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第12回東日本学生フィギュアスケート選手権
11月10日(土)~11日(日)東大和市スケートセンター
◆男子7、8級クラス
7位 96.04点 菅原(社2=開志学園)
11位 81.03点 鶴田(社1=開志学園)
12位 78.69点 神戸(文2=ふじみ野)
団体3位 18点
団体3位に輝いた
7位入賞を果たした菅原
鶴田はまとまりを大事にした滑りを披露
気持ちのこもったステップをみせた神戸
日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)への出場権がかかる東日本学生フィギュアスケート選手権(以下、東インカレ)。大会1日目の7、8級男子では菅原(社2=開志学園)が7位入賞。鶴田(社1=開志学園)と神戸(文2=ふじみ野)もインカレ出場権を獲得し、団体では3位に輝いた。
「練習してきたかいがあった」。そう語る菅原は順調な滑り出しでジャンプを決める。さらに東日本大会でやっと踏み切れたというトリプルルッツはオーバーターンするも降りることに成功する。終盤は優雅なステップで会場の手拍子を誘い、観客を引き込む。演技終了後、菅原は「ようやく戦えるようになった」と手ごたえを語るも、「満足はできていない」と次の舞台を見据える。
続く鶴田は大きな動きで暗い曲調を表現する。しかし1本目のジャンプを失敗し、2本目、3本目も決まらない。終盤にはしっかりとジャンプを成功させるも悔しそうにリンクを後にした。「まだまだ」と振り返る鶴田。だが、「80点台まで戻ってこれたことはとりあえず大きなこと」と前を向く。
初めて7級の舞台で戦う神戸は楽しげな曲調に合わせ次々とジャンプを決めていく。コンビネーションジャンプもしっかり成功させ会場からは大きな拍手が起こる。しかし、演技の終わりに跳ぶ重要なダブルアクセルを失敗。神戸は終了後「外してはいけないなと思った」と悔しさをにじませ、「最後まで体力を持たせる練習をしていきたい」と語った。
団体3位、出場した選手全員がインカレ出場を果たすという輝かしい成績を残した男子。それぞれの課題を胸に、さらに上を目指す彼らのインカレでの演技に注目だ。
■コメント
・神戸(文2=ふじみ野)
(今日の演技を振り返って)メンタル的には不安しかなかった。7級に受かったのが本当にぎりぎりで、受かってからのジャンプが全然はまらなくて、今までも1日にトリプルを飛んでも2本、3本ぐらいの感じだったが、それが今日の試合で2本とも入ってルッツにも挑戦してちゃんとクリーンで回ってたので、最近の調子よりは良かったかなと思う。(特に練習してきたこと)春のときはまだ6級で7級のAクラスでこの試合に出られるかも分からなかったので、まず7級取らなきゃと練習していた。(課題点)昨年のプログラム、レミゼラブルに続きダブルアクセルで演技を終わるようにしているので、そこは今日失敗してしまったので外しちゃいけないなと思った。なので最後まで体力を持たせる練習をしていきたい。(インカレに向けて)2ヵ月切っているので、まず個人的な基礎体力、短時間での集中した練習をしていきたい。
・菅原(社2=開志学園)
東日本が2週間前にあって、トリプルルッツジャンプがようやく踏み切れたのがその大会だった。今回は練習して、いれてみてどうなるのかっていうのをやってみて、試行錯誤した結果、オーバーターンしてしまったが降りることができてひとまず良かった。ジャンプもスピンも演技構成全体的にも練習してきたかいがあったなとようやく思える大会だった。今まではジャンプが得意ではなく、ジャンプで勝負できるよりも、正直人のミスがありがたいような選手だった。だけど、今は自分ができれば人に勝てるような構成になっているので、ようやく戦えるようになったなと、実感できてうれしい。(演技の満足度は)満足はまだできてはいない。他のジャンプでミスがでてしまったので、そこがもったいなかったなと。あとはコンビネーションジャンプを一ついれないといけなかったところをいれなかったのが満足いかなくて。でもルッツは回転不足もとられなかったので、そこはだんだん良くなってきたなという感じ。ただその一つのジャンプにとらわれないで、他のことももっと精度上げられるように頑張りたい。(初めてのインカレから約1年)7級の男子も僕以外に二人増えて、今回の団体も春と変わらないけど3位がとれた。自分が最初7級だったので自分が引っ張っていく感じだったが、今は3人で切磋琢磨している。西の方はもっと強いから団体で入賞ができるように頑張っていかないとと思う。個人演技だけど、学校の栄誉になるのは団体での活躍なので、団体でみんなで輝けるように、3人の中で一人一人がもっと個々を出して輝けるようにならないといけないんじゃないかなって、そういった課題が残ったとは思う。(インカレに向けて)ルッツに似てるフリップジャンプも練習ではできているので、今のルッツ2本ではなくて、2本プラス1本でフリップジャンプも入れられるようにジャンプの面では頑張りたい。スピンは結構自分でうまい方の選手だと思っているので、もっと加点もらえるようにして、滑りでは他の人を圧倒できるような滑りで練習のときから自分の中で全力を尽くしてやっていこうかなと思う。
・鶴田(社1=開志学園)
今シーズンの中では一番良かったとは思うが、自分の怪我前の一番いい状態に比べたらまだまだ。ただここ2年間でずっと70点台とかが多かったので、久しぶりに80点台まで戻ってこれたことはとりあえず大きなことかなと思う。(今回の演技で意識したことは)いままでずっと難しいことばかりにチャレンジしていたが、逆に今までやってこなかったまとめるということを優先してやった。うまくまとめられたかなと思う。(春からの練習で意識してきたことは)2年前に怪我をして、そこで気持ちが切れてしまったことがあった。自分のなかで目標みたいなものを設定して、あれをやらなきゃ、これをやらなきゃと言い聞かせてきた。2週間前の東日本が終わってやっと自分の気持ちが前の感じに近い自分の状態に戻ってきたと感じる。そのため、この2週間はだいぶいい練習ができて、その結果がこの80点台につながったのかなと思う。(インカレに向けて)今日みたいにたくさん声援を送ってもらえると思うので、その声援に負けないくらい、今自分がやってるすごく暗い曲を逆にもっともっと暗くして、入っている要素はちゃんとやって、大きな声援のなかで冷静にやってるなと感じてもらえるようにやりたい。また、団体もあるので、自分の結果も当然大事になってくるし、結果が反映されて来ると思う。団体のことを意識しすぎずに自分もいい演技を目指してやって、それが団体につながればいいと思う。この1ヶ月2ヶ月は今の状態をキープして練習に行けたらいい結果が出ると思うので、頑張りたい。
TEXT=加藤勇大 PHOTO=越塚日南、望月優希、森美香子