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2019.04.12
準硬式野球

[準硬式野球]伊藤、海保が3安打の活躍見せるも、春季リーグ戦は黒星発進

平成31年度東都大学準硬式野球春季1部リーグ戦・専大1回戦

4月11日(木) 上柚木公園野球場

●東洋大8ー9専大

(イニングスコア)


東洋大
専大×


(東洋大)

井上敬(総3=九里学園)、世古(法2=広陵)、瀬下(営4=藤代)ー西本(ラ3=岩国)

二塁打:伊藤(六回)、海保(六回)、土屋(六回)



自身のヒットに笑顔を見せる海保



井上敬は粘り強い投球を見せた


打った感じは良いと好調の伊藤



 桜が舞い散る上柚木公園野球場で平成31年度東都準硬式野球春季1部リーグ戦(以下、春季リーグ戦)が行われた。打線が奮闘するも、専大に追加点を重ねられ8-9と春季リーグ初戦は敗戦となった。

 

 先制点を決めたのは東洋大。二回、2死三塁で打席に立ったのは三浦(文3=東北)。相手ピッチャーの右側を抜ける絶妙なバントヒットで1点を得る。しかし、専大に次の回で本塁打を決められ、2得点を与えてしまう。打線は伸びるも、走塁ミスなどで追加点のチャンスを逃す。2-4とリードを許して迎えた六回、先頭の青木(ラ3=長野西)が右前打を放つと、続く海保(法3=八千代)が左越え二塁打を決めた。1死二、三塁の場面、三浦の適時中前打で青木がホームイン。さらに土屋、伊藤(ラ3=成立学園)の連打でこの回一挙4得点。東洋大が流れをつかんだと見えたが、再び専大に逆転されてしまう。

 

 6-9と東洋大が後れをとって迎えた最終回。2死満塁で打席に立ったのは海保だ。打てば逆転の可能性もある状況だが「みんなが海保に満塁で回すぞと言っていたので、緊張はしなかった」と振り返った海保の見事な左前打によって2点を得る。関東選手権ではベンチで声がかれてしまうほど応援役に励んでいたが、この試合ではスタメンで3安打と活躍。チームメートも海保の打撃に笑顔を見せた。代打で登場した勝野も中前打を放つも後が続かない。1点差まで詰め寄ったが、あと一歩及ばず。黒星スタートとなった。

 

 「細かいミスが目立った」と松井友学生監督(社3=前橋南)は試合を振り返った。しかし、チームは17安打と前向きにとらえることができる面もある。勝ち点獲得のためにこの試合でのミスを各々が修正し、2回戦では確実に勝利をつかむ。


▪コメント

・松井友学生監督(社3=前橋南)

細かいところ、走塁とかのミスが目立った。徹底するところは徹底しないと、ミスしてしまう。相手がミスしたときに自分たちが取れなかったこともあったので。17安打出ているけれど、試合の流れは終始向こうにあったかなと。主導権を握られてしまっていたような感じがした。投手陣とはしっかりコミュニケーションをとっていけるのか、いけないかっていうのを理解しなきゃいけない。次回から改善できること。敬史郎(井上)はよくねばってくれた。収穫としては最後代打で出た勝野がヒット打って、海保もスタメンでよく頑張ってくれた。陸(西本)は守備でピッチャーを引っ張ってくれるし。(海保選手の起用は)この前の練習で調子が良かった。相手ピッチャーは左利きだろうと思ったので。打ったら盛り上がるだろうし。試合でしっかりと打ってくれてうれしかった。(この試合に向けて)入りをしっかりしようと言っていた。関東選手権と一緒で攻める姿勢を忘れないようにということを言っていた。(2回戦は)岡澤は先発予定、経験もあるし大丈夫だろうと。うちの野球をやってしっかりと勝ちたい。

 

・高橋主将(法3=八戸学院光星)

自分たちの悪いところが出てしまったと思う。(春リーグ初戦を迎えて)せっかく学校休んで野球をやっているので一つ一つ楽しんで盛り上がって、関東選手権のときみたいにとにかく攻めようと。今日のように点を取られる展開にはなると思っていたけど、どんな状況でも最後まで攻めていこうと。調子は悪くないけれど、また足を引っ張ってしまって。明日からも頑張ります。(相手ピッチャーは)うちの打線なら打てないピッチャーではないと思っていたので、そんなに打てないなという印象はなかった。(2回戦に向けて)明日は切り替えて最初から飛ばしていけるようにしっかりと準備していきたい。

 

・伊藤(ラ3=成立学園)

チーム的にも個人的にも走塁とかミスが目立つ試合だったので、そういうことを詰めていかないと点が取れないし、流れも相手にもっていかれてしまうので工夫して直していきたい。(守備のとき海保選手とよく話していたようだが)海保が「もう守りたくないよ」って言ってきたので「そういう日もある」って(笑)。あれだけ飛んできて1回しかエラーしなかったのは良かったんじゃないかと思う。(自身の打席は)打った感じは悪くなかったので、バッティングはそのままあげていって走塁とかミスをなくしたい。(2回戦は)専大には負けられないので絶対に明日勝って3回戦目も勝って勝ち点を取りたい。

 

・海保(法3=八千代)

結果的には勝てなかったので悔しい気持ちのほうが大きい。関東選手権のときはずっとベンチで、自分も試合に出たいなって思っていていつでも出られる準備はしていた。今日出させてもらって、打つことができたのでよかった。(最終回は)守備終わってベンチに戻った時に満塁で海保に回すぞってみんな言っていたので、あんまり緊張はしなかった。むしろ打ってやるぞっていう感じ。(調子は)いい。リーグ戦前の練習でいい感じで打てたので気持ちよく試合に臨むことができた。(スタメンになっても応援)それはやっぱり、喉も売りなんで(笑)。その武器もしっかり出してかなきゃだめなので、今流行りの二刀流です(笑)。(2回戦に向けて)今日負けてしまったけれど、最後の攻撃とか流れは悪くないと思うのでその流れに乗って勝ち切りたい。


・土屋(社3=習志野)

関東選手権からも日にちが空いて、リーグ戦は入りを大事にしようってキャプテンが言ってるなかで、入りが難しかった。(自身の打席は)1打席目はノーツーから変なの打っちゃって良くないなって。2打席目ライトに落ちたのは思いっきり振って。ヒットを打つっていうのは気持ち的に楽になるので3打席目に楽に入ることができた。(関東選手権終えてからの練習は)自分の調子は良かったので、関東選手権のときにしていたメニューを自分で工夫しながら練習して、今日もヒットとか結果が出たのでよかった。(2回戦にむけて)今日みたいにみんながたくさんヒット打ったけれど負けてしまった。明日はこうならないだろうと試合後のミーティングでも話し合ったのでロースコアのゲームでどう戦うかっていうのが大事になると思う。関東選手権でいえば日大戦みたいな。そのときみたいに大事なときで1本打ちたいし、チームも関東選手権のときは海保がベンチから声出してくれてて。今日は海保がスタメンでその他の声が出てないのでそういう部分でもチームみんなでまとまって1勝をとりたい。

TEXT/PHOTO=伊藤なぎさ