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2019.01.07
アイススケート

[スピードスケート]小林主将「力を出し切れた」インカレ最終日2000mリレーで健闘の4位

第91回日本学生氷上競技選手権大会

1月7日(月)星野・石幡記念日光霧降スケートセンター


◆男子2000mリレー

小林-石原-川森-川目

4位 2'27"46


◆男子チームパシュート

黒岩岳、奥山、林

7位 4'13"06


◆男子総合

7位 48点


最後のインカレを終えた4年生(左から小林、川目、黒岩一)


リレーで好走を見せた石原と川森㊨


チームパシュートに挑んだ1年生トリオ

(左から林、黒岩岳、奥山)



 第91回日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)の最終日は2000mリレーとチームパシュートの団体競技が行われた。リレーでは4位と健闘するも表彰台を逃す結果となった。


 最終日の団体競技は会場からの声援もこれまでとは比にならないほどの盛り上がりを見せていた。まず行われた男子2000mリレーでは小林(社4=市立長野)、石原(社2=佐久長聖)、川森(社2=釧路明輝)、川目(社4=駒大苫小牧)の4名がエントリー。主将の小林がいいスタートを切ってバトンをつなぐと、先輩に続けと石原、川森もスピードを落とすことなく次の走者へと回していく。アンカーの川目にバトンが渡る時点で同組の日体大とは並んでいたが、ブレードにトラブルを抱えていた川目がスパートをかけることができなかった。同組の日体大が3位、競り負けた東洋大が4位と表彰台まであと一歩という結果に終わった。それでも小林は「力を出し切れたので良かった」とインカレ最後の滑走を終えた。

 最終種目のチームパシュートは、黒岩岳(社1=嬬恋)、奥山(社1=白樺)、林(社1=山形中央)の1年生トリオが出場。初のパシュートではあったものの、大崩れすることなく息の合ったスケーティングを見せる。結果は7位と表彰台には届かなかったが、まだまだ伸びしろがあるレースを展開した。


 4年生にとってはこれが最後のインカレとなる。黒岩一(社4=山形中央)はけがの影響もあって出場はできなかったものの、過ごしてきた4年間を「すごい充実していた」と振り返った。また、同じスプリント部門でしのぎを削ってきた小林と川目。「川目がいたから自分も頑張れた」と小林は4年間一緒に戦ってきた仲間へ感謝の言葉を口にした。しかし、大学対抗成績では昨年の6位を上回ることはできなかった。残された後輩たちは来季までに個々のレベルアップが必要となる。



◾コメント

・小林(社4=市立長野)

表彰台にいける可能性があっただけに悔しい気持ちはあるけれど、力は出し切れたので良かった。(4年間を振り返って)4年間インカレだけはどうしても調子が合わなくて、今年もけがとインフルとで調子が合わなかった。そこはチームにも監督にもすごい申し訳ないとは思っている。(主将としては)個性的なメンバーが多いのでまとめるのは大変だったけれど、苦労した分だけ自分も成長できたし、貴重な経験ができて良かったと思う。(同期に向けて)川目はいいチームメート、いいライバルとして1年生からやってこれて、かけがえのない存在だったし、川目がいたから自分も頑張れた。黒岩はけがもあったりしたけれど、相談乗ってくれたりとか支えてくれてすごく助かった。(後輩に向けて)全員には期待しているけれど、2年生全員がキーポイントとなると思う。


・川目(社4=駒大苫小牧)

ゆっくりにしか滑ることができなかった。手応えとしては0.2%くらい。昨日の夜にブレードの調整ミスをして滑れなくなった。コンディション的には問題なかった。(今大会を振り返って)100点中で表すと20点くらい。1番を取ることができなかったから。(4年間の思い出は)数々の大会で一生懸命滑ったこと。(4年間で成長した部分は)自分で考える力。自分で動くこと。(同期に向けて)これからも頑張って欲しい。同期は正反対であり、一緒でありという存在。(後輩に向けて)人のことも信じて、自分のことも信じて頑張って欲しい。(今後は)スケートを続けていく。頑張っていきたい。


・黒岩一(社4=山形中央)

(4年間を振り返って)すごい充実していて自分の道を見つけられた4年間かなと思う。最後の1年間はチームに出ることはできなかったけれど、東洋にきて良かったと思う。(一番の思い出は)1年生の時のインカレは思い出に残っている。自分がすごいお世話になった4年生が終わりで、インカレってすごい思い入れがあるんだなって実感した。(同期に向けて)迷惑しかかけてこなかったけれど、僕が将来についての活動をしていても応援してくれたり、チームをまとめてくれたので感謝しかない。(後輩に向けて)お世辞なしでみんなに期待している。スピードはどこで伸びるか分からないし、みんな夢を持って頑張ってほしい。


TEXT=美浪健五 PHOTO=美浪健五、谷口奏生