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2019.03.25
準硬式野球

[準硬式野球]田部井が満塁ホームラン!新チームで関東選手権3回戦突破

第61回関東地区大学準硬式野球選手権・3回戦

3月24日(日) ダイワハウススタジアム八王子

〇東洋大15-0共栄大(5回コールド)

(イニングスコア)

3回戦合計
共栄大
東洋大6x15


(東洋大)

竹内(ラ1=石橋)、渡辺(社2=横浜隼人)、徳永(ラ2=栄北)ー西本(ラ2=岩国)

本塁打:田部井(三回)

三塁打:伊藤(三回)

田部井はうれしそうにダイヤモンドを駆け抜けた


生還者が田部井を迎えた

この日4安打もまだまだと伊藤は語る

 

 第61回関東地区大学準硬式野球選手権大会(以下、関東選手権)初戦の相手は北関東大学準硬式野球連盟に所属する共栄大。新チームとなって初めてとなる公式戦だったが、それを感じさせない勢いで5回コールド15-0と快勝した。


 初回、井上結(ラ1=中央中等教育)が中前打で出塁し、続く高橋主将(法2=八戸学院光星)が四球を選ぶ。そして吉澤(ラ2=長野西)が右中間安打を決め2点を先制する。さらに三回には田部井(ラ2=館林)が魅せた。まずは伊藤(ラ2=成立学園)が三塁打で出塁すると、高橋、吉澤、青木(ラ2=長野西)と三連打を決める。1死満塁で打席に立ったのは、急遽試合に出ることが決まったという田部井。2球目で振り抜いた打球は大きな弧を描いて左翼席に。笑顔でダイヤモンドを駆け抜けた。


 投手陣は先発の竹内(ラ1=石橋)が安定したピッチングを見せた。「昨年、投手陣は割石(H30年度社卒)さん、瀬下(営3=藤代)さん、木村(理3=青森)さんという盤石な三枚で回していた。経験不足なピッチャーが多い」と松井友学生監督(社2=前橋南)は語る。そこで合宿では各自で目標を持って追い込んだという。経験は少ないものの着々と自信をつけてきている投手陣のこれからに注目だ。

 

 四回、五回とさらに得点を追加し、気が付けば15-0と大差で勝利した。ベンチからは試合を盛り上げる大きな声が聞こえ、新チームは雰囲気も好発進だ。次戦の相手は城西大。連覇への道を着実に歩む。



◼️コメント

・小田辺監督

専修とか青学とか東都1部のチームが初戦で負けたりしていたので、普通にやれば勝てる相手でも足元をすくわれることもあるので、相手どうこうじゃなくてうちの野球をやろうということを話した。その通りにやってくれた。今日は初めて応援指導部の方たちに来ていただいたりして、選手たちもすごい張り切っていたので応援の力はすごいなと思った。(先発の竹内投手)点はとられていないですけど、あんなに良い当たりをすると思っていなかった。あいつの力からすればまずまずのピッチングをしてくれた。そのあと渡辺(社2=横浜隼人)にしても徳永(ラ2=栄北)にしてもテンポ良く投げてくれた。(田部井選手が満塁本塁打を打って)バッティングが魅力で思い切りの良いバッター。オープン戦は必ずしもレギュラーで出ていなかったが、合宿の頃からアピールしていて学生監督の松本友希から抜擢されたのもあって彼にチャンスをということで今日スタメンになった。一発で答えを出してくれた。(関東選手権の目標)連覇を目指すのは当然で、ここで勢いをつけて春のリーグ戦に臨みたい。


・高橋主将(法2=八戸学院光星)

初戦で初めての公式戦という人も多かったけれど、みんなこの冬頑張ってきたことをだしてくれたので良かったかなと思いました。(冬の強化は)バッターは個々の振る力だったり、ピッチャーはストライクを取るなど合宿を含めて練習してきた。みんな力がついてきたと思う。(新チームになって)能力はあるけど、経験が少ない人が多い。みんな経験させていけば活躍できると思う。(チームの雰囲気)去年同様、楽しくやっている。ベンチに入っているのも経験が少ない人が多いけれど自分たちなりに考えてチームのためにやってくれているので、チームの雰囲気はとてもいい。(どんなチームにしていきたいか)どんな状況でも楽しく、負けていても落ち込まずに常にポジティブにいい結果だけを考えてしびれる試合をしていきたいと思う。(次戦に向けて)通過点なので明日もしっかり勝って準決、決勝といけるようにみんなで頑張りたい。

 

・松井友学生監督(社2=前橋南)

入りが不安だったが、竹内もしっかり抑えてくれてそこでリズムができたかなと思う。攻撃では先頭の航(伊藤)が倒れたが、結太(井上)がきっちり打ってくれて敦也(高橋)につながって形としてはいい入りができたと思う。そこは不安だったが選手がしっかりやってくれてよかった。3回の先頭の航がきっちり打って連打で田部井に。振ればいいスウィングしているので、打ってくれてよかった。練習試合で一度もスタンドに出してなかったが敦也たちと話して今日入れたらホームラン打ってくれたので自分もうれしかった。(先輩が引退して)昨年は投手陣が割石さんはじめ、瀬下さん、木村さんの3枚が盤石で全部そこで回していたので経験踏んでいるピッチャーが少なく自信が持てていなかった。合宿でピッチャー陣頑張ろうということで各自目標をもって追い込んでくれたのでそこで自信もついてピッチャー陣は徐々に良くなってきていると思う。竹内中心に、健太郎(岡澤)もいて(先輩が)抜けたことでいい方向に進んでいると感じる。打者陣は去年から出ていたメンバーを中心にやってくれれば大丈夫かなと。(チームの雰囲気は)いつもの練習から海保や大石を中心に声出しをしてくれているので助かっている。二人がムードをつくってくれていい雰囲気で試合ができているかと思う。(次戦にむけて)三連戦であまり竹内に負担をかけたくないのでそれ以外で回していこうかと考えている。今はあまり調子が良くないが岡澤が去年から投げているので自信をもって投げてほしい。打者陣は下位打線今日ヒットなかったのでそこで打てれば活性化していくと思うし、自分は大会のキーマンを青木だと思っている。1本打てたがまだ振れてない気がするので期待していきたい。

 

・伊藤(ラ2=成立学園)

チームは公式戦初めてでみんな多少怖い部分もあったと思うけど、試合に入ったらみんな集中して流れも良くて勝てたのでよかったと思う。個人的にはみんな本調子ではないと思うのでしっかり次の試合に合わせていけたらと思う。(自身の調子は)結果的には4安打と良かったけど、アウトの打球がほとんどだったのでまだまだです。(ベンチでは)去年は杉原さんとか戸森さんが声を出して引っ張ってくれていたけどいなくなっちゃったって、その分海保や大石が積極的に盛り上げてくれているのでプレーする側もやりやすい。(新チームで不安な面は)不安なこともあるが去年敦也も一緒に試合出てやってきたし、自分含め出ていた人が引っ張っていけたらと思う。4年生いなくても勝ちます。(次戦にむけて)城西大は3部で1部としては負けられないので勝ちたいと思う。


・田部井(ラ2=館林)

日頃、スタメンとかではないが急遽出ることが決まった。(満塁本塁打は)気持ち的にはこんなもんなんだっていう(笑)。意外と簡単に入るもんだなと思った。(打ったのは)変化球ですね。1球目と同じ球が来て、2球目で打った。(本塁打を打ってチームメートからは)そうですね、罵声しか飛んでこなかった(笑)。「おめでとう」って言葉はだいぶ遅めにきました(笑)。(関東選手権の目標)チーム全体の目標としては日大と中央を倒してもう一度優勝するのがチーム全体の目標。個人的な目標としてはスタメンで出続けて結果を残し続けること。しっかり試合に出て頑張っていきたい。(次戦に向けて)シードなので他のチームと試合数が少ない分勢いがつきにくいというのはあるが、今日つくれた勢いを殺さずにやっていきたい。


・竹内(ラ1=石橋)

相手の実力は前の試合を見に行ってくれた人がいたのである程度分かっていたが、初戦ということでどのチームでも難しいと思うので、先頭バッターを抑えることを意識して投げた。(今日の打線を見て)初回で2点入って先制してくれたので、もう大丈夫だなと思った。気持ち的にはプレッシャーも無く楽になれた。(西本捕手(ラ2=岩国)のリードは)先輩なので引っ張っていってもらっている。初回もツーアウトからランナー出してしまってそのあと一塁で刺してもらったので、そこは3人で終わりたいところだったが先輩が引っ張ってくれた。(関東選手権の目標)キャプテンも監督もおっしゃってるようにチーム全員が優勝することを目標としているのでそういう意識でやっていきたい。(個人としては)ピッチャーなので自分が投げた試合は勝つことが目標というか前提としてやっていきたい。


TEXT=伊藤なぎさ、PHOTO=川口朋珠、伊藤なぎさ