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第91回全日本学生氷上競技選手権大会
12月27日(木) 白鳥王子アイスアリーナ
東洋大5-2法大
ラインメートと喜びを分かち合うFW武部(左から2番目)
果敢にゴールを狙っていく
ゴールに小さくガッツポーズを作った
第91回全日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)、3戦目の法大戦は5―2で勝利。そのうち2得点を挙げたのはFW武部(社2=苫小牧工)だった。
インカレ男がまた魅せた。
初戦から貪欲にゴールに向かってチームの士気を高めてきたFW武部。虎視眈々(こしたんたん)と攻撃の機会をうかがい、今試合でも積極的なプレーで序盤から勢い付けた。開始11分、1―1の同点シーン。逆転ゴールを決めたのは彼だった。氷上を滑るパックをFW柴田(社4=武修館)が法大の選手に競り勝ち保持。FW武部がパスを受けるとそのままゴールに叩き込んだ。味方の得点に沸くチームメート。しかしそこで満足せず、「もう1点とるぞ」とFW武部は気を引き締めた。その決意を体現し、2ピリでは自身による2得点目を挙げて勝利に向かって大きく弾みを付ける。その後もゴールへのアプローチは止まず終始攻めの姿勢を貫いた。
「去年以上の活躍を」と意気込んでインカレに臨んだFW武部。その言葉通りインカレ開幕からの3戦、全ての試合で得点。今回の法大戦ではチームメートの選ぶMVPにも選ばれた。今季の関東大学アイスホッケーリーグ戦ではけがのため2次リーグから戦線離脱。しかし復帰してからは龍虎の勢いで、チームにいい流れを引き寄せている。
昨シーズンのインカレでもアシスト、得点ともにチームに貢献し、準優勝の立役者となったFW武部。今年もこの勢いで中大と明大、双壁を崩す起爆剤になるか。王座への歩を進める。
■コメント
・FW武部(社2=苫小牧工)
スタートは良かったが2ピリ途中から点差が少なかったのに余裕を持ちすぎてしまった。自分たちのプレーができていなかったので終わりがよくなかった。次につながる試合をしたかったが、そこが少し課題かと思う。(ゴールシーンを振り返って)いいところにパックがきたので、そこを落ち着いて決められたので良かった。(武部選手の得点が逆転の1点だったが)逆転はしたが点差は1点ってことで、そこで満足するんでなくて、もう1点とるぞ、という気持ちになった。(自身の改善したい点)自分自身今回はしっかり周りは見れていたがパスレシーブの制度が低かったので、次戦からはそこを精度上げてやっていきたい。(法大戦は一つのカギとなる試合だったと思うが)秋リーグも一度負けてきているので、全員油断することなくスタートから戦えていた(次戦に向けて)課題であるスタートはよかったが、中盤から東洋のホッケーができていなかった。60分間しっかり東洋のホッケーを意識して臨みたい。
TEXT=外狩春佳 PHOTO=川口朋珠、越塚日南