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2019.03.02
コラム

第639回 答え合わせ 執筆者・外狩春佳

※掲載が遅くなり大変申し訳御座いません。


  おはようございます!3年生の外狩です。アイスホッケー、バスケットボール、アーチェリー、少林寺拳法の取材を担当させていただきました。

  書いては消し書いては消し、なんとなく筆が進まなくて堂々巡りの思考の中で行き詰まって、コラムひとつ書くのに長い時間をかけてしまいました。各位にご迷惑お掛けしてしまって頭が上がりません。今回も長いので、よければお暇な時に斜め読みしていただけると嬉しいです。

  先日引退式や取材を終え、これがスポトウ編集部員として書く最後の文章になるのだなと思うと感慨深いです。とはいえアイスホッケー班として最後まで慌ただしくさせて頂いていたし、この時期は現役でもオフシーズンだったのでいまいち実感は湧いていません。

  きっとじわじわするのだと思います。だって4月の私は取材を梯子しないし、9月の私も取材を梯子しないし、クリスマスにスケートリンクに向かうこともないでしょうから。9~11月の土日を私はこれからどう過ごすんでしょう。オススメあれば教えてください。


  さて、既に前置きが長くなってしまったのですが、最後なのでふわっと、スポトウのことを振り返りたいなと思います。

  「サークル選び、失敗したかな?」

  1年生の頭、スポトウに入部した直後頭を掠めた思いでした。中学からやっていたバスケを辞め、スポトウ一本になったものの元々人見知りのきらいがある私にはハードルが高かったんですよね。  大学で新たに一生懸命になれるものがほしいと思いながら、これじゃなくてもよかったのかも…なんて思いがありました。

  それでも自分なりにのんびり続けて、優しい先輩に褒めてもらって調子に乗ったり、同輩に仲良くしてもらって嬉しくなったりしながら徐々に活動に慣れてきました。

  3年生になってからはチーフとしてまとめる立場にな……りたかったんですが、頼れる後輩、同輩に力を借りて、時折先輩からも助言いただきなんとか最後までやってこれました。大変だなあって思うことや迷惑かけて申し訳ないなって思うこと、沢山ありましたが取材一緒にしてきてくれた子たちのお陰で最後まで駆け抜けることができました。有難う。貴方たちが思っている以上に私は貴方たちに助けてもらったし、とても感謝しています。

  今思うのは今までの私だったらけしてしなかったような体験をして、沢山の場所に行って自分で作り出して。充実した3年間だったと思います。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、私じゃないみたいでした。スポトウって素敵だな、楽しかったな、と思います。でもこの気持ちは、私だけじゃ発現しなかったと断言できます。スポトウがこの雰囲気で、この部員で、私はこの学年だったからここまでやってくることができました。

  恐らく伝わってないかなと思うんですが、存外私はスポトウのことが好きです。


  例えば、夏合宿で肝試し中に俄に星が綺麗!って道路に寝っ転がるところとか。

早朝の池袋で車なんて来ないのにずっと赤信号守るところとか。

なんだか大体肯定してくれるところとか。

結局人見知りの集まりなところとか。

みんな感性が素直なところとか。

北海道で電車乗り過ごして夜の無人駅で星が綺麗!って感動するところとか。

色々言いながらも真面目にやり抜いちゃうところとか。

なんだかんだ情に厚いところとか。

引退式後のカラオケで合唱曲でしめちゃうところとか。

引退式のスピーチが思ったよりあついところとか。


  思い出すとでてくる、スポトウの好きなところ。まだまだあると思います。例にあげたのが些かささやか過ぎる気もしますが。本当に好きだなあって思います。もちろん活動自体も好きでした。でも私はスポトウの部員自体がすごく好きだったんだと感じます。

  スポトウやっていて、勿論楽しいこと嬉しいこと沢山ありました。でも全部が全部楽しかったわけではけしてありませんでした。自前でカメラ用意して宿泊費や交通費を工面して、テスト期間前に品川に通って新聞作って。もっと上手いこと大学生できたんじゃないかな?って思うこともありました。でも今こうして改めて振り返ると楽しかったなあって噛み締められます。これってすごいことじゃないですか?素敵な先輩、後輩、同輩に囲まれて、本当に楽しい3年間でした。

  幸せだったな。スポトウでよかったな。失敗なんてしてない。私、なんにも間違えてなかったな。大正解だ。


  そうだ、こういった活動するにあたって思い悩んでいた、感動はどうやって伝えるのか問題ですが皆さんはどう思いますか?私としては結局あの答えは見つからなかったのですが……。もしかしたら知らず知らずのうちに会得できてますでしょうか。どうですか?笑


  「後悔をコートに置いてくるな」。

  これは高校在籍時、バスケ部の顧問の先生が仰っていた言葉です。ベンチに戻った私やチームに対して掛けた叱咤激励の言葉でした。結局高3の春に練習中前十字靭帯を切ってしまって、コートの上でやりきれたのかというと疑問が頭をもたげます。最後の大会目前に絶望した記憶は、今でも色濃く残っています。

  でもその時の自分の出来ることはしたつもりですし、最後の最後の試合では、ほんの少しだけ。コートに立たせてもらいました。先生の温情に感謝しています。お陰で私は今、前向きに短かったバスケットボール人生を振り返られています。

  私は今度こそ、後悔を置いてこなかったでしょうか。リンクに、コートに、射場に。

  客観的な答え合わせは周りの方にお願いしたいと思います。よろしくお願いします!笑


  また酷く長くなってしまいました。朱入れ担当だったら「大分長めかな^^」って朱入れているところ。読んでくださって有難う御座います。今まで不甲斐ない私の取材を受け入れてくださった方々。もしかしたらいるかもしれない、今までの私の記事やコラムを読んでくださった方。本当に有難う御座いました。

  今後とも東洋大学スポーツ新聞編集部をよろしくお願いします。私も4月から頼りになる後輩たちが作り出す素敵な新聞や記事が楽しみです。


  改めまして、本当に有難う御座いました!