スポトウ｜東洋大学スポーツ新聞編集部

春季オープン戦でその日活躍した選手をお届けするスポトウが選ぶMVP。昨季逃したリーグ優勝・悲願の日本一を手繰り寄せるのは誰か。どこよりも早くリーグ戦のキーマンたちを紹介する。  

１年生のみの登板で０対１と投手戦を繰り広げた上武大戦。第７回は１年生ながら四回まで上武大打線を１失点に抑えた渡邊友哉（総１＝報徳学園）。

   「この時期としてはだいぶ良い」と話すように、初回から相手打線を三者凡退に抑えると二・三回も相手に二塁すら踏ませない好投。続く四回は先頭打者に四球で出塁を許したが、その後２人をフライに打ち取った。しかし、５番打者に右前に弾き返され、スタートを切っていた二塁走者が一気に生還。「悔しい」と話すも、本塁打を打たれたJX-ENEOS戦と比較して「軽く投げて伸びる球を投げることができて、自分の良さが出せた」と手応えを掴んだ。

   「試合の持っていき方が分かってきた」と振り返る左腕。初回から厳しいコースを突き、ストライク先行のカウントを作り続けた。だが「点を取られている」と冷静に試合内容を見つめ直し、「無失点で抑えることにこだわっていきたい」と貪欲な姿勢で挑む。

  １年生が連日存在感を放っている。今試合は渡邊を始め、田尻（営１＝九州学院）、河北（営１＝浦和学院）、松澤（営１＝帝京）も好投を披露。現状、平均失点が４点以上と、不安定な投手陣の整備につながるか。下級生投手陣の躍動から目が離せない。

※学年は新年度のものです。

TEXT＝加藤勇大    PHOTO＝齋藤洋