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新チーム発足後のオープン戦では大敗からスタート。「今年は弱い」「4年生が抜けた穴がでかい」「2部もあるんじゃないか」そう言われ続け迎えたリーグ戦では勝ち点5を勝ち取り、見事優勝を奪還した。全日本大学野球選手権大会で熱い戦いを見せる戦士をスポトウ独自の選手名鑑で紹介する。第1日目は1年生ながらに全試合フル出場を果たし、持ち前の俊足を披露した松本渉(営1=龍谷大平安)外野手だ。
松本の足が全国の舞台で発揮されるか
今季成績:63打席54打数15安打1打点 打率.278
獲得タイトル:新人賞
■新人賞獲得コメント
「正直、中大の森下の方が良い場面で打ってる印象が多かったので、駄目かなと思ってました。そういう中で審査をしてくださった方々に評価をしていただけて良かったです。優勝も要因としては大きかったのかなと思います。この先、1年の時は良かったのに全然活躍してないなって言われないように、今後もリーグ戦ごとに今季自分の残した結果以上の結果を残せるように頑張ります!」
名門・龍谷大平安から今年の4月に東洋大学に入学。「1年生で一人挙げるなら松本」と入学直後から先輩たちの口からは松本の名前が出ていた。オープン戦にも出場し続け、山田(総4=桐生第一)、小峰(営4=帝京)、飯塚(営4=藤代)、諏訪(総3=浦和学院)、井奥(営3=東洋大姫路)、佐々木(営2=帝京)らとスタメン争いをし勝ち取った。
この男の持ち味は何といっても50m5.8秒をマークする俊足だ。叩きつけた内野ゴロでは快足を飛ばし内野安打を勝ち取る姿は昨年のリードオフマンであり、背番号2を背負っていた竹原(H30年度法卒=鷺宮製作所)を彷彿(ほうふつ)とさせる。1番をリーグ戦中盤から任される切り込み隊長は「責任のある打順。プレッシャーもありますけど…」と笑顔で一言。チームに勢いをつけるこの男の全日本での活躍に注目したい。
〜記者のメモ:特徴のあるルーティン〜
俊足を生かしたプレーが持ち味の松本選手ですが、プレイ以外で気になるのは打席前のルーティン。背筋を伸ばしたまま、スムーズに屈伸運動をするという一見簡単そうなこの動作ですが試してみると難しいです…。『難しいですね』と本人に言ってみると「最初は難しいですよ(笑)3年間鍛えましたから。目をつむってやったりもします」とのこと。これは龍谷大平安高校で行われているセンタリングと呼ばれる伝統の屈伸だそう。全日本選手権に観戦に来る際には打席前のこの動作必見です!
〜掲載予定〜
5月25日:2番(左)小峰聡志
5月26日:3番(右)山田知輝
5月27日:4番(捕)佐藤都志也
5月28日:5番(指)山崎基輝
5月29日:6番(遊)小川翔平
5月30日:7番(一)諏訪賢吉
5月31日:8番(二)津田翔希
6月1日:9番(三)木村翔大
6月2日:投手:村上頌樹
TEXT/PHOTO=須之内海