Article

記事


2018.10.30
サッカー

[男子サッカー]「これがスタート」22分間で4ゴール 小林完全覚醒へ

第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第18節

10月28日(日) 三ッ沢公園陸上競技場

東洋大6-1早大


                    4ゴール目をあげガッツポーズを見せた


                    サイドネットに突き刺す強烈なシュート


                          後半もゴールへと果敢に迫った



 相手は首位に立つ早大。この試合6ー1で首位撃破に導いたのは今季関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)初ゴールを含め4ゴールを挙げた小林(国3=帝京長岡)だった。

 後期リーグ戦からスタメンに定着した小林はここまでリーグ戦ノーゴール。ポストプレーや前からのプレスなどチームのために献身的なプレーを見せるもFWとして目に見える結果を出せずにいた。その一方で同学年の松崎(国3=大宮Y)、坪川(国3=矢板中央)、荒川(国3=旭川実業)らが得点という目に見える結果を出す中で「悔しくて寝れない日もあった」と語るほど思い悩んでいた。だがそれでも腐らなかった小林についに待望の瞬間が訪れた。10分「練習通りだった」と高橋(国4=FC東京U-18)からのロングボールに抜け出すと角度のないところから右足を振り抜き、サイドネットに突き刺す。「1点取ると複数得点取れる」と語るようにここから“小林劇場”が始まる。 15分には左サイドから野本(国2=市立船橋)のクロスに頭で合わせて2点目、27分には高橋のクロスのこぼれ球を押し込みハットトリックを達成。最後は32分に松崎のスルーパスに抜け出しGKとの1対1を難なく沈め22分間で4ゴールの離れ業を見せた。いままでの鬱憤を晴らすのかのような活躍ぶりに古川監督も「辛抱強く起用した。それに応えてくれた」と満足気な表情を見せた。これでチームも8位へ浮上し、インカレ出場圏内が見えてきた。

 「これがスタート」そう語った小林。残り4節でチームを初のインカレ出場へ導けるか。

 ヒーローからエースの称号へ。小林の完全覚醒は時間の問題だ。



■コメント

・小林(国3=帝京長岡)

首位の早稲田ということでみんなすごい気合が入っていたと思うし、なんとか勝ち点を取っていこうということをみんなで言っていたのでこういう形なって本当に良かった。(ゴールシーンを振り返って)まず1点目のシーンは宏季くんから意図していたかわからないが多分宏季くんならああいうボールがくるなとわかっていたのでスタート切ってうまく相手の背後つけた。練習通りだったので今後もああいう形を作っていきたいと思う。(取った点の中でのお気に入りは)1点目は自分の中で今日のこの4点を作った要因だと思う。まず1点取ると自分の性格上複数得点が取れるていうのがあるのでまずは 1点目というのが自分の中でいいゴールだったと思う。(楽しそうにプレーしていたが)今日に至るまではずっと後期リーグからスタメンで出させてもらっていて点が取れない試合がずっと続いていて自分の中でもネガティブになってみたり、練習中自分の中で嫌な雰囲気になって悔しいかったがやっと首位早大に4点取れた。これがスタートだと思うので残りのリーグ戦、インカレに向けて自分が多く点を取っていけたらないいなと思う。(同世代の活躍は刺激になったか)松崎、坪川、荒川筆頭に結果が出ていたのでその中自分はなにもチームに結果という面で残せなかったので悔しくて寝れない日もあった。やっと取れたのでちょっとホッとしている自分もいる。(次節に向けて)流経大はもう一回タフな試合になると思うので今日以上に集中して、チーム全員でやっていければいい結果につながっていくと思うので頑張っていきたいと思う。


[次戦試合予定]

92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)

19節 11月3日(土)vs流経大

東金アリーナ陸上競技場にて 11:30キックオフ


TEXT=谷口奏生 PHOTO=美浪健五、谷口奏生