記事
第31回関東学生ラクロスリーグ戦・2部Aブロック
11月18日(日)
東京理科大学野田キャンパス グラウンド
東洋大6ー5東京理科大
応援に駆けつけたと全員と集合写真
4得点を挙げたAT冨吉
ゴールでみんなが笑顔に!
勝てば2部残留、負ければ3部降格と後がない中で挑んだ入れ替え戦の東京理科大戦。アウェイであるにも関わらず多く応援を背に、選手たちは全力を出し切り見事勝利を収めた。
前半は攻守を繰り返す試合展開に。相手ボールから始まり、序盤は自陣ゴール付近でパスが回され攻められるも、東洋大の堅い守りでシュートを放たせない。隙をつき、ボールを奪うと相手ゴール前でパス回し、守りを崩していく。試合開始1分、ゴール裏のMF河野(ラ4=鹿島学園)からパスを受けたAT冨吉(ラ4=国本女子)が先制点を決めた。その後、AT秦(ラ4=会津)も同じくゴール裏からパスを受けシュートを決める。流れが東洋大に傾くと、相手もすかさずタイムアウト。リスタートする時には相手も切り替わり、失点を許してしまう。失点直後、冨吉がパス回しで守りを崩し1点返すが、相手もシュートを決め、3-2と拮抗(きっこう)した展開に。それを打破するかのように、AT青木(ラ4=東洋)やMF山崎(総3=淑徳巣鴨)が端から端まで駆け上がり、シュートチャンスを作るプレーが相手のファールを誘う。フリーでシュートを打つも相手ゴーリーに弾かれてしまい、追加点をすることなく1点リードで前半を終えた。
後半は最初から東京理科大が主導権を握る。試合開始から3分、際どい角度からのシュートに失点を許し、3−3と追いつかれてしまう。さらに相手の攻撃を阻止しようとしたプレーがペナルティとなり、東洋大が1人少ないという数的不利な状況に。しかし、「強気で、勝気で」と意気込んでいた富吉が立て続けにシュートを決め、流れを引き寄せた。また、青木もセンターラインからゴール裏までボールをキープし、相手にプレッシャーを与える。するとAT三上(総2=東京成徳)から相手を欺くパスを受けた青木が、ゴールまで切り込み相手ゴーリーと1対1の対決を制し、6−3と突き放す。残り3分、相手に追い上げられる場面もあり2点を失点するが、守りきり最終的に6-5で2部残留を決めた。
失点は許したものの、集中力を切らさず勝ち切った東洋大。2部残留が決まり、試合終了後にはみんな笑顔で校歌をグラウンドに響かせた。今回得点した6点は、全て4年生が決めたものであった。「後輩のためにも、これからの東洋のためにも」と冨吉が語ったように、4年生の強い気持ちが6点につながった。また主将西松(ラ4=宇都宮中央女子)は「今の3年生は強い学年で、やってくれる」と後輩へ期待し、1部昇格のチーム目標を託した。
■コメント
・西松主将(ラ4=宇都宮中央女子)
(入れ替え戦を終えて)ホッとした。勝てて良かったの一言。圧勝したかったが、勝てて良かった。前半から後半にかけてもみんなが集中して出来ていたので、ギリギリのところで今までのブロックでの5戦がギリギリのところで負けてしまった試合が多かったので、こうやって勝ち切れたことがすごく嬉しい、成長につながったと思う。(今年のチームは)愛っていう感じ。今日も遠いところだったが今年すごい集客率も良くて、試合に出ていない後輩とかも友達や親御さんを呼んでくれて、それでここまで応援されるチームになった。なかなか結果では恩返しできなかったが、チームでも愛されてるし保護者の方とか応援される方にも愛される良いチームだった。色々な経験が詰めて宝物の4年間になった。(4年間東洋大ラクロス部として過ごして)1年生の時、私たちも代から人数も増えたので、入った時から倍くらいになって今100人超えて、この大所帯の中で経験を積めたことはすごい大きい。これだけの人が全員101人が同じ目標迎えたってことは、一人一人の財産になるのかなと思う。(新チームへ)やってくれると思う。私たちの学年とは非対称で、強い学年なので、それをよく使って、来年勝てる様な強いチームを作ってほしい。
・冨吉(ラ4=国本女子)
後輩のためにも、これからの東洋のためにも、絶対に勝たなきゃいけない試合だったのでとにかく勝気で集中力を切らさずに戦った。(勝因は)ひやひやしてしまった場面もあったが、仲間を信じて最後まで集中力を切らさずコミュニケーション取って戦えた。(どんな気持ちで望んだか)個人としてはとにかく、強気で、勝気で。あとは、今年の東洋のチームは愛されているチームだと感じていて、選手たちはもちろん、応援席で応援してる人たちも、あとはOGとか保護者の方々、友人、たくさんの方に応援されていたので、その気持ちを背負って自信を持ってフィールドに立った。(4年間を振り返って)思い返せば本当にあっという間だったが、今年1年が特にチームとしても個人としても辛い1年で、先程主将も言っていたが、なかなか勝てない試合が続いて辛かった。最後は勝って終われたので集大成が飾れたというか、有終の美が飾れたと思う。(後輩たちに)今年は下入れ替えという結果になってしまったが、結果勝って残留することができたので、来年は1部昇格に向けて頑張ってほしい。
TEXT=松井美乃 PHOTO=水野桜