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平成30年度関東大学ラグビーリーグ戦2部・立正大戦
10月28日(日) 国士舘大学グラウンド
○東洋大 31{7ー17、24ー10}27 立正大
東洋大 | スコア | 立正大 | ||
前半 | 後半 | 得点 | 前半 | 後半 |
1 | 3 | T | 2 | 2 |
1 | 3 | G | 2 | 0 |
0 | 1 | P | 1 | 0 |
0 | 0 | D | 0 | 0 |
7 | 17 | 計 | 17 | 10 |
31 | 合計 | 27 |
番号 | 選手 | 出身高 | 学年 |
1 | 深澤 翔祐 | 深谷 | 2 |
2 | 舘澤 徹士 | 盛岡工 | 4 |
3 | 小山内 健 | 昌平 | 4 |
4 | 葛見 達也 | 千葉経済 | 3 |
5 | 鴨澤 享佑 | 黒沢尻工 | 3 |
6 | 土肥 航 | 長崎海星 | 4 |
7 | 吉尾 凌平 | 昌平 | 4 |
⑧ | 高野 雅義 | 報徳 | 3 |
9 | 海老原 鏡太 | 茗溪 | 2 |
10 | 杉野 幹太 | 長崎海星 | 2 |
11 | 菊池 優介 | 国学院栃木 | 4 |
12 | 畑 綾介 | 目黒学院 | 2 |
13 | 山納 太志 | 川越東 | 3 |
14 | 國分 英昂 | 長崎北 | 2 |
15 | 大内 錬 | 佐野日大 | 2 |
Reserve Member | |||
16 | 斎藤 瑠晟 | 目黒学院 | 4 |
17 | 矢川 海太 | 日体荏原 | 3 |
18 | 古川 翔 | 長崎北 | 3 |
19 | 葉室 廉 | 静岡聖光 | 4 |
20 | 日野 諒太郎 | 佐野工業 | 3 |
21 | 高橋 太一 | 延岡星雲 | 2 |
22 | 田中 衆歩 | 大村工業 | 2 |
23 | 伊藤 千貴 | 常葉橘 | 3 |
先制点を決めた國分
試合後半の流れを変えた大内のトライ
トライ後は喜びを爆発させた
ここまでリーグ戦を全勝し、勢いに乗る東洋大。リーグ5戦目となる立正大に見事な逆転劇をみせ、31-27で勝利した。
前半、開始1分で左サイドから國分(総2=長崎北)が走りこみ、先制点を決める。しかし、鮮やかなトライもつかの間、すかさず立正大に得点を返されてしまった。強力な相手の攻撃にその後もペナルティーキック、トライと得点を決められ、前半を7-17と10点ビハインドで折り返す。
後半、巻き返したい東洋大は立正大のペナルティから大内(ラ2=佐野日大)がショットを決めると、10-17とじわじわと差を縮める。黙ってはいない立正大もさらにトライを決め、一進一退の攻防が続く。後半20分にはラインアウトからモールで押し込み、チャンスをつくると集団から抜け出したキックパスに大内が反応しトライ。17-22と逆転に望みを残すと、「こっからや」と選手たちがチームを鼓舞する声が響いた。この流れのまま、追加点を決めたいところだが、キックミスなどが目立ちなかなか思うように攻められない。その間に立正大にトライを許し、17-27と縮めた点差を離された。
このまま試合終了かと思われた後半38分、東洋大の逆転劇が始まる。「落ち着いて最後の後半の後半まで粘り切ろうと思っていた」と菊池(総4=国学院栃木)が言うように、ラインアウトからモールで押し込み、必死の覚悟で相手に食らいつくトライで24-27と3点差。審判からノータイムが告げられるも、東洋大の勢いは止まらず、相手のペナルティからラインアウトを選択し再びモールで押し込む。その両者譲らない攻防は東洋大の認定トライとなり、ついに逆転。キックも冷静に決め31-27とし、見事なゲーム展開に観客席から大きな声援が飛び交った。その後の立正大の猛攻撃にも耐え抜き、試合終了。5つ目の白星をつかんだ。
次戦の関東学大は1部から降格してきた強豪校。「1部に上がるための大きなヤマになっているので絶対勝って1部昇格するために頑張りたい」と高野主将(文4=報徳)は意気込む。残り2戦は上位校との試合になるが、1部昇格を目指し東洋大は突き進んでいく。
■コメント
・福永監督
部員全員が諦めない、強い気持ちを持って80分間戦った。(予想していたゲーム展開だったか)春からこういう試合の準備を積み重ねてきた。それがいいように出た。(勝因は)学生が一生懸命、日々積み重ねてくれているのでそれが結果として出ている。(反省点は)反省は毎試合あるが、それも含めてこういう試合をしながら、なおかつ反省ができることが幸運。(次戦に向けて)日々の練習、努力の積み重ねで淡々と次の準備を進めるだけ。
・高野主将(文4=報徳)
僕らが入学した年に(1部から)落ちてきて、そこから当分勝ててないので僕らが歴史を変えられて良かった。前半の入りは良かったが、途中から相手の特異であるハイパントでボールを高く蹴り上げてからのプレッシャーかけられるのに少々手間取ってしまって、自分らのプレーが出来なかった。後半は相手が走れていないことが分かった。僕らは相手より走り込んでいる自負があるので、結果こうして勝てたので良かった。(次戦に向けての意気込み)関東学院は1部から降りてきて、僕らが1部に上がるための大きなヤマになっているので絶対勝って1部昇格するために頑張りたい。
・菊池(総4=国学院栃木)
(試合を振り返って)今回の試合は全員が頑張ってくれて、特にFW陣がモールでとってくれたりして、ちょっとBKがミスが多かったところもあったが、FWが本当に頑張ってくれた。杉野幹太は2年生ながらによくやってくれたりして、後半はSHの(高橋)太一とかがテンポあげて、試合がいい方向に向かったのかなと思う。(前半はおされ気味だったが)相手が走れないというのが分かっていて、おされている段階でも後半絶対に走り勝てるなというのが自分たちの中であったので、落ち着いて最後の後半の後半まで粘り切ろうと思っていた。(改善点は)もっと自分たちのラグビーをうまくできれば、もっと簡単に点数を重ねられたのかなと思っていて、キックのミスや精度だったり、プレッシャーのかかり方が強い相手にどうBKラインをひくかとかもっと細かいところを大事にしていきたいと思う。(次戦に向けて)関東学院大は1位だが、そこにも圧倒して勝って入れ替え戦でも勝って、今年は1部昇格したいと思う。
TEXT=水野桜 PHOTO=吉留奈津、仲宗根優介