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開幕カードを2連勝で勢いに乗るかと思われたチームも中大戦で勝ち点を落とし、完全制覇の夢は潰えた。ここからの浮上に必要な力とは。
4連覇の道はここから始まった(H29年春優勝時)
〜打撃陣〜
サヨナラ安打を放った津田(立正大2回戦)
不動のリードオフマン竹原
開幕から懸念され続けた打撃力不足。「ピッチャーにおんぶに抱っこじゃだめ」と語ってくれたのは攻守の要の佐藤(法3=聖光学院)だ。事実、チーム打率は1割台と苦しんでいる。リーグ打率トップ10入りしている選手は中川(法4=PL学園)のみ。そこから下は20位の酒巻(営2=成田)まで下がる深刻ぶりだ。
この現状を打開するキーマンは2人。竹原(法4=二松学舎大付)と津田(総3=浦和学院)だ。「今は調子が悪い。相手投手がどうとかではない」と話していたのは竹原。先頭打者として竹原が出塁できれば自ずと攻撃パターンは増えてくる。一方、津田は4本の安打のうち3本が適時打と勝負強さは証明済み。打順こそ下位だが、中軸で好機を作ることができれば得点力不足解決が見込まれるだろう。
〜投手陣〜
梅津は次こそ初勝利なるか
後半戦も活躍に期待がかかる藤井
続いては投手陣。後半戦も上茶谷(法4=京都学園)・梅津(営4=仙台育英)の両先発体制と中大戦で悔しい結果に終わった甲斐野(営4=東洋大姫路)がクローザーに待機するのは変わらないだろう。注目すべきは左腕3枚看板。ここまで阿部(営4=佐久長聖)と中田(営4=大宮東)になかなか登板機会が回らないのが懸念材料か。一芸に秀でる両左腕が試合中盤のワンポイントリリーフで流れを変えられるのかに注目。前半戦、左腕で登板機会があったのは藤井(法4=富士市立)だ。140㌔後半を計測する直球を軸に今年は投球を組み立てている。勝負球にはスライダーなどの変化球も多くあり、女房役の佐藤が今後どう組み立てるのかに期待。
山内に今季中登板機会はあるのか
投手陣は下級生の戦力が不足。唯一のベンチ入りは昨年から活躍している村上(総2=智弁学園)のみ。サマーリーグで活躍を遂げたサブマリン・山下宏(営2=関西)や原(H27年度営卒=ヤクルト)の系譜を引く山内(営1=東洋大姫路)が出てくることができるかにも注目したい。
常勝気流を巻き起こせるか。再び戦いが始まる駒大戦で生まれ変わった姿に期待だ。
TEXT=須之内海 PHOTO=美馬蒔葉、須之内海、川口朋珠