから。よくやったのではないかなと思います。起用法としてはメンバー全員使うことを前提としてやりましたね。ただ、時間制限もありますし雨もありましたし少し急ぎ気味になってしまったかな。(今週末からリーグ戦が始まりますが)そっちは順調です。杉本監督が見てますからね。

・岡(法1=つくば秀英)
今日は途中出場で少し不安もあったけど、緊張もなく試合に入れたと思う。チームの雰囲気は負けている状況だったが、とても明るく逆転できるような気がしてくるような雰囲気だった。アピールポイントは走力。今日の試合、5回に打ったバントヒットのように脚を活かした試合をしていきたいと思っている。逆にこれから伸ばしたいのは打撃。そういう面だと、今1年生でもスタメンで出ている岡崎(営1=帝京)は打撃が良いので負けてられないなという気持ちがある。自慢の走力という面だと佐々木(営1=帝京)もいるけどやっぱり岡崎ですね。憧れの先輩は2学年上の佐藤(法3=聖光学院)さん。バッティングがいちばんの要因で、お手本にしている。バッティングの点で一目置いている。今はサポートにまわる立場だが、少しでも早くメンバーになれるように頑張りたい。

・森川(総1=浦和学院)
2安打できたので調子は悪くなかった。ただ、第3打席の満塁の好機で一本打てなかったところが自分の弱いところ。そこを克服できれば一軍で使ってもらえると思っている。(雨天による試合開始の遅れについて)初めての神宮球場で、緊張していたが、雨のおかげで落ち着いて試合に入ることができた。グラウンド状態は悪くなかったから、いつも通りプレーできた。自分の持ち味は守備。そこに打撃が付いてくれば。最近やっと木製バットに慣れてきて打てるようになった。特に参考にしている先輩は小川(法2=霞ヶ浦)さん。守備時のフットワークがすごい。同級生も一軍で活躍しているので負けていられない。特に、守備位置が被る木村(総1=霞ヶ浦)とはぶつかっていきたい。今後はチャンスで一本打てる打者になりたい。

・中島史(法3=県立川口)

先発自体は5日くらい前に告げられていたので、準備はできていた。調子も良かったと思う。自分の持てる力の7割くらいは出せた。今日はチャンスをもらったので良い形で作ろうと思ったし、神宮で投げる機会も滅多にないので楽しんで投げようと思った。結果的に2点とられてしまったが自分的には良かったと思う。自分は球速が出ないので、コースを投げ分けて打たせて取る投球が持ち味。大正大打線は甘い球は振ってきて積極性のあるチームだったと思う。今後はメンバーに入ることができるのならチームとして戦いたい。もし入れなくてもメンバーの選手をサポートをすることはできるのでしっかりサポートしたい。そういう細かいこともしっかりやってチームに貢献できたらと思う。

・大堀(営2=千葉黎明)
チャンスで打てなかったというのが今日の一番の課題。二回のヒットは、なんとかくらいつこうと思って打った。夏の間は体重を増やすようにトレーニングをしてきて、5㌔くらい増えて今は92㌔くらい。打つのも守るのもまだ自分には足りていないところがあるので、どれも強化してチームに貢献したいです。

TEXT=須之内海   PHOTO=望月優希、加藤勇大