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昨年スタートしたゼロからはじめるフィギュア学を今年も引き続き掲載!今回は、フィギュアスケートの魅力の一つでもある選手の衣装について。選手たちの貴重な衣装の写真も含め、特別版でお送りします。
今回は川上(ラ4=中京大中京)、野口(文3=港北)、鶴田(社2=開志学園)、海津(社2=武修館)の4人にそれぞれ思い入れのある衣装を紹介していただきました。
スタイリッシュな衣装を身にまとう川上
・川上
この衣装は、私にとてもたくさんの経験をさせてくれました。女子でパンツスタイルの衣装は珍しいと思いますが、当時憧れていた人がパンツスタイルでかっこよく滑っているのを見て、この衣装で演技をしました。今振り返ればもっと可愛い感じの方が良かったかなと思いますが(笑)。ノービスの最後の年にノーミスの演技で入賞し、強化選手になって海外派遣させていただいたのがこの衣装の時でした。他にも、曲が途中で止まってしまい中断してしまうという珍しい経験をしたのもこの衣装でした。いい経験ばかりでなく苦しい思いもたくさんしましたが、全て含めてこの衣装で本当に様々な思い出を作ることができました。
野口はこのピンクの衣装を大切に持っている
・野口
私の思い入れのある衣装は、初めての大会で使用したピンクの衣装です。この衣装は、大好きなおばあちゃんが飾りつけしてくれたもので、今でもとても気に入っている1着です。当時おばあちゃんはフィギュアスケートに関心がなかったのに、熱心に時間をかけて飾りの位置を考えてくれたことをよく覚えています。今はもう自分の上半身よりも小さくなってしまっていて、着る機会は絶対にないのですが、これからも大切に持っていたいです。
鶴田の最初の衣装は西遊記をイメージ
・鶴田
この衣装は、競技を始めて最初の衣装です。西遊記だったのでそれっぽく作ってもらいました。まだ小さいときだったのでこだわった部分は少ないです(笑)。このときは試合を楽しんで滑っていた印象があります。県内の試合しか出場していなかったけど、いつも1位にいたのでこの衣装とともに良い思い出です。もう凝った衣装は着たくないなんて思っているので最近はだんだんシンプルな衣装になっていっています(笑)。
海津は先生と母の思いを胸に演技した
・海津
この衣装は、中学2年生のときに滑っていた仮面舞踏会のときの衣装です。地元で指導してくださっていた故・須貝麻里子先生に作ってもらったものです。私の地元では、先生が一から作ってくれるケースはあまりないためとても気に入っています。衣装の飾りつけは、母が寝る間を惜しんで作ってくれました。写真の試合では、初めて東日本ジュニアで入賞することができ、全日本ジュニアに出場できたことがうれしかったです。先生と母が作ってくれた世界に1つしかないこの衣装で、いい成績をとれたことは私にとって素敵なものでした。
いかがだったでしょうか?演技だけではなく、衣装へのたくさんの思いが選手それぞれ伝わってきました。今後は選手の衣装もチェックしながら楽しくフィギュアスケートを観戦してみませんか?
お忙しい中取材に協力してくださったフィギュアスケート部の皆さん、本当にありがとうございました。今年度も皆さんの活躍を楽しみにしています。