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第94回関東大学バスケットボールリーグ戦
9月8日(土) 東洋大学総合スポーツセンター
東洋大82-66江戸川大
21|1Q|16
25|2Q|4
18|3Q|18
18|4Q|28
スターティングメンバー
5渡邉浩平
6 東山勝彦
7 大野太聖
8 古賀森人
35 杉田涼
体を張ったプレーを見せたラシード
渡邉も得点を量産した
ホームで迎えたリーグ5戦目は、体格の大きい外国人選手がいる江戸川大との一戦。ディフェンスでプレッシャーをかけ相手の動きを封じ込めると終始リードを許すことなく82―66と快勝した。
試合開始からディフェンスを上げてプレッシャーをかけた東洋大は相手のミスを誘い、マイボールにすると古賀(済2=横浜)の2連続スリーポイントが決まるなど連続得点を決め、立ち上がりから好調な滑り出し。また、「江戸川のガード陣はプレッシャーに弱いというのはスカウティングで分かっていた」と渡邉(済4=新潟商)が言うように、相手の弱点を突きフロントコートにボールを運ばせないディフェンスで相手の動きを止める。主導権を握ったまま1Qは21-16と5点リードで終えた。
続く2Qも積極的なディフェンスの姿勢は崩さず、江戸川大を追い詰めた。相手の得点源である外国人選手の動きを「1点もやらないという強い気持ちで臨んだ」とラシード(済3=越谷西)が完全に封じ込めオフェンスにつなげる。さらにつかんだチャンスをラシード、渡邉といったインサイド陣がドリブルで体を押し込んでゴール下まで切り込み、体を張ったプレーで確実に決め得点を量産した。こうしたディフェンスが功を奏し、2Qでは相手に4点しか許さない完璧なゲームを見せ、46―20と大きく点差をつけて前半を折り返す。
後半に入ると江戸川大に点差を詰められる場面もあったが、全員がゴールに向かい、下を向くことなく終始リードを保ったまま試合を展開した。インサイド陣の得点だけではなく、佐久間(済4=東海大相模)や杉田(済4=市立船橋)の速攻からも得点を重ね、最終的に82―66とリーグ戦2勝目の白星を獲得した。
前試合の連敗からこの1週間で東洋大は大きく成長した試合展開をみせた。佐藤コーチは「全体的にとてもディフェンスが機能して全員が積極的にゴールを目指した」とディフェンス面を評価したが、「勝っても最後がああいう締め方になってしまうとリーグ戦は明日も続くので、そこが反省点」と後半のゲームの締め方に課題を残した。次戦の相手は順大。今回のディフェンスを継続すれば、リーグ上位を目指せるに違いない。東洋大の更なる挑戦は続く。
◾️コメント
・佐藤コーチ
全体的に積極的に上からディフェンスして、いいディフェンスをしてくれたのでずっといい流れだったが、勝っても最後がああいう締め方になってしまうとこのリーグ戦は明日も続くので、そこが反省点。ただ全体的にとてもディフェンスが機能して全員が積極的にゴールを目指したので、良いところは持続させていければなと思う。特にインサイド陣、渡邉、ラシードがいいかたちでプレーできてたのでこれは継続していきたい。(1週間で強化した点)特には技術的なところではなく、練習からどういう取り組みをしなければいけないのか、そういったところしか話していなかったので気持ちがしっかりすればしっかりできるチームなので、まずはそこをこれからもちゃんと続けていければと思う。(どのような試合展開を予想していたか)見てて向こうのガードのボール運びがすごく不安定だったので、そこをしっかりガード陣がディフェンスをしてくれていたので、それが功を期したんだと思う。(次戦に向けて)今日は今日で、明日はまた違うチームなので心を入れ替えて喜ぶのは今日だけで、また明日に向けて準備をするだけ。全力を尽くします。
・渡邉(済4=新潟商)
最後の3、4ピリが悪かったが、結果的に勝てたことは大きい。江戸川のガード陣はプレッシャーに弱いというのはスカウティングとかで分かっていた。1週間練習してきたことができたので良かった。(オフェンスは)自分とラシードのインサイドで点取れないとチームとしても勝つことが厳しくなってくると思うので、今日は上手くできた。(練習では)オフェンスに関してはスペーシングを広くとってみんながボールに集まりすぎずに、オフェンスに関しては頑張りすぎずにやろうとチーム内で話した。(次戦に向けて)明日も今日のようにいい雰囲気で臨めればそんなに悪い結果にならないと思うので、頑張っていきたい。
・ラシード(済3=越谷西)
しっかり監督から言われたことを最後までしっかり実行できたので、それが今日の勝利につながったと思う。リバウンドから得点につなげてチームにも貢献できた。(1週間で準備してきた事は)相手のガードがボールを運んできたところのディフェンスの仕方だったりとか、ボックスアウトとか、相手のポイントを抑えるところを練習した。(前半からディフェンスラインが高かったが)江戸川はボール運びが上手じゃなくてプレッシャーに弱いと監督にも言われていたので、この1週間は前から当たるプレッシャーのディフェンスを一番にやってきた。それが今日効いて勝利につながったと思う。(相手の外国人選手とのマッチアップで意識したことは)ボックスアウトする事と、あとは一点もやらない、という強い気持ちで臨んだ。(次戦に向けて)明日の順大はたくさんシュートが入るチームなので、また今日のように自分がボックスアウトして、リバウンドをとって点をたくさん決めたいと思う。
TEXT=水野桜 PHOTO=土橋岳、渡部穂乃花