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10000m記録挑戦競技会
11月24日(土) 慶応大学日吉陸上競技場
女子10000mタイムレース
1組
3着 森田 34’15”59
DNS 大倉
2組
9着 白川 33’16”29 ※東洋大新
東洋大記録も「実力不足」と振り返った白川
森田は富士山駅伝に向けて調子は良好だ
10000m記録挑戦会に、女子長距離部門から白川(食3=常総学院)、森田(食4=浜松日体)の二名が出場。白川は東洋大記録、森田は自己ベストを更新し、12月に控える富士山駅伝へ向け、好調をアピールした。
風もなく、良好なコンディションの中で行われた10000m記録挑戦会。1組目に登場した森田は積極的にレースを動かした。スタートで勢いよく集団の前方につけると、8000m付近まで先頭集団をけん引する走りを展開する。惜しくも残り2000mで失速してしまうも、タイムは自己ベストの34分15秒59でまとめた。長い距離を得意とし、主力としてチームを支えてきた森田だったが、今季は関東女子駅伝、全日本女子駅伝(以下、杜の都)と出走はなかった。富士山駅伝は4年間で最後の大会。地元静岡での好走を誓う。
鉄紺女子を率いるエース・白川は初の10000mトラックレースに挑戦。32分30秒を設定した2組目に登場した。レースは大東大、立命大、松山大など強豪校の選手がひしめく。白川は集団の中央に位置し様子をうかがうが、先頭集団のペースアップに対応できず。それでも第2集団で粘りの走りを見せ、33分16秒29でフィニッシュ。初挑戦ながら、3年前に関東インカレで佐藤早也伽(H28年度食卒=積水化学)がマークした東洋大記録を更新した。記録更新について白川は「うれしいが、もっと上を目指さないといけない」と振り返る。同じ関東地区の鈴木(大東大)などに先着を許す結果となった今レース。富士山駅伝では最長区間で存在感を見せる。
富士山駅伝まであと1ヶ月。「みんなで笑える駅伝にしたい」と永井監督、杜の都の悔しさを晴らし、富士山駅伝での飛躍を誓う。
▪コメント
・永井監督
森田は33分25秒、白川は33分20秒でいければ合格点と考えていた。特に森田は自分でペースを作って33分10秒台で走ったので、駅伝につながる走りだったと思う。白川も33分切りたいと思っていたが、そこでの力の差はあったのかなという感じ。しかし、今の力を出し切ったと思うので、富士山に向けて2人が長い区間を走ってくれればと思う。今度の日体大の5000mでもまた違うメンバーがいい結果を出してくれればと思う。(白川の長い距離について)もともと適正はあると思うが、まだまだ体が長い距離に対応できる状態ではなかった。しかし夏に実業団の練習に帯同して長い距離を踏んでいた。うちの中ではエースなので、ようやく長い距離を任せることができるようになってきた。森田は4年生で最後の駅伝ですし、地元開催でもあるのでかける思いというのもあると思う。最後の駅伝でいい仕事をしてくれるのではないかなというイメージができるような今回のレースだった。(富士山駅伝に向けて)杜の都では悔しい結果だったので、富士山では必ずみんなで笑える駅伝にしたい。
・森田(食4=浜松商)
前半は前についていこうと思っていたがレースが始まってみるとペースが遅かったので、そこからは自分のペースで押していこうと思っていた。(7000mまで先頭だったが)とにかく1周81秒を維持しようと押していった。プラン的には3分20秒でどこまで押していけるかを考えていたので、それよりはペースが落ちてしまい、また、7000mまで引っ張ったが後半でペースダウンしてしまったのが課題。(自己ベストについて)自己ベストは狙えると思っていたので、嬉しい。(富士山駅伝へ向けて)ここまで思うように走ってこられなかったが、合宿が終わった辺りからしっかりと練習を積んでここまでやってこられたので、富士山ではメンバーとして走って、チームの入賞に貢献できる走りができるように頑張りたい。
・白川(食3=常総学院)
初めての10000mで自分がどれだけ走れるかわからない中でチャレンジャーとして走った。最低限の目標が33分20秒だったのでそこは切れたが、同じ関東インカレで勝負する選手が33分切っていたり、まだまだ力がないんだなということを感じた。富士山駅伝で長い距離を走らせてもらって、長い距離で今シーズンを締めくくれるように頑張りたい。(レースプランは)あまり考えていなかった。満足はしていなかったが最低限の目標は切れた。ロードはもらった時に一人で走ることが多いが、トラックはペースメイクしてくれる方がいたので、25周というレースを集団走のようなイメージで走れた。(佐藤)早也伽先輩はこのレースを走っていないので、タイムというより順位を意識して出した結果。記録更新はうれしいが、もっと上を目指さなくてはいけない。最長区間を任せてもらうと思うので、最長区間で勝負して、課題であったり、生かせるところを見つけたい。来シーズンはハーフマラソンにも挑戦したいと思うので、そこにつながる走りをしていきたい。
TEXT=大谷達也 PHOTO=長枝萌華