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FINAスイミングワールドカップ2018東京大会
11月9(金)~11(日)日 東京辰巳国際水泳場
(1日目・予選)
◆女子400m自由形
3組
7着 濱田 4’14”21
◆男子400m自由形
2組
5着 山本健 3’50”87
5組
4着 山本悠 3’50”32
◆女子100m個人メドレー
3組
6着 小野寺 1’03”64
8着 清水 1’05”01
◆男子100m個人メドレー
6組
6着 宝田 55”07
◆女子50m背泳ぎ
4組
5着 渡邊彩 28”07
◆男子200m背泳ぎ
5組
7着 山本遥 1’58”98
◆女子200mバタフライ
4組
3着 中野 2’09”01
◆男子100mバタフライ
7組
3着 阪本 51”68
◆女子100m平泳ぎ
3組
8着 磯部 2’28”70
◆男子100m平泳ぎ
7組
8着 花車 1’00”12
◆女子50m自由形
5組
4着 山本真 25”74
8着 布施谷 26”82
6組
6着 遠山 25”54
◆男子50m自由形
3組
6着 高瀬 22”76
(2日目・予選)
♦︎男子50m背泳ぎ
2組
7着 渡辺 25"90
5組
3着 細川 24"81
8着 宝田 25"50
♦︎女子200m自由形
6組
2着 白井 1'55"49
→全体3位で決勝進出
♦︎男子200m個人メドレー
5組
7着 宝田 1'58"23
♦︎女子100m背泳ぎ
3組
8着 今井 1'00"74
4組
3着 白井 57"53
→全体4位で決勝進出
8着 渡邊彩 1'00"74
♦︎男子50m平泳ぎ
4組
6着 花車 28"02
♦︎女子50mバタフライ
4組
2着 片山 27"15
7組
6着 田中佑 27"01
♦︎男子100m自由形
3組
3着 中村 49"08
♦︎女子100m平泳ぎ
3組
5着 江口 1'08"04
5組
6着 磯部 1'07"94
♦︎男子200mバタフライ
3組
3着 阪本 1'53"41
→全体5位で決勝進出
♦︎混合4×50m フリーリレー
1組
1着 東洋大 1'35"60
(高瀬-中村-白井-遠山)
→全体4位で決勝進出
(2日目・タイム決勝)
♦︎女子400m個人メドレー
10位 田中佑 4'38"99
27位 清水 4'47"06
♦︎男子1500m自由形
9位 山本健 15'09"13
(2日目・決勝)
♦︎女子200m自由形
3位 白井 1'54"67
♦︎女子100m背泳ぎ
5位 白井 57"48
♦︎男子200mバタフライ
6位 阪本 1'52"96
♦︎混合4×50mフリーリレー
6位 東洋大 1'35"83
(高瀬-中村-白井-遠山)
(3日目・予選)
◆女子100mバタフライ
5組
6着 中野 58"77
7着 片山 59"53
◆女子200m背泳ぎ
4組
1着 白井 2'05"66
→全体5位で決勝進出
4着 今井 2'09"49
7着 渡邊彩 2'12"87
◆男子100m背泳ぎ
2組
7着 渡辺 54"84
◆女子50m平泳ぎ
4組
4着 磯部 31"48
5着 江口 31"51
◆男子200m平泳ぎ
4組
7着 花車 2'08"29
◆女子100m自由形
4組
7着 田中佑 56"22
5組
4着 遠山 56"00
7組
7着 白井 54"51
◆男子200m自由形
7組
5着 中村 1'46"97
◆女子200m個人メドレー
4組
7着 田中佑 2'13"48
8着 小野寺 2'15"81
◆混合4×50mメドレーリレー
2組
3着 東洋大 1"45"00
(細川ー花車ー田中佑ー遠山)
→全体5位で決勝進出
(タイム決勝)
◆男子400m個人メドレー
20位 宝田 4'12"88
21位 田中大 4'12"94
◆女子800m自由形
13位 濱田 8'41”16
(3日目・決勝)
◆女子200m背泳ぎ
4位 白井 2'03"85
◆混合4×50mメドレーリレー
4位 東洋大 1'43"56
(細川ー花車ー田中佑ー遠山)
好調の白井は自己ベストを更新し3位に輝いた
阪本は200mバタフライで決勝進出を果たした
笑顔で入場するリレーメンバー
各国から世界記録保持者や五輪でのメダリストが名を連ねるこの大会。その中でも白井(国1=宝塚東)、阪本(国1=三重)、混合リレーが決勝に進出し、白井が女子100m自由形で3位入賞を果たした。
初日は、全員が予選敗退で終えたが、新チームになり最上級生となった3年生が納得のいくタイムを出す選手も多かった。女子200m個人メドレーでは小野寺(国3=鹿島学園)が後半伸びのあるレースで、1カ月前に出した自己ベストをまたも更新。また女子50m自由形では今年度、不振が続いた遠山(国3=白百合学園)が今シーズンベストで復調の兆しをみせた。
決勝進出を目指し中野(文3=長岡大手)が女子200mバタフライに出場。隣のレーンは6つの世界記録を持つカティンカ・ホッス―(ハンガリー)。前半はホッス―に食らいつき、100m地点までは僅差でレースを進めた。しかし後半は「どんどん離されてしまったのでそれが反省点」と中野が振り返るように、大差でレースを終えた。決勝進出ラインまでは、あと一歩が届かず予選敗退となった。
多くの選手がベストタイムを更新する見事な泳ぎをみせた大会2日目。
白井は女子200m自由形、100m背泳ぎの決勝で両種目自己ベストを更新する見事な泳ぎをみせた。先に行われた200m自由形決勝では「後半離された」と白井が言うように、最後は海外の選手に遅れをとったものの、日本人トップの3位でフィニッシュ。見事銅メダルを獲得した。勢いそのままに、100m背泳ぎ決勝は疲労が残る中でのレースだったが、「調子が良かった」と語る白井は、こちらも日本人トップの5位という好成績を収めた。
阪本は100mバタフライでは「決勝に残れず悔しい思いをした」と語ったが、200mでは危なげない泳ぎで決勝に駒を進めた。決勝ではラスト50mで追い上げを見せ6位でフィニッシュした。
また、東洋大はリレーの決勝に唯一の大学チームとして登場した。予選よりタイムは落としたものの「みんなで楽しめた」と中村(文3=比叡山)。また、海外の選手の泳ぎを目にして遠山(国3=八代白百合学園)は「いい刺激になった」と語った。
最終日にも白井が200m背泳ぎで決勝へ進出した。前日のレース、2種目においてベストを更新しており調子の良さを感じていたという白井は攻めの泳ぎを見せた。ベストタイムで泳ぐも、パワーのある外国人選手にあと一歩及ばず4位でフィニッシュ。「前半から速さがあった」と彼女たちの強さを肌で体感し、さらに泳ぎに磨きをかけたいところである。
最終種目の混合4×50mメドレーリレーには細川(営1=高松第一)、花車(文1=丸亀)、田中祐(国1=明星)、遠山が出場。1泳の細川はベストタイムで泳ぎ切り2番手で花車へ。レース後にはベスト更新に満足そうな笑顔を見せた。勢いをそのままに花車はトップに躍り出るとそれを譲らず。続く田中祐、遠山へとバトンをつなげたが惜しくも順位を落とし4位。しかし、「みんなで盛り上がって楽しめた」と田中祐も語った。
3日間にわたって行われたW杯。ベストタイムを更新した選手も多く見られた。国内での開催ではあるものの、世界で活躍する外国人選手と戦えた貴重な経験になったに違いない。今大会で受けた刺激を糧に選手たちはさらに成長していくだろう。
■コメント
・小野寺(国3=鹿島学園)
200とか400のレースだと焦っちゃうので、
・遠山(国3=白百合学園)
1日目
ベストプラス0.1で、
2日目
(レースを振り返って)結構海外の選手の波にのまれてしまったりして、少しミスが目立ったなと思う。(国際大会の雰囲気は)アップもやはり日本人の大会と違った雰囲気だったり、泳ぎ方も海外の選手は体使えているなとか少し違うなと思う部分を発見できたりしたので、すごく自分には良い刺激になった。(100mは)100m自由形が課題になっているので、日本選手権一本しかないのでしっかりきれるように頑張ります。
3日目
細川がベストできてくれて予想以上に後輩たちが順位を上げて泳いでくれたので自分は気持ちではそれに負けないように頑張った。(リレーメンバーが後輩で)引っ張っていこうと思ってどれだけ引っ張れたかはわからないが1年生が盛り上がってくれたので自分も楽しんでリレーを終えることができた。(総括)個人としては選手権更新を狙っていた。100m自由形は途中まで良かったが詰めが甘いところが出てしまって、次の大会で直せられるように課題が見つかった大会だった。(北島杯)自分は短水路が得意だと思っているので、長水路は泳ぎを良くしないとタイムがでないが長水路を言い訳にせずどんどん攻めるレースができるように調整したい。
・高瀬(済3=伊東)
(レースを振り返って)1日目はオフ明けから3回目の試合だったが、その中で一番いいタイムだったので良かったなと思う。しかし、まだ技術面的なところで結構足りてない部分があり、周りの選手や、同期とも差が開き始めているので、まだまだ足りない部分が多いかなと思う。(国際大会の雰囲気は)初めて出たので楽しむということを一番に考えたかったが、タイムの面もあったので楽しむというよりかは自分で一杯一杯だったかなと思う。(北島康介杯に向けて)長水路だが、しっかりベストを狙うのもそうだが、今回できなかった改善すべき点をあと1週間で練習して、しっかりタイムを出せるように頑張りたい。
・中野(文3=長岡大手)
7秒出さないと残れないと思っていたが、全然届かなくて残念。(
・中村(文3=比叡山)
(レースを振り返って)個人は100m自由形に出場して、自己ベスト更新できたが、長水路を考えると、まだタイムが満足いかない。リレーは50mの練習はしていなかったが、個人よりも速いタイムで泳げてみんなで楽しめたのでそれは良かったかなと思う。(国際大会の雰囲気は)海外の選手をみていると、見た目から違って泳ぎも大きくて、ターンの動作だったり細かいところでも離されたりして日本と違うので、まだまだ強化していかないといけないなと思う。(200mは)インカレが終わってからオフを挟んで2回試合があったが、200m自由形に出場して満足のいく結果ではなく、ベストにも届かなかったので、明日は1分45秒台を狙って頑張っていきたい。
・阪本(国1=三重)
(レースを振り返って)1日目の100mバタフライは11番で決勝に残れなくてすごく悔しい思いをしたが、200mは決勝に残れて、タイムも予選よりあげられたのでよかった。(国際大会の雰囲気は)この大会は3、4回目くらいなので雰囲気にも慣れてきた。国外から速い選手がたくさんくるので、ほかのレースも間近で見ることができるのはすごくいいなと思います。(坂井選手が隣で泳いでいたが)坂井選手が怪我でしばらく競技から離れていたので、本調子でないのは分かっていたので気にせず自分のレースをした。(次の大会は)来週北島康介杯があってその後東スイ招待が続くので、今度は長水路になるので、しっかりとこの短水路のスピードを生かしていい記録が出せるように頑張りたい。
・白井(国1=宝塚東)
2日目
(レースを振り返って)予選から2種目ともベストタイムが出て、感覚も良かったので、あとは決勝でタイムをあげるだけっていう形だったので、2種目ともタイムをあげることができて、自己ベストも大幅に更新することができたので、いいレースだったかなと思う。(6レースあったが)疲労は少しあったが、調子が良かったのでポジティブに考えた。(レース展開は)短水路はあまり苦手ではなく、アンダーウォーターとかは得意なので、そこで日本の選手を離して、海外の選手にどれだけついていけるかっていうのが課題だったので、200m自由形に関しては、最後後半離されたがそれでも積極的にいけて、100m背泳ぎに関しては、200m自由形の疲れもあったが、バサロとかもしっかりうてたので予定通りかなって感じです。(100m自由形と200m背泳ぎは)200m背泳ぎに関しては、なかなかいいレースができていないので、調子いいまま流れに乗って2種目とも自己ベストを更新できればと思う。
3日目
朝の予選で泳ぎが重い感じがしたが、昨日は2種目ともベストがでて調子がいいことはわかっていた。絶対にタイムが出せるとポジティブに考えて攻めの姿勢でいった。(100m自由形)スピードがないタイプなので不安な部分があってそれがレースにでてしまった。それでもベスト+0.2くらいだったのでもっと気持ちを強めていたらベストは出ていたんじゃないかと思う。それでも疲労がある中でのタイムだったのでまあまあかなと。(海外の選手と戦ってみて)世界で戦う海外の選手は前半から速くて置いていかれてしまって、後半でも粘りを見せつけられた。それでもいい経験ができたし今後につながっていくと思うので収穫ができたと思う。(北島杯にむけて)調子を落とさずベストに近いタイムで泳ぎ、4月の日本選手権につながるいい泳ぎをしたい。
・細川(営1=高松第一)
(リレー)ベストだったのでホッとしている。(50m背泳ぎ)昨日は少し硬い泳ぎになってしまってリレーの予選も硬い泳ぎになってしまって、ストロークが一回減るくらい大きい泳ぎで泳いだらベストが出たのでこの泳ぎ方があっているということが確認できた。()すごい選手ばかりで自分の専門である100m背泳ぎで世界新が出て自分たちがいつも泳いでいるプールでこういう大きな大会として泳ぐのは新鮮だった。そういう大会でリレーの決勝に出れたのですごく楽しかった。(来週の北島杯は)長水路で100mしか出ないのでしっかりベストを更新できるようにスピードを生かして頑張りたい。
・花車(文1=丸亀)
ユースオリンピックが終わって帰国するまで泳がせてもらえない期間があったのでオフ開けてちょっと練習してからのレースだった。毎日の練習が長水路で久しぶりの短水路の試合だった。50mと100mは思ったより遅いかと思ったが、200もきつい中で、以前よりかは自分の泳ぎを維持することを心がけて泳ぐことができた。(リレー)今までの中で結構いいラップで泳げた。波を感じて浮き上がりは悪かったがベストな泳ぎで1番で3泳につなげられたので良かった。(総括)短水路は苦手意識があってベストタイムに及ばなくて個人種目では悔しい思いをした。これから長水路の大会になるので頑張りたい。今回リレーメンバーに選んでもらい決勝に出て幸せだったので、この経験を次に活かせるように練習を積んできたい。(北島杯は)100と200に出る。ユース以来の長水路になるががっつり調整をしているわけではないのでベストが狙えるといわれたら微妙になるが、ベストに近い泳ぎができるように練習をしていきたい。(ユース五輪について)インカレにむけて練習していたので、インカレが終わってちょっと調子が良くない時期もあった。現地入りしてから時差ボケとかで調子が落ちて前日ぐらいまで調子が上がらなく不安だったが、初日の100mで調子を上げられたしそれを維持して200mで自分の一番いいパフォーマンスができたと思う。100mで優勝した中国の選手のタイムが1分0秒だったので200も速いだろうと思っていた。100mでは4位で個人種目では絶対メダル取らないと、という気持ちもあったし、早生まれで年齢的に一番有利というか最初で最後のチャンスだったので優勝したいと感じていた。(国際大会の雰囲気)ユースオリンピックで特に感じたが、国内で行われる大会なら所属のメンバー中心に応援してくれるが、海外へ行くと日本人は少ないわけで。でも現地の人がものすごく盛り上げてくれたりしてそういう雰囲気を楽しみながら泳ぐことができたのは良かった。ベストタイムは出なかったが、国際大会でいい結果を出すことは大事だと感じた。(世界との差)100mも200mでの最初の50mでリードされていて最初の出だしが海外の選手は速いと感じた。50mは準決勝で敗退して、スピードやスタート、ターンの力強さとかはかなわないと感じた。
・田中祐(国1=明星)
個人の種目もリレーの予選もあまりうまくいかないことが多くてタイムも泳ぎも良くないところが多かったが、リレーはみんなで盛り上がって楽しめたので良かった。コーチと話して記録もそうだがトレーニングとしてたくさん種目に出てレースの間が短くてもいいタイムで泳げるようにということを目標にして泳いだが、体の強さもだし気持ちの面でもマイナスになってしまったところがあって後半は上がっていったが前半は上手くいかないことがあった。(海外の選手と戦って)世界の選手は体が大きくて結構態度も堂々としていて、他の国に行ってもビビらないというか自分の泳ぎができている人が多かったので、いい経験になった。(北島杯に向けて)200、400の個人メドレーに出るがバタフライと背泳ぎの調子が良くないのでそこを1週間のうちに直して、今回の後半はいい泳ぎができたのでそこは崩さずにいきたい。
TEXT=梅山織愛、吉留奈津、伊藤なぎさ PHOTO=伊藤なぎさ、望月優希