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平成30年度東都大学野球1部秋季リーグ戦・中大3回戦
9月28日(金) 神宮球場
●東洋大2-5中大
逆方向へ2安打を放った
ガッツポーズを見せる酒巻
勝ち点獲得へ負けられない中大3回戦。チームは初回に効果的に得点を挙げる。ここまで不調に苦しんできた4番中川(法4=PL学園)の先制適時打が出て鮮やかに得点を挙げると、その後好機で酒巻(営2=成田)が打席へと向かった。
チームを勢いづけるため、追加点が欲しい場面。2球目の変化球を上手くすくった当たりは、「逆方向への意識があった。イメージ通り」と振り返る中前適時打に。ここまでシーズン4安打と苦しむ男は一塁上で豪快にガッツポーズ。喜びを爆発させた。自身2本目の安打は第3打席。直球に詰まった打球は右前にポトリ。沈黙していた打線を再起させるかと思われたが、得点には繋がらず。自身も好機で見逃し三振を喫するなど、3点目が遠かった。
この男の持ち味は高い修正能力にある。中大2回戦では打撃時に身体が前に出ていることを感じると逆方向への意識を強くした。試合前も人一倍バットを振る姿が印象的な若獅子がこの日は師として教えを仰ぐ中川とともにマルチ安打を記録。未来の四番候補が一歩前進した。
シーズン前には個人目標としてチーム打点王を掲げていた酒巻。しかし今は「個人成績よりチームの成績」と献身的な姿勢を見せている。悲願の4連覇達成に向けて、これ以上の敗戦は許されない。勝利を欲する背番号27は燃えている。
■コメント
・酒巻(営2=成田)
初回の攻撃は勢いがあり、非常に良かった。ただ、その後続かない。ここが今季の課題。(初回の適時打)昨日、引っ張りを狙って体が前に出て詰まっていたので、逆方向を狙っていた。その結果上手くセンター前に落ちてくれた。2本目の安打も詰まったけど開かず打てたから落ちてくれた。左肩を開かないように修正できた。今後は個人の成績よりチームの成績。チームのためにプレーする。
TEXT=齋藤洋 PHOTO=松本菜光花、須之内海