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2018.12.28
アイススケート

[アイスホッケー]GK古川駿好セーブ連発!法大に5−2で3回戦突破

第91回日本学生氷上競技選手権大会

12月27日(木) 白鳥王子アイスアリーナ

東洋大5―2法大



[ゴール(アシスト)]

7:43  渡邉(武部、柴田)

11:26  武部(柴田、阿部)

29:00  武部(阿部、柴田)

42:53  古川誠(清水、久米)

46:00  渡邉



POS背番号名前
GK34古川駿(社4=八戸工大一)
GK31水田(社3=駒大苫小牧)
DF46渡邉(社4=日光明峰)
DF12福田(社1=日光明峰)
FW11所(社3=駒大苫小牧)
FW13出口(社4=駒大苫小牧)
FW27
小堀(社1=白樺学園)
DF29中村(社3=八戸工大一)
DF26川口(社3=白樺学園)
FW18阿部(社4=白樺学園)
FW16武部(社2=苫小牧工)
FW19柴田(社4=武修館)
DF23佐藤(社4=駒大苫小牧)
DF坂元(社4=清水・北海道)
FW14久米(社1=駒大苫小牧)
FW48清水(社2=白樺学園)
FW21古川誠(社4=白樺学園)
DF奇(社3=宣徳・韓国)
DF33千葉(社2=駒大苫小牧)
FW24石橋(社3=駒大苫小牧)
FW22
石倉(社3=八戸工大一)
FW20猪狩(社2=駒大苫小牧)



GK古川駿は好セーブで2失点に抑えた


DF渡邉は攻守ともにチームに貢献


プレーでチームをけん引したFW古川誠主将



 第91回日本学生氷上競技選手権大会3回戦は、関東大学アイスホッケーリーグ戦(以下、リーグ戦)でも対戦経験のある法大との対決。途中攻め込まれる場面もあったものの、最後まで攻めの姿勢を貫き5−2で勝利した。


 法大は今シ―ズンのリーグ開幕戦でまさかの敗戦を喫したことが記憶に新しい。それだけに選手たちは気持ちのこもったプレーを見せた。開始早々のSH(ショートハンド)を乗り越え、徐々にペースは東洋大に。その中で7分、PP(パワープレー)の場面でDF渡邉(社4=日光明峰)がシュートを決め先制に成功する。その後失点を許したもののFW武部(社2=苫小牧工)のゴールで2−1。法大の倍以上である22本のシュートを放つ攻撃を見せた。

 しかし2ピリでは猛攻にあい状況が一転、ピンチが立て続く。そこで存在を発揮したのはGK古川駿(社4=八戸工大一)だ。2ピリ開始7分にはDFラインをすり抜けた相手FWとの1対1を落ち着いて守るなど、安定した守備で無失点に抑えた。さらに2ピリではFW武部がこの日2点目となるゴールを決めた。

 次戦も視野に入れチームの調子を上げるため、3ピリ前のインターバルで「全部自分にパック集めるように周りのラインメートに話した」とFW古川誠主将(社4=白樺学園)。すると3ピリ開始2分、その言葉通りパスを受けたFW古川誠主将がゴール前中央をドリブルで駆け上がりゴールネットを揺らす。このゴールで勢いに乗った東洋大はさらにその3分後、DF渡邉が自らのシュートのリバウンドを確実に決めリードを突き放した。その後SHの場面で失点を許したものの、5−2で3回戦を突破した。


 何度もあったピンチを2失点に抑えたことが勝利につながった。特にGK古川駿は「古川(GK古川駿)のセーブがなければかなり厳しい試合になっていた」と鈴木監督が語るほど好セーブを連発。DF渡邉も「駿(GK古川駿)が僕たちのミスをカバーしてくれた」と話す通り、最少失点に貢献した。「昨年のリベンジを同じ舞台で果たす(FW古川誠主将)」と明大へ1年越しのリベンジを望む東洋大。その前に立ちはだかる準決勝の相手は中大だ。リーグ戦では2勝1敗と油断は大敵。優勝まであと2勝、勢いそのままに中大に挑む。



◼コメント

・鈴木監督

まずはGKの古川がいいセーブをしてくれたので、チームにしっかりとした波をつくって勝てたと思う。ただ内容的にはうちのプレーが60分のうち30分くらいしかできていなかったので、それを明日に修正していきたいと思う。(GK古川駿について)本当に今日素晴らしい出来で。古川(GK古川駿)のセーブがなければかなり厳しい試合になっていた思うので、いいセーブをしてくれた。(法大の印象)何人かスキルが高い選手もいる。そこを気をつけてプレーしようっていう頭はある。何人か相手のスペシャルプレーでキーになってくる選手がいるので、そこを気をつけようという話はした。あとはただ自分たちのプレーをしっかりやろうというベースは変えずに伝えた。最終的には内容はそんなに良くなかったがいい場面で得点を取れたのでオフェンスの部分では悪くなかったのではないかと思う。(次戦に向けて)この大会の一つのキーとして「成長」を挙げている。ミスもあるし内容的に完璧なゲームはそんなに多くないが、そこの足りない部分を少しずつ成長していこうという話をした。今日より成長した試合をしていきたいと思う。


・DF渡邉(社4=日光名峰)

みんなスタートから気持ちが入っていていいスタートができたし、1ピリからみんな足動いてていいプレーできたかなと思う。(法大ということで意識は)自分たちのプレーをやれば結果につながると思っていたので、みんなそんなに意識はしていないと思う。自分たちのやれることをやろうという感じでみんな試合に臨んでいたと思う。(自身のゴールシーンは)1点目はPPで、相手のスティックに当たって入って。2点目はラッシュで3対2みたいな状況で隣に所(社3=駒大苫小牧)と小堀(社4=白樺学園)が走っていてどちらかにさばこうかなと思ったが、真ん中が少し空いていたので前からとりあえずシュートを打ったらリバウンドが出たので、それを決めたという感じ。(守備面は)正直個人的には結構ミスが目立ったところが何箇所かあった。少しのミスが失点につながるので明日はそういうのは無くしていきたい。今日は駿(GK古川駿)が僕たちのミスをカバーしてくれた。すごく助かりました。(次戦に向けて)自分たちのプレーをやればきっといい結果につながると思うので明日のフェースオフとともにいいスタートが切れるように、今からみんなで準備していきたいと思う。


・FW古川誠(社4=白樺学園)

結果的に勝ったが全然東洋らしいホッケーというのが60分間通してできないで、相手に合わせて反則も多くなったり、終始自分たちのペースをつかみきれない試合だったので、すごく反省点の多かった試合かなと思う。相手に合わせたプレーが多くて、反則に付き合ったり。それらがなければこっちのPPでもっともっと点差をつけて勝って、明日に向かえたと思う。そういう反則に付き合うとか、まだまだ自分たちの感情をコントロールできていない試合だったので、そういうのをなくさないと。明日の準決勝でそうやって勝っていかないと決勝は厳しいかなと思う。(ゴールシーンは)正直調子が悪くて3ピリが始まる前に、全部自分にパック集めるように周りのラインメートに話した。今日から調子を上げていかないと明日からがだめだと感じていたので、3ピリはとりあえず自分にパック集めるように言って、そこから徐々にリズムをつかめて思い通りのコースに打てたのでちょっとうれしかった。シュート自体の調子はいいが、その他のパックを持って攻めていったりなどのパックハンドリングがちょっとミスが多かったり、相手に取られるシーンがリーグ戦に比べて多かった。連戦で疲れがあるのは分かっているが、ちょっとプレーが雑になっているなと感じている。(今日までの3日間のチームは)今日も2失点で昨日も1失点で、すごい最少失点で抑えている。1失点、2失点くらいだったらうちの攻撃力があればそれ以上の点数が取れると思うので、明日もまたロースコアで抑えることができれば楽に勝ち試合になれるなと。(次戦への意気込み)今日は内容的には良くなかったが、明日は時間が少し早くなってすぐに試合があるので全員が気持ちを切り替えて、出てる選手も出ていない選手も一つになって。僕たちの望みは明大が決勝に上がってきてもらって、昨年のリベンジを同じ舞台で果たすために明日はすごく大事な一戦になるのでチーム一丸となって戦いたい。



TEXT=金澤瑞季 PHOTO=越塚日南、岡村珠里、川口朋珠